前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Preston - Glasgow - Lowe

 Preston-2.jpg

David Preston (g)
Kevin Glasgow (eb)
Laurie Lowe (ds)

Recorded and engineered by Adam Peters at Concrete Jungle Studios, April - Dec, 2014
WR4686 (Whirlwind) 2016

01. Colour Possesses
02. Elephant and Castle
03. Everything in Everything
04. The Priory
05. Song to the Citadel
06. C/>PU
07. Within You (part 1)
08. Within You (part 2)
09. Within You (part 3)
10. The Anvil

イギリスはロンドンを拠点として活動するギタートリオ “Preston - Glasgow - Lowe” のファーストアルバム。
内容もPreston曲 7、 Glasgow曲 3と全て彼らのオリジナルで固めた全10曲という野心も見えるデビュー作。

一聴したところ、Preston のギターには、浮遊感ある表現やらアルペジオ風の表現も取り入れるあたりはMonderも頭に浮かぶのだが、感性の持つ質
としては全く違い、無理に言えば、 Kurt Rosenwinkel → Nir Felder といった流れの感性に通じるものが見える。
今時の多くのギタリストらしく、備えたテクニックもかなりのハイスペック。今は、もうこれが当たり前になってしまっているんだね。

高い音楽性とそれを支える高い技術も感じる彼らの音楽、若手の初めて出会う感性でもあり、期待もしていたのだが、理屈はともかく、聴いて素直に、
そして単純に「大満足」という感じにはならなかった。
それは、もちろん自分の好みも多分に関係してるのだろうけれど、若手ギタートリオの作としてフラットな眼で見れば、まずまずの内容になっていると思う。
ただ、そこは評価するために聴いているわけでもなく、あくまで楽しみを求めてという立場なので、好み最優先そして自分の現在求めている音か否かという
あたりが判断基準になってしまうのは、いたしかたない。ダブルスタンダードというわけでもないが、大局的視野に立っての評価と自分の好みとは違う。

そんな初期印象を持ったのも全ては彼らの音楽の持つ質感、肌触りといったものが、自分の求めるその部分とのギャップ。
テクニカルな作風もあり、一見複雑そうなつくりだが、つきつめていくと明快で見通しの良さも感じられる彼らの音楽の持つ質感。この辺が、屈折感やら
ヒネリなどを求めてしまう悪癖がある自分には、さっぱり、あっさりしたものとして多少の物足りなさとして感じてしまうのか?
このトリオのスタイルは、ギターがワンマンで引っぱるという感じはなく、ebの Glasgow は、ベースとしての役割以外にもサイドギター的な役もこなし、
3者は同等で密接というほどでもないが、そこそこの絡みを見せながらの展開という基本形。
ROCK、POP........な味付けもしながらというよりは、これまで関わってきた音楽が自然な形となって現れた結果なのだろう。そういった形はともかくとして
Jazzのスピリットが薄めといったあたりのテイストが、大きく好みを分けるところかもしれない。この辺の印象は、ちょうど最近記事としたMMWが、多種
要素を音楽に取り入れ、形としては外れているにもかかわらず、内に濃厚なJazzスピリットが感じられる、その感覚とは大きく違うものがある。
ハイテクニックの持ち主にありがちな、技巧が目立って、音楽のジャマをしてるという感覚がわずかにつきまとうといったこともあるが、この辺のワザを
手段として表に出さないという感覚は、今後の経験から掴んでいくのでしょう。

こんなふうに書いてしまうと、極端に受け取ってしまうかもしれないので書いておきますが、基本、高いレベルにあるギタリストの、極微妙な部分の感覚、
それを受け手がどう受け取るかという、これまた微妙なところ。なのでその受け取りも、ハイレベルにあるギタリストだけに、多様なものがあるだろうし、
あって当然。

ただ、科学の世界と違い答えは1つではないし正解もない、この微妙なところをどう受け取るかというのが音楽なのかもしれない。本作では私的に、こんな
受け取りだったが、まだ若手で途上の感性、この微妙な部分を自身がどう感じていくのか、それによっては、基本がハイスペックだけに、大きな可能性
を秘めている。結局、自身がどう感じ、考え、必要があれば軌道修正していくかということになるのだが、その部分こそが才能、今後の明暗を大きく分ける
ことになるのかもしれない。自身の判断で、まさにどちらにでも転ぶという状況だ。いい判断をしてほしい、大いに期待したい。

             

JAZZ-guitar 164
Preston - Glasgow - Lowe
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