前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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201705-3

                 

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Category: guitar (第2期)  

Gene Segal / Mental Images

  Gene Segal (g)
  Jon Irabagon (as)
  Sam Sadigursky (ts, ss, cl, bc)
  Sean Conly (b)
  Jameo Brown (ds)

  Recorded September 3, 2013
  SCCD33114 (SteepleChase) 2014

  1. Healing Feeling
  2. Allegory of The Cave
  3. Minds Eye
                      4. Irratinal Drives
                      5. The Bearded Lady
                      6. Trapeze Act
                      7. The Ringmaster
                      8. Elephants

先日、ロシア出身、幼少期に米国移住というギタリスト Gene Segal の新作 “Spiral” を記事としたこともあり、ちょっと前の作だが、ちょっと違った
テイストのギターだった印象もあったので、あらためて聴き直してみた。

本作当時は未聴のギタリストとして初めて聴いた Gene Segal だったが、John Irabagon 参加もあり、おおよそ自分が求める方向のコンテンポラリ
ー系奏者であろうといった予想もあり、手を出した本作だった。
全8曲 Segal のオリジナル、非4ビート主体の内容となっている。

新作では、Brian Charette のオルガンを入れて、奥に秘めたブルースフィーリングものぞかせたり、ファンキーなタッチも見せていた Segal だが、
本作では、コンテンポラリーの本道寄りのテイストを見せており、前述の彼の新作にも、そんな方向性の中で Brian Charette のオルガンがクロス
して、いったいどんな形になるのかといったあたりに期待感もあったのだが、オルガン入りで、素直にファンク路線寄りの結果に、内容的には、決して
まずくはないものの、オルガンを入れればこういう形という、その普通過ぎる回答にやや不満も感じていた。

そんなこともあり、あらためて聴いた本作だが、私的には、やはり、こちらの Segal の方が好みだ。新作でのファンキーに攻める Segal よりも、このやや
ダークな空気を振りまきながら、コンテンポラリーの本道寄りを行くこの方向性の先に可能性というほど、はっきりしたものでもないが、より選択肢が
広がっているようにも思える。うまい言葉が見つからないが、何か変化していける余地といったものが感じられるのだ。
繊細できめ細やかなというタイプではない、むしろそれとは逆のラフで荒々しさも時々感じさせるといったあたりが、Segal の持ち味でもあり個性と
いうことになるのだろうか。そして、やはりその辺は、ロシア出身という血の部分が多分に関係しているのか、微妙に米国系のギタリストとは、違うもの
も感じられ、その辺が、我々リスナーにとっては、新鮮に受け取れる要素としてプラスに作用しているといったこともあるのかもしれない。
若手コンポラ系に多い Metheny やら Rosenwinkel あたりを通過してきたといった感性でもないし.......................もっともこの男、情報不足もあり、
はっきりわからないのだが、見た目は、ややオッサンも入り、もしかしたら、そのあたりを通過してきたという年令でもないのかもしれないが...............?

本作ではアルトを担当している Irabagon がなかなか良い。特にベースソロから入り、ややフリーっぽい流れになっていくM4”Irratinal Drives”
あたりでは、存在感を増してくる。こういう展開の中で、より活きる感性だね。
サックスにクラリネット系とマルチに操る Sam Sadigursky のテナーも安定している。本作中唯一のストレートに4ビートで展開するM7
”The Ringmaster”では、Segalの手による楽曲の良さもあり、魅力のブローが聴ける。

と、あらためてチェックしてみた本作だったが、全曲Segalのオリジナル、個性派とも言って良い独自性も感じられるギタリストとしての感性と
コンポーズ面でのセンスもあらためて確認できた。

             
             Gene Segal (guitar, composition)
             Jon Irabagon (sax)
             Daniel Fabricatore (bass)
             Jeff Davis (drums)

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Gene Segal


Category: sax (第2期)  

Dexter Gordon / The Shadow of Your Smile

  Dexter Gordon (ts)
  Lars Sjosten (p)
  Sture Nordin (b)
  Fredrik Noren (ds)

  Recorded at “Stampen”, Stockholm, Sweden by Sveriges Radio April 21, 1971
  SCCD 31206 (SteepleChase)

  1. Once I Had a Secret Love
  2. Polkadots and Moonbeams
  3. The Shadow of Your Smile
  4. Summertime

ゆったりとした流れの中で、ちょっと遅れぎみに音を置いてゆくといった、独特のタイム感を持つ Dexter Gordon(B1923-1990)のBallad は、
ゆったりとした中にも適度にハリのある空気感を生み出し、沈んだトーンの絵画でも思わせるような、味わい深いものがある。
本作中の Ballad “The Shadow of Your Smile” も彼のBalladレパートリーとしては、おなじみのナンバーで、ライブや他アルバムでもよく見ら
れる持ち歌のような一曲。
E.テイラー & R.バートン主演の映画「いそしぎ(The Sandpiper 1965)」のテーマ曲(J.マンデル)ということで、ヘタにやるとベタでチープな
イメージにもなってしまうところだが、そこは Dex、Jazz の Ballad として気品もある堂々とした Ballad に仕上げている。
一見普通なのだが、他の誰でもない個性もあるこの歌い手は、私的には、Tenor Ballad を語る時、外せないひとりである。

同曲では、アルバム “True Ballads(1996)”中のArchie Sheppの厳しいBallad表現もお気に入りだが、Sheppは、’67年のDonaueschingen
における全1曲というライブ盤の中でも、この「いそしぎ」のテーマを挿入させる箇所があり、彼にとっても縁のある曲となっている。
また、テナーでは、Spike Robinson の ”Spring Can Really Hang You Up The Most” での同曲も当時、度々聴いていたのを思い出す。

            

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Dexter Gordon

Category: guitar (第2期)  

Gene Segal / Spiral

  Gene Segal (g)
  Brian Charette (Hammond B3 organ)
  Bruce Cox (ds)

  Recorded December 2015 & May 2016
  SCCD33132 (SteepleChase) 2017

  01. Spiral
  02. Creeper
  03. Two Sides to Every Story
  04. Us
  05. Dharma
                      06. Hidden Place
                      07. Sunken Treasure
                      08. Into Night
                      09. Blues Out
                      10. Soulstice

ロシア出身、幼少期に米国移住というギタリスト Gene Segal の新作。
Segal については、Jon Irabagon 絡みのものを聴いてはいたのだが、今回は特に Brian Charette のオルガン参加とともに、 Segal にとっては、初
めてとなるこのフォーマットでどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、ちょっと気になる一枚だった。

Segal については、Scofieldに通じるようなラフなテイストとともに、ブルーな感覚といっても、ロシア生まれといった血の部分も関係しているのか、米
国系ギタリストのそれとは、微妙な違いも感じていたが、今回、 Charette のオルガンを入れたことで、そのあたりの持ち味が、より表に出てくる形となる
のか、興味深いところ、内容の方は M6 “Hidden Place” を除いて全て Segal の手によるもの。

なるほど、Segal のギターは、管を入れずオルガンを加えたトリオ編成としたことで、以前聴いたものより、ブルージー、ファンキーに攻めている感もあり、
本作に彼が求めたテイストもこれなのかと思う。
ブルージーといっても、昔ながらのベタな語り口ではなく、あくまで今を生きるギタリストの感性での表現なので、納得できるところだ。そして、やはり
本作も聴いていると Scofield の顔が浮かんでくるような場面もあった。 M4 “Us” での軽いタッチのノリで、ちょっとメロウな歌わせ方などに、その影を
感じる部分もあり、本作には無いが、おそらく Ballad系のものをやったら、そのあたりの歌い方のクセも、もっと出てくるのではと思える。
全体にラフでザックリしたテイストが印象の Segal のギターで、そこが持ち味であり個性とも言えるのだが、私的好みで勝手なことを言わせてもらえば、
ここに少しのモダン、インテリジェントな感覚もプラスされれば、音楽はより魅力的になるとも思える。そういう意味では、Irabagon 絡みで聴いた作の
ようにコンポラテイスト溢れる音楽の方向性の中でより光を放ち、また可能性も感じる。

Charette のオルガンは、Segal の音楽に合わせ、ブルージーな味も出してはいるのだが、あくまで抑制をきかせたクールなタッチを維持しており、本作
では、まとめ役として機能しているように思える。ここで Charette までイケイケになってしまったら、本作も単なるファンキーなギター・オルガントリオ作
になっていたことだろう。近年の Charette の自身作、参加作などでは、私的好みで見るなら、一作ごとに評価がUp-Downし、安定しないところもあった
のだが、もともと持っていた、いいものが、やっと開花してきた感もあり、これまでコンテンポラリーオルガンシーンの中心にいた Goldings, Yahel,
Versace..........などのオルガニストとしての活動が極めて鈍い状況を考えると、オルガニストとしてのアルバムリリースもコンスタントに、積極的な姿勢も
見えるこの Charette は、楽しみな存在になってきた感もあり、どちらかと言うとアウトサイダー的傾向のあるギタリストよりも、基本正統派ながら、新感
覚も持ち合わせているといったギタリストとのコラボの中から、より魅力ある音楽のイメージもできるのだが........................。

そんなことで、どちらもそれなりに魅力も感じているギタリストでありオルガニストでもあるのだが、一方が出ようとする、もう一方は抑えようとするという
あたりの動きが、トータルに見ればパワーロスにもつながっているといったヘンな感覚もあり、感性の質という点では決して相性が悪いとも思えない
ご両人だが、噛み合わせが、微妙にうまくいかなかったかな?

             

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Gene Segal

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             この光の色と空気感は、既に夏の初めだね!

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Category: sax (第2期)  

武田和命(Kazunori Takeda) / Gentle November

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武田和命 (ts)
山下洋輔 (p)
国仲勝男 (b)
森山威男 (ds)

Recorded Sept. 20, 21, ‘79 at Sakado-Bunka-Kaikan, Saitama
SC-7104 (OMAGATOKI)

1. Soul Trane
2. Theme for Ernie
3. Aisha
4. It’s Easy to Remember
5. Once I Talked
6. Our Days
7. Little Dream
8. Gentle November

1989年、49才の若さでこの世を去ったテナー奏者、武田和命(B1939)のBallad集。
録音は、埼玉県坂戸市の文化会館となっているが、ライブではなく、スタジオとしてそこを使ったようだ。
武田和命というと、10年程、シーンから姿を消していた時期もあり、幻のテナーマンなどと呼ばれていたのは、よく知られた話だが、彼のイメージとしては、
この復帰後の山下洋輔グループでのフリーキーに吠える印象が強く残っているのは、多くの人が持つところかもしれない。

本作は、そういったある意味、現在の自分を越えて新しいものを産み出そうというクリエイトすることの産みの苦しみを伴う緊張感から離れ、現在(当時)の
武田和命の素が素直に現れたという点で、いろいろのシバリから解き放たれたかのような、その純な音にただただ心打たれるのである。その一音一音噛み
締めるように歌うことに徹した武田のテナーから繰り出されるラインは、清らかな流れのごとく澄み切っており、心の奥底まで直に染み込んでくるのである。
おそらく彼自身も感じていたに違いない、生涯でも数少ない、メンタルの境地にあることを。
その辺りを、敏感に感じていたであろう、山下のピアノが好サポートをみせている。というよりむしろこのgentleなピアノは、武田のテナーにより引き出され
たといった感じもあり、素で歌うピアノは、邪心の無いテナーにそっと寄り添い、ひたすら支え、絶妙な絡みを見せている。
普段の慣れたスタイルではないというあたりが関係しているかはわからないが、山下のピアノは、運指にややスムーズさを欠くといったあたりも微妙に感じ
るところはあるのだが、あるいは、あえてのタッチなのか.................そんな小さなことはどうでもよいと思えるほどに、それを吹き飛ばすほどの武田を支え
るという気の充実が見られるあたり、本作の好結果を生んだ要因でもあるだろう。

後半4曲が、武田のオリジナルとなっているが、M5 “Once I Talked” など、何か感じるものもある美曲で、私的お気に入りとなっている。

以前、心惹かれた Tenor Ballad に耳を傾けることも度々というこの頃で、20年ぶりぐらいで聴いた本作、ストイックに自身の心の音と向き合う武田和命
のテナーに心打たれる、我が国のTenor Ballad史に残るほどの名作であるには違いない。が、やはり、John Coltraneという偉大な先人の存在があった
ればこその本作であることも違いない、そこはしっかりおさえておきたい。

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武田和命 
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Category: organ (第2期)  

M(H)YSTERIA / Family Drug

  Giovanni Di Domenico (Hammond organ)
  Laurens Smet (eb)
  Jakob Warmenbol (ds)

  Recorded in Studio Grez, Brussels, in September 2015
  JVT0017 (JVTLANDT) 2016

  1. Road Rage (Composed by Giovanni Di Domenico)
  2. Family Drug (Composed by M(H)YSTERIA)
  3. Crumbs War (Composed by Giovanni Di Domenico)


ローマ出身で、現在はベルギー、ブリュッセル在住のピアニスト、コンポーザー Giovanni Di Domenico のオルガンを核としたグループ
“M(H)YSTERIA”としてのデビュー作。
Giovanni Di Domenico は、Jim O’Rouke や坂田明などとも交流があるらしいが、聴くのは今回が初めて。

シャケットの雰囲気などからも、何となく予想はしていたが、ELPなどの Progressive Rock あたりのテイストもある音楽となっている。
フリーっぽい展開もあるのだが、よく聴いていると、打合せも密に、結構つくりこんでいると思える流れもあり、音楽のテイストとしては、ダークで
張りつめた緊張感もあり、時にはノイジーな音も利用するなどの神経を逆なでしてくるようなプレイもあるのだが、スリル感に乏しいと感じるのは、
そんな表面上のラフで自由な形に反し、綿密な計算といったものがちらつくからなのかもしれない。

雑多なものが混じり合う状況は、いままでなかった新しいものを産み出しやすいという意味でも望む状況でもあるのだが、音楽からイメージされる
のは、遠い昔に耳にしたプログレ、この点では、まだ見ぬ新しい世界を切り拓くというよりは、逆に先祖帰りしてしまっているとも受け取れてしまう。
音楽の内容、それを支える技術面でも高いレベルであることは、感じとれるのだが、単純に奏者の感性の質と、そこから産まれる音楽の性格みたい
なものが、現在の自分との相性の悪さを感じてしまう。

ここ4〜5年の Organ シーンの状況を振り返れば、新しい時代を切り拓いていく立ち位置にいるコンテンポラリー系及びそれより先端寄りにいる
方向性を持った Organist の活動状況が極めて鈍く、大きな不満も持っていたこともあり、かすかな期待とともに手を出した本作ではあったのだが、
新しい時代の Jazz Organ を切り拓いていく存在には、どうもなり得ない感性の質、であれば、もっと先端寄りで、メインストリートを行くコンポラ
系のオルガニスト達に何らかのアイデアを与える存在になり得るかといった先進性に富んだ音楽でもなかった。
人材不足の現在の Organ界には、状況こそ違え、あの Organと言えば、黒いものといった固定観念に縛られて、どうにも動きのとれない状況が長く
続いていた前世紀終盤の閉塞感、停滞感が思い出される。今世紀に入り、コンテンポラリー系オルガンの中心となっていたオルガニストの多くが、ピア
ノでの活動にシフトしたかのような動きも目立ち、オルガニストとしての新作リリースも極端に減っているというコンテンポラリー系オルガンシーンの
現状。マイナーな楽器として、同じ鍵盤楽器のピアノよりも低いものとして見られる傾向もあるオルガン、彼らのよりメジャーな楽器での評価を求めて
の動きなのか、あるいはオルガニストとしての可能性に行き詰まった結果なのかは、わからないが、こっちがダメならあっちでといった甘い姿勢からは、
良い結果はイメージできない。
この停滞した悪い流れを断ち切る感性、革命家の出現を期待したいものだ。

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