前向きに Jazz!

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Category: guitar (第2期)  

Rez Abbasi & Junction / Behind the Vibration

  Rez Abbasi (g)
  Mark Shim (ts, midi wind-controller)
  Ben Stivers (keyboards, Hammond B3 organ, Rhodes)
  Kenny Grohowski (ds)

  Recorded at Systems Two Brooklyn by Michael Marciano, August 21-22, 2015.
  RUNE424 (CUNEIFORM) 2016

  1. Holy Butter
  2. Groundswell
  3. Inner Context
  4. Uncommon Sense
                      5. And I You
                      6. Self-Brewing
                      7. New Rituals
                      8. Matter Falls        All compositions by Rez Abbasi

パキスタン出身のギタリスト Rez Abbasi(B1965) の新作。
エレクトロニクス導入の楽器構成やらメンバーなどにもこれまでとは違った方向性も感じられ、ちょっと気になっていた、グループ Junction としての初作。
tsにMark Shim の参加、 そしてたびたび共演はあるもののAbbasiのアルバムには初参加となるkeyboardの Ben Stiversというのも興味深い。
ベースレス編成となっているので、そのあたりをカバーするのが、この鍵盤楽器を担当するStivers なのか。

Enjaレーベルに移籍したあたりから、以前の南アジア色濃厚な音楽から、肩の力も抜け、より自然な方向性への兆しを見せていたAbbasiは、近年の参加作
では、ややフりー寄りのプレイも見せるなど、その衰えることのない開拓精神もあり、目の離せない存在として注目してきたのだが、本作も状況からこれまで
とは違った変化を求めたとの気配から、まずは、期待と緊張の音出し。
これまでになくエレクトロニクスを駆使したサウンド、そして多種要素をクロスさせたような音楽の質感もなかなかフレッシュだ。
緩急自在、時折見せる Abbasi の超高速フレーズにも爆発的なものもあり、コンポーズ面を含め、あらためてその秘めたポテンシャルには、期待させられて
しまうものがある。キレイなプレイを求めようとしない Abbasi の感性はマルだ。
以前の濃厚なアジアンカラーは影を潜め、他の雑味とともに同レベルで時折入り込んでくる適量のアジアを感じさせるラインが、程よい個性となっており、
これが今現在の彼の感性が素直に現れたものとも感じられ、一言でこの音楽を表現するならコンテンポラリーボーダーレスミュージックってな感じか。
Abbasiに負けず劣らず怒濤のブロウ見せるMark Shimのハイレベルもあらためて実感、このグループのサウンドメイキングにおいてベーシックな部分を
きっちり支える Stivers のシゴトもシブい、今回初となる若手 Kenny Grohowski のツボをおさえたプッシュにも豊かな将来性が感じられる。
それらを引き出し、適量ブレンドして音楽としたAbbasiのコンポジションは、新鮮な魅力の一枚に仕上がっている。

一通り聴いた感想として、本作での方向性に全面的に納得、共感、そしてその結果にも満足できたというわけでもないのだが、何かを創り出そうという強い
意志がプレイに感じられること、そこに納得できるのだ。
リスクを恐れ、創り出すことへのチャレンジを躊躇してしまっているとも思える者も多い中、アーティストとしては、当たり前のことだが、そのブレない姿勢は
評価に値する。結果ばかりでなく、その過程も音楽の楽しみとしている自分としては、納得できる過程を経てきたか、そこも重要なのである。
今回結果を踏まえ、”Junction”としての今回方向性をさらに突き進めるのか、あるいは軌道修正を加えるのか、その辺のAbbasiの出方も楽しみなものが
あるし、その音創りの姿勢にブレが無ければ、いずれそれなりの結果はついてくるのだろう。自分の中では、そのポテンシャルを感じる数少ない存在になりつつ
ある。

             

             

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JAZZ-guitar 162
Rez Abbasi
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Trackbacks

Rez Abbasiの新作は、Junctionというレギュラーグループを従えたものです。 これまでの購入は、Rudresh Mahanthappa繋がりで、 Suno Suno (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61027662.html)を聴いてて、その直後にほぼ同時期?発売の次作 Continuous Beat (http://blogs.yahoo...

 

Comments

Edit
昔、ピットイン等で聞いた音と似ていて懐かしい。
主流派のような方向ですね。
ラストの詰めが甘いかな
EditRe: タイトルなし
こんばんは

ピットイン他、よく通ってた時もありましたが、
もしかしたら、どこかでお見かけしたこと、あるかもしれませんねぇ?

このRez Abbasiは、パキスタン出身であることや、やってきた音楽など
他と異質だったこともあり、際物的な見方をされたことも
あったようですが、私的にはとても好きなミュージャンの一人です。
Edit
本家のコメントが巧く入らなかったとのことで、ご迷惑おかけしました。

とっつき良さそうで実はかなりヘヴィな内容で、おっしゃるチャレンジ性みたいなものも、充分感じられてます。
レギュラーグループのようなので、今後も進化が期待できそうで、チェックしていきたいギタリストです。

本家のほうからTB入れさせていただきました。
EditRe: タイトルなし
oza さん

早速のTBありがとうございます。
高速レスポンスでビックリです。

Abbasiも、もういいオッさんですが
若い頃からこんな感じ、そんなところにも親近感を感じてますv-290
ギターの尖り具合とのギャップがまた何とも..................。

ありがとうございました。
また、よろしくお願いいたします。

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