前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Tisziji Munoz / Songs of Soundlessness

 soundlessness-2.jpg

Tisziji Munoz (g)
Lam-Sobo John Medeski (p)
David Finck (b)
Ra-Kalam Bob Moses (ds)

Recording, editing, & mixing engineer - David J Sullivan
AM050 (Anami Music) 2014

1. Damned if You Do or Don’t
2. Good Bye Dear Sweet Mother
3. Venus
4. God-Fire
5. Gracious           All compositions by Tisziji Munoz

Medeski 集中聴きの中で聴いた近作。
近年の John Medeski(B1964) は、このベテランギタリスト Tisziji Munoz (ティシージ・ムニョス B1946)との活動も多く、この Munozのグループへ
参加した作品の数々は、彼のキャリアの中でも外して考えられない内容のものが多い。もちろん今も細胞分裂を繰り返している現在進行形のグループである。

Tisziji Munoz は、70年代に Pharoah Sandees のグループでしばらく活動していた時期もあり、その個性的なプレイは、注目されたのだが、その後、
消息のつかめない期間があったり、個性派らしく、変わった経歴を持つ。また、幼少時に事故で左手首の神経を損傷した過去が関係しているのか、その
シングルトーンのみのプレイスタイルは、彼の個性的な音楽にもつながっているようにも思える。
本作でも、冒頭曲から、歪んだシングルトーンで、押しまくるギターが凄まじい。
M2 “Good Bye Dear Sweet Mother”、アルコとピアノにより、やさしさと気品もある美旋律でスタート、静かな展開から後半に一転、Munozのフリーに
爆発するソロが圧巻。
M4 “God-Fire”、フリーに力技で攻めるMunozに圧倒される。インテンポになってからの Medeski のピアノがキレる。
現在のコンテンポラリーシーンのメインの流れともなっているクールで洗練されたテイストのギターとは、全く別経路から生まれてきた感性。もっとも、
年令から見れば、現在のギターシーンの中心となっている面々の遥か前からJazzに関わってきたわけで、違った経路というのも当然ということなのだが、
この年にしてこの前進意欲を維持しつつ爆発的なエネルギーを発散するというのが凄い。この個性は、あまり似た感性は見つからないのだが、音楽を聴いて
いて感じるのは、かつて McCoy が入っていた頃の John Coltrane Quartet、そのスピリチュアルな感覚がイメージされるのだ。強いてあげればギタリスト
としては、John McLaughlinあたりにプレイスタイルが通じるものも感じるが、むしろギタリストということではなく、音楽の心という部分で Coltrane と
の関わりが強く感じられる。
Saxと違い、減衰音の楽器であるギターに、音の伸びを意識した彼独特のエフェクト処理をした音というのも、うなずける。

様々なシーンで輝きを見せる Medeski だが、Munoz の音楽の中で見せるピアノにあらためて感心してしまう。感性のレンジの広い男である。
凝縮された気の詰まった一音、強い打鍵による左手のコード、緩急織りまぜてのダイナミズム、ヤワさを感じさせないゴツさ..................このMunoz が
求める音楽にフィットしており、Medeski のピアノを聴いていると、Munoz が好んで彼を起用するのもうなずけるのである。Munoz にとっても
このMedeskiとの出会いは大きな意味があったに違いない。

リリカル、洗練、透明感、オシャレ..................といった類いのテイストとは、遠いところにある土の匂いも感じられるような音楽だが、表面を覆う汚れ感
の奥にピュアなものが垣間見える思いもする。

あまり記事にしていなかったこともあり、夏から John Medeski 集中聴きということで、ついでに、いくつか記事として記録を残しておこうぐらいに考えて
いたのだが、いくつかだとすごく中途半端な状況にもなってきたし、かといって、このままのダラダラとしたペースで続けていったら、今年いっぱいかけて
も終わらない。キリの良いところで、一端切らんといかんとも思うのだが、優柔不断、意志薄弱、と現状の流れを変えるのがめんどい。さて、どうしたもん
かなあ...............

            
            The Tisziji Munoz Quintet featuring John Medeski (keyboards), Don Pate (bass),
            Tony Falco (drums), Adam Benham (drums) and Tisziji Munoz (guitar) performed
            at The Sanctuary for Independent Media in Troy NY on Friday, June 1, 2012.

JAZZ-guitar 166
Tisziji Munoz
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