前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Testifying / Larry Young

  Larry Young (org)
  Thornel Schwartz (g)
  Jimmie Smith (ds)
  Joe Holiday (ts - 3, 7)

  Recorded in Englewood Cliffs, NJ, August 2, 1960.
  OJCCD-1793-2 (Prestige/New Jazz Records)

  1. Testifying
  2. When I Grow too Old to Dream
  3. Exercise for Chihuahuas
  4. Falling Love with Love
                      5. Some Thorny Blues
                      6. Wee Dot
                      7. Flamingo

世紀の変わり目ごろ聴いて以来だから、たぶん15年あまり聴いてなかった Larry Young(B1940〜1978) の初リーダー作を、あらためて聴いてみた。
Young 20才時の録音である。

冒頭のタイトル曲は、ミディアムスローのブルース、御大 Jimmy Smith の影を強く残しており、Smith が手クセのようにしょっちゅう使っていた
キメのフレーズまで、ところどころで聴かれるあたり、まだ二十歳ということで、自身の開発が進んでいないことも感じられる。
その辺は、ギターにSmithとの関わりも深い Thornel Schwartz を起用しているあたりにもデビュー当時のYoungがSmithに傾倒していたこともうかがえ、
この時点で、まだSmith_の引力圏内にいたことが確認できる。
総じて、M1, M5などブルース系の曲にSmithが色濃く残り、M4の軽い歌ものなどに個性芽生えの前兆といったものも感じられるのが興味深くもある
のだが、わずか数年の後にオルガンのColtraneなどと呼ばれるほど、激しく変貌していったその感性は、本作ではまだ感じられず、一言で言うならば
内容としては、「Jimmy Smithの影響を受けた若手オルガニストの溌剌としたプレイによるデビュー作」といったところか。

若干20才の若手オルガニストのデビュー作ということで、当時は新鮮なものとして受け入れられたに違いないと思うのだが、やはり半世紀以上経過して
いる現在、それが色褪せて感じるのはいたしかたない。命あるものの宿命であろう。
Jazzは、時代と密接につながりつつ、日々、細胞分裂を繰り返しながらゆるやかに変化しつつ生きている生き物だ。とどまろうとすれば衰退につながり、
永遠は無い、時代のエキスを吸収しては変化しつつ前に進んでこそ、生が維持できるというものだ。
現在、Youngが後に残した成果は現在、主にコンテンポリー系オルガニストのベースとなり、さらにそこに各自のアイデアがプラスされ、それぞれ変化しつつ
生き続けており、生物同様の命の循環といったものも見られ、今は亡きかつてのYoungの目指したものが、時代のエキスを取り入れつつ形を変えながら
生き続けていることに心動かされるのである。
この後の世代に残せる成果、未来につないでいける成果を生み出すことこそが、今を生きるアーティストにとって最も重要なシゴトとも言える。

時々、立ち止まっては、一歩引いたところで、全体を大きな流れで見てみることも必要だね。あらためて今を確認できるしね。

JAZZ-organ 184
Larry Young
スポンサーサイト

Newer EntryBrian Charette / Once & Future

Older Entry201606-3

 

Comments

Leave a comment







2
3
4
5
6
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 10