前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Brad Allen Williams / Lamar

  Brad Allen Williams (eg, electric sitar)
  Pat Biamchi (Hammond organ)
  Tyshawn Sorey (ds)

  Recorded at The Bunker Studio, Brooklyn NYC, 20 August 2012, 17 August 2012 and 28 March 2013
  SR-051 (SOJOURN) 2015

  1. Steppin’ Out
  2. 201 Poplar
  3. Galveston
  4. Betcha by Golly Wow
                      5. Euclid and Lamar
                      6. Stairway to the Stars
                      7. Culver Viaduct Rehabilitation Project

一時期、コンテンポラリー系のオルガニストとして、楽しみな感性を見せていたこともあり、追った時期もあった Pat Biamchi ですが、その後、未聴の
ギタリストと組んだものなどを中心にギタリストのチェックも兼ねて入手したりしてはいたのですが、フタを開けてみれば、いずれも王道色の強い感性の
ギタリストということで、それに合わせた Bianchi のオルガンも期待していた方向性のものは聴くことができず、気がついたらもうそれから6〜7年の時
が流れていた。当時の期待感も無くなり、私的リストからも、すっかり外れた存在になっていたんですが、偶然、知らない盤に出会い、これまた知らない
ギタリストということで、ジャケットの雰囲気とともに、過去の状況から同じような結果も十分予測できたんですが、ただ一点、ドラムスに Tyshawn Sorey
が参加しているという状況が妙にひっかかり、伝統の王道Jazzは、イメージしにくく、もしかしたらコンポラ色も強い先進のJazzが......................などと
妄想もどんどん膨らんでしまい、結局ゲット。

さて、ギターのリーダー氏ですが、やはり求めていた前を向いた感性ではなかったですね。しかも、しっかり伝統も感じさせる筋金入りの王道系というわけ
でもなく、今の感覚を漂わせるコンテンポラリー系と言えるような感性でもなく、かといってその間の程よく混じり合った中間派とはっきり認識できる
ような明確なものもなく、そんなはっきりしないところが印象と言えばそういうことなんですが.............、今、多くの若手ギタリストがそうであるような
ハイテク感もなく、まあ、そこは求めているところでもないんで、いいんですが、肝心の感性面がはっきりしない。実体を掴もうとしても、なかなかフォー
カスしないような、変な感覚がある。
そんなリーダー氏なので、Bianchi のオルガンもはっきりしないプレイに終始している。ただ、本作をとりあえず一応のレベルに落ち着かせているのは、
彼のオルガン。そこだけが救いだ。
Tyshawn Sorey のドラミングも、本来の能力は、全く出ていないという感じ、というよりも、音楽の内容的にそれを必要としていないといった感じだ。

この Pat Bianchi ですが、以前、楽しみな感性を見せていた時の相手というのが、 ギターの Gilad Hekselman だったんですね。
これまでにも何度も書いてきたことではあるんですが、共演者との対話の中から、その互いの刺激により新たなsomethingを生み出そうとするJazz
においては、その共演者の持つ意味は大きく、共演者の感性とその刺激は、自らの未体験ゾーンの扉を開けるきっかけともなることを考えれば、そこを
考慮した活動も必要になってくる。参加作では、なかなか自身の考え通りにいかないことはあるが、リーダー作あるいは普段の活動において、その辺りを
意識した活動をしていないと、なかなか流れは変わらない。
自身の先を行く感性との共演、そこを積極的に求め、より厳しい環境を求めていかないと、新たな世界は見えてこない。
デビュー以来、ここ10年余りの彼の状況を振り返ってみると、その音楽に共演者が持つ感性の影響が、顕著に出るタイプとの印象を持っている。
誰と演っても、我が道を行くといったタイプもおり、一概にどちらが良いというものでもないのだが、彼のように共演者により、音楽の質が変わりやすい
タイプであるだけに、そしてそれだけのポテンシャルも持っていただけに、そこを意識した活動を続けてきていれば、今の状況もだいぶ違っていただろう
にと思えるのが残念だ。
もっとも、彼の目指す方向性がこれであればいたしかたないのだが、私的には、そういう風には受け取っておらず、まだ見えてこない何かを追い、遠くを
見ていた時期があったのを覚えている。

妄想膨らまして楽しませてもらっただけでも、よしとせねばならないのかな。

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JAZZ-guitar 168
Brad Allen Williams

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