前向きに Jazz!

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Category: Other Instrument  

Paul Samuels / Speak

  Paul Samuels (ds)
  Greg Osby (as, ss)
  Dan Wall (org)
  Jamey Haddad (perc - Fall and Naima)

  Recorded in April of 2005 by Frank Vale at Metrosync Studios in Cleveland, Ohio.
  LKS Music (2005)

  01.Trinkle Tinkle
  02. Simone
  03. Naima
  04. Speak
                      05. Fall
                      06. The Blessing
                      07. Ruby, My Dear
                      08. ESP
                      09. Naima (Radio Edit)
                      10. Simone (Radio Edit)

先日、John Abercrombie 参加の “Olivier Le Goas / Gravitations” を聴く機会があった関係で、他のAbercrombie も聴いてみたくなり、
いくつか聴いた中に入っていた Dan Wall。そこから Wall つながりで、思い出し、久しぶりに引っぱり出してみたのがこの一枚。
聴いたついでに記事としておきます。

同じM-Base一派として80年代末頃のOsby初期を支えたドラマー Paul Samuels が、十数年の時を経て Osby を迎えてのリーダー作。
この2人に、John Abercrombie作などでおなじみ、オルガンの Dan Wallを加えたトリオを基本として、曲によりperc.参加というスモール編成。
内容は、M4の3者共作曲 “Speak” の他はJazzメンオリジナル曲が主。

参加作ゆえなのか、Samuels と Wall の好サポートを得て、余分な力も抜けストレートに攻める Osby のブロウが全編に渡り光る一枚となっている。
時には、オーソドックスな形の中で、自身、Jazzを楽しむかのようなプレイは、ふだん耳にしてきた Osby らしくないとも言えるのだが、リーダー作で必要
となる作為性あるいは演じるといった部分から解放され、素になっての感性の向くままとも思えるプレイは、逆にこれが本来のOsbyとも言えるのかもしれ
ない。その辺が受け手の自分も余計なことを考えずに受け止められるプレイと感じられ、気持ち良く聴ける盤との印象につながっているのだろう。
誤解があるといけないので、付け加えておくが、作為性は創造性に溢れた音づくりの基本であり、これを否定するものではない。

Dan Wall(B1953) に関して、時期的には、ちょうど Wall がECMでの Abercrombie作に参加していた時期と重なるのだが、本作では、リーダーの
Samuels とともにフロントの Osby のサポートに比重を置いており、抑えぎみのプレイといった印象もあるのだが、元来が地味なタイプでもあり、本作の
Osby のノビノビした気持ち良いブロウを引き出したとも言えるのではないだろうか。
私的には、もう少し Osby から何かを引き出す刺激になりうるようなプレイがあれば、本作の内容も星が1つ増えたかもなどと思うところもあるのだが、
それはゼイタクというものか、これはこれでなかなか楽しめる一枚になっている。
こうして、Wallのオルガンを、あらためて聴いてみると、同じ世代では、こういったクールな感性を持ったオルガニストは少なく、独自性もある感性は貴重な
存在であったことも感じるのだが、もう少し個性に強いものがあれば、その後の流れも違っていたものになっていたのかもしれない。

JAZZ-other instrument 37
Paul Samuels
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