前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Brian Charette / Once & Future

  Brian Charette (org)
  Will Bernard (g)
  Steve Fidyk (ds)

  Recorded October 7, 2015 acoustic recording, Brooklyn, NY
  PR8153 (Posi-Tone) 2016

  1. Jitterbug Waltz
  2. Tyrone
  3. Latin from Manhattan
  4. Da Bug
  5. At Last
                      6. Hot Barbecue
                      7. Dance of the Infidels
                      8. Zoltan
                      9. The Scorpion
                      10. Falling Fourth
                      11. Ain’t It Funky Now
                      12. Mellow Mood
                      13. Road Song
                      14. Blues for 96

オルガニスト Brian Charette(B1972)のトリオによる新作。
相方は近年、本作とは逆に 彼名義作への参加を含め、何かと共演も多いギターの Will Bernard、そして前トリオ作(Alphabet City)では Rudy Roystonが
担当していたdsが、たぶん新人なのでしょうか今回初となる Steve Fidyk に代わっている。

内容の方は、Charetteのオリジナル3曲の他はJazzメン曲で固めているが、おなじみの曲も多い。
全14曲、程よくファンク調やらバラードなどを織りまぜながら、基本ストレートに、コンポラテイスト溢れるCharetteのオルガンに、時にブルージーなスパ
イスも絡めながら快調に飛ばす Bernardのギター、小気味よいプッシュで煽る今回初となる Fidykのドラムスと、スタートからエンドまで気持ち良く、楽しく
聴ける一枚となっている。
3分台から4分台の曲がほとんどで小品集といった感じの仕上がりだが、そのさばき方にも、全14曲、アルバムとしてトータルに見れば一貫したものもあり、
悪い意味ではなく、その軽くノリのいい仕上がり、繰り出すフレージングの端々には、Charetteのセンスも感じられ、今現在の空気感溢れる現代オルガンJazz
の1つの形を見せてくれる。
この軽さという点では、前作(Alphabet City)では、悪い方にやや出てしまい、取り入れようとしていた多要素が散漫に感じるといった結果を生んだようにも
思えたのだが、その辺は本人も感じていたのか、本作においては、ストレートなものを中心に据え、同じ方向性でまとめつつ、きっちり修正され、音楽としての
クォリティを上げてきた感もあり、印象としては、前作の試作品に対し、細部まで神経の行き届いた完成品といった質の違いも感じられるものとなっており、
その自身で修正できるスベを持っているあたり、さすがと思えるものもある。
ただ、全体としては、あくまで小品集といったもので、もう少し深く突っ込んだところで勝負したものも期待してしまう。
こうして Charette をしつこく追っているのも、何かのきっかけあるいは刺激によっては、一段上のステージにもという部分も十分感じさせるものもあるから
なのだが、そこを意識した活動もぜひ心がけてもらいたいものだ。

世紀末の頃のオルガンが絡んだJazzというと、いわゆる「黒っぽい」といったものが多く、周囲からもオルガンには、そういったものを求められることも多か
ったように記憶している。その「黒っぽい」ことを特に嫌っているわけではない。昔、ブルースからJazzへなだれ込んできた自分としては、その「黒っぽさ」を、
むしろ積極的に求めていた時期もあった。しかし、あまりにもそれを強く求めていたことへの反動とともに、その固定したイメージを求めている限り、それとは
違った新しい世界への旅立ちは、叶わぬこととの思いから、オルガンの絡んだJazzにもその「黒っぽさ」とは、違う何かを求める気持ちが強くなったように思う。
今、こうしてブルージーなテイストを含んだもの、あるいはブルースナンバーがあったりしても、黒っぽいコッテリ感はなく、あくまでクールなタッチのオル
ガンを聴くにつけ、それが現代オルガンJazzのスタンダードなスタイルとなっていると思えるところに、時代の流れとともに変化(進化)を実感する。

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JAZZ-organ 185
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