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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

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Category: oldies  

Are You Experienced / Jimi Hendrix

Are You Experienced





  Jimi Hendrix (g, voc)
  Noel Redding (b, voc)
  Mich Michell (ds)
  Recorded 1967


"Red House"

Bluesに取り憑かれた少年時代の1曲。
ロックでカテゴライズされることの多いJimi Hendrixだが、同時に天才的ブルース・マン
でもあった。その独創性、先進性に富んだ彼の表現するブルースは、多くの黒人ブルース
マンの中にあっても、とりわけ魅力的存在だった。
dirtyなブルースの世界に足を踏み入れてしまった少年時代に出会った Jimi のデビュー盤
"Are You Experienced"中の1曲 "Red House" は、40年以上前の録音、今聴いても全
く色褪せていない。

同時期に、ヤードバーズを経てクリームを結成したクラプトンがおり、スロー・ハンドの
異名をとる彼のギター・プレイは、当初、非常に魅力的に映ったが、聴き進めていくうちに
過去の黒人ブルース・マンのフレーズ、手クセ多用のストックフレーズの連発であることに
気づき、アドリヴの質に疑問を感じ離れる。
その点でJimiのBluesは、アイデア、オリジナリティー、テクニック...........どれもが群を抜
いたもので、先人の黒人ブルース・マンの残した成果に、独自のアイデアを加えたBluesは、
モダンで斬新な感覚に溢れていた。
過去、出会った天才と呼べる数少ないミュージシャンの1人だと今でも思っている。




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Jimi Hendrix

Category: oldies  

Saxophone Colossus / Sonny Rollins

Saxphone Colossus  Sonny Rollins (ts)
  Tommy Flanagan (p)
  Doug Watkins (b)
  Max Roach (ds)
 
  Recorded June 22, 1956 in N.Y.
  LP7079(PRESTIGE)

  1.St. Thomas
  2.You Don't Know What Love is
                    3.Strode Rode
                    4.Moritat
                    5.Blue Seven

年の初めの記事ということで、私のJazzにおける原点とも言える何枚かの一枚である本作を題材として記事にしてみたいと思います。書き初めといったところ
です。すっかり評価の定まった定番中の定番である本盤を記事にする人もほとんどいないと思いますが、当ブログのサブタイトルともなっている「感性の変遷
の歴史」の説明には、やはりこういうのを間に記事として突っ込んでおかないと、いけません。新しい感性を追う一方で時々過去を振り返る作業も必要になり
ます。温故知新です。Jazz突入期の頃、Jazzの何たるかを叩き込んでもらったという大変お世話になった一枚ということでカテゴリー "oldies" からということ
になります。

現在は、CDとして持っていますが、最初に入手したのは当然のことながらLPの時代。入手先は上野の蓄晃堂という店。もちろん中古。この店、現存してるか
定かではありませんが、昔は穴場で、数々のレア盤をここでゲットしました。というのもJazz専門店ではなく演歌〜歌謡路線からPOPS、クラシックまで何で
もありでしたが、特に場所柄、演歌〜歌謡系が充実しており、熱烈な演歌マニアも多く、何事にも控えめな性格の私は、肩身の狭い思いでJazzコーナーを漁っ
ていたもんでした。まあ、そんなところだから逆に何でこんなレア盤が無造作にと思うような場面に出くわすこともあり、漁盤の醍醐味をイヤというほど味わ
せてもらった心臓に悪い店だった。宝に出っくわした時ってえのはドキっとするもんです。しばし味わってない感覚だ。LPの時代、この蓄晃堂以外にもトガワ、
オザワ、マルミ...........等々ヤバイ店がいっぱいあり、振り返って見れば漁盤の楽しさに溢れたいい時代だった。今のネットは味気ない。中にはダンボール箱
に無造作にレコードを入れたりなんかして、しかも下は土間というスゴイのもあった。この手作り感がいいんだよねぇ。雰囲気もダーティーで怪しく、極めて
ダーク、私の音楽の指向性と同じかもしれない(笑)。

さて、本題のSaxophone Colossusですが、Jazz突入間もない頃、Blues, Rockの世界から入ってきた私は、GuitarやらOrgan、いわゆる電化楽器に馴染みが
あったわけで、Jazzの花形楽器とも言えるピアノやら吹きもののアコースティック楽器は、何となく近寄りがたい存在でした。そんな私にSaxの味を教えてく
れた一枚が本作だったわけです。これをきっかけとしてDolphyやらいろんなSax奏者に出会い、最終的には、怒濤のColtrane期へと流れ込むのが第一期Sax期
です。この第一期Sax期が終わると、Saxそのものからしばらく離れることになります。あまりにもColtraneの印象が強かったため、いざ離れるとColtraneの
匂いのするものは、全て避けるようになったのだ。Coltrane以降のtenorはScott Hamiltonなどの例外を除き、ほとんどが何らかの形でColtraneの影響が見ら
れるという時代、自然Saxそのものから離れることになったというわけだ。長い月日が経ち、Coltraneアレルギーから開放された私に、再びSaxを聴ける日が
訪れたわけだが、そんな中でも一時期Tenor Balladを追いかけた時期があり、その時このSaxophone Colossus中のBallad "You Don't Know What Love Is"
は、倉庫から引っ張り出して2期に渡りお世話になったという私にとってはTenor Ballad史上はずせない一曲ということになる。
この盤中、よく話題になる曲は "ST. Thomas" やら "Moritat"だが、私にとってSaxophone Colossusと言えばもう "Strode Rode" と "You Don't Know
What Love is"、これしかありません。
テナーらしい太く力強い響き、練りに練って創り上げたと思われるほどアドリヴとは、思えないバランスのとれたアドリヴパート、約半世紀前の録音という時代
背景を考えれば、やはりJazz史上に残る名盤だろう。

             You Don't Know What Love is
             

             Strode Rode
             

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Saxophone Colossus

Category: oldies  

Mojo Hand / Lightnin' Hopkins

Mojo Hand







 Lightnin' Hopkins (voc, g)
 PCD18576(P-Vine)

Blues好きの少年時代の一枚。
今じゃ全く見かけることもなくなってしまったが、小さい頃、時々見かけたのがバナナの叩
き売り、まだバナナが高級くだものとして幅を利かしていた頃の話である。
しまいには「ええい、持ってけ、このドロボー!」なぁんて、決まって手ぬぐいのはちまき
を横で結んでいた威勢のいいとっつぁんである。このとっつぁん、なぜか決まってダミ声だ
った。子供の頃、これを見るのが楽しみだったし、ああいうつぶれた声がカッコ良く見えた
もんだった。
このバナナのとっつぁんと、特に関係はないのだが、今日の記事の主役 Lightnin' Hopkins
も見事なダミ声である。初めて聴いた時は、このバナナのとっつぁんを思い出したもんだっ
た。ライトニンの唱うBluesも、この声だからこそカッコいい。澄んだ透明感ある美声でこれ
を演ったところでおもしろくも何ともないのだ。
一般的な美の基準で判断するところの美声からは、ほど遠い、ある種、浪花節にも通じるよ
うなつぶれた声................こんな形の美もある.................一般的な美の基準で計れないよう
なものの中にどうも自分の求めているものが多くあるらしい.................大事なところに気が
ついた一瞬でもあった。
一般的な美の価値観ほど、あてにならないものはないと思うようになったのも、ひとつにこ
んな出会いがあったからかもしれない。
都会的、モダン、オシャレ、クール、爽やか............彼には、全て「そんなもん冗談じゃねえ
やい!」と言われてしまいそうだ。
テキサス臭ムンムンのダーティーでドスの効いた声、決して鑑賞用に成り下がることはなかっ
た頑固なまでのBluesの塊、それが Lightnin' Hopkins。




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Lightnin' Hopkins




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"死春記" / 浅川マキ

Jazzは、明るくハッピーなものよりダークなものに強く惹かれる。
そんな指向性は、少年時代に出会った、この一曲あたりが始まりなのかもしれない。
今年、年明けまもない頃、す~っと逝ってしまったマキさんが曲の紹介で
「死にゆく春の記と書いて死春記」とはっきりしない口調でボソボソ言っていたのを
思い出す。

この曲と出会った頃、ちょうど、つげ義春、水木しげる(ゲゲゲじゃないよ!彼は、
こばなし、風刺物などにいい味を出す作家だった。)などが好きだったが、そんな
世界観と妙にオーバーラップするものがあった。
その同じ類いの匂いに、引きずり込まれるように聴いた一曲。
ひたすら暗い、が、何か懐かしさを感じる日本の原風景がイメージできる世界。




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浅川マキ


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"I Got a Mind to Give Up Living" / The Paul Butterfield Blues Band

少年時代、Bluesにのめり込むきっかけとなったのは、皮肉にもホワイト・ブルースだった。
いきなり、黒人ブルース・マンとならなかったのも、外から見て、ある意味、その魅力をう
まく掴んでいたのが、ホワイト・ブルースだったということなのかもしれない。
アルバム "East West/Paul Butterfield Blues Band" 中の1曲、"I Got a Mind to Give
Up Living
" である。
Butterfieldの投げやりぎみに、吐き捨てるようにシャウトするvocal、ラフでダーティーな
Bloomfieldのギター、ワルそうなイメージのジャケット写真.....................全てが魅力的に
思えた少年時代だった。
ダーティー、ワルといった中にも、ある種の美があることを見出したのは、この頃であった
ろうか。
それにしても、この "I Got a Mind to Give Up Living" 、日本語題名が "絶望の人生" 、これ
で一つの道が拓けていったのだから皮肉な話だ。

しかし、Blues好きの少年は、学校では孤独だった。当然だろう、Bluesの好きな少年なんて
いるわけがない。共有できる関心事を持つこと、特に子供にとっては、それが幸せなのかも。


The Paul Butterfield Blues Band - I Got A Mind To Give Up Living,
from the album East-West (1966)


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Paul Betterfield

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oldies 編プロローグ

本来ならこのカテゴリー "oldies" の最初の記事としなければならないものでしたが、なんと
なく始めてしまった後で、やはり説明が必要であることに気づき、順序が逆になってしまい
ましたが記事としてUPしておきます。

自分の音楽史を振り返った場合、特にその初期段階において、何かの節目、きっかけとなった
ような意味ある、あるいは重要なアルバムやら曲をカテゴリー "oldies" として、紹介してい
ますが、これはこのブログのサブタイトルにもある「感性の変遷の歴史」を説明する上で必要
不可欠、そして後ろを振り返ってみることも、先に進むには必要と考えた結果です。
これらは、あくまで私の中では、既に過去に通り過ぎてきたものであって、今現在、懐かしい
ものではあっても、もはや夢中になれる音ではないのかもしれません。
しかしながら、今現在があるのも、これら通り過ぎてきた音達との出会いがあったればこそと
いうことで、それぞれに重い意味を持っているものばかりです。日々、かつて出会ったことの
ない音を追い続け、それらによる感化、影響から自分の感性も変わってきましたが、それらの
かつて出会った音は、今再び夢中になれないまでも、懐かしい音として、生涯忘れないであろ
う音達ばかりです。
このカテゴリー "oldies" ではそんなかつて出会った音達を紹介していきます。

また、当ブログで既にカテゴライズされ紹介中のJazzを中心としたものは、ほぼ90年代以降
のものが中心となっておりますが、本カテゴリーでは、Jazz突入期以前のJazz以外のものの
ほか、Jazz突入初期段階のものなども含めて、本来は、50~60年代のポップスという使われ
方をする"oldies"ですが、勝手な私的解釈にて広範囲のカテゴリー "oldies" として紹介して
いきたいと思います。

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"His Holy Modal Majesty" / Al Kooper & Mike Bloomfield

Blues小僧時代、アルバム "Super Session" 中の一曲 "His Holy Modal Majesty"。

Blues好きの少年時代、周りにBluesなど聴いているような悪いガキは、誰一人いなかった。
当然かもしれない、TVのアイドルを見ては、夢中になったり、キャーキャー言ったり、
それが一般的健全な少年少女の姿というものだろう。そういう意味では、学校においては、
まさに隠れキリシタンの心境、孤立した少年時代だったと言えるのかもしれない。
文部省の掲げる、健全な青少年の教育方針からは、かなり逸脱した少年だったようです。

探究心旺盛な私は、絶えず何か新しい音を捜し求め、ちょっと小耳に挟んだJohn Coltrane
にも、度々ちょっかいを出しては、はねつけられていた時期だったと思う。
そんな時期に、たまたま出会ったこの一曲、Al Kooperのorganの響きの中に、Coltraneの
ソプラノをダブらせて見たのは少年時代の私にとっては、かなりのインパクトのある出来事
だったのです。
Al Kooperもこれだけ影響されるJohn Coltrane、いつかきっと............と誓ったのでした。


His Holy Modal Majesty / Al Kooper & Mike Bloomfield (Rec.1968)


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Al Kooper

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