前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Alex Maksymiw / Without A Word

  Alex Maksymiw (g)
  Marcus Strickland (ts)
  Scott Kemp (b)
  Frank Parker (ds)

  Recorded at Fonia Studios in Lviv, Ukraine.
  DMCHR71157 (Double Moon) 2015

  1. Flatbush & Lincoln
  2. Without a Word
  3. Interlude / Fast
                     4. Hand Shifts
                     5. Interlude / Slow
                     6. The Charmer
                     7. Patient
                     8. Flatbush & Lincoln / Alt     All compositions by Alex Maksymiw

ちょっと気になる存在として、記憶していたギタリスト Alex Maksymiw(アレックス・マキシミフ) のリーダー2作目がリリースされたので手を出してみた。
Maksymiw は、ウクライナ系移民としてカナダ、トロントで生まれたようだが、音楽活動はこれまで欧州、特にオランダ、ドイツが多かったようで、
Jesse Van Rullerなどからも手ほどきを受けたことがあるらしく、フルバンドなど大所帯での活動も多かったようだ。
一枚のアルバムとして彼のギターを聴くのは、今回初めてとなる。
メンバーに関して、Marcus Stricklandは、これまで度々聴いてきており、生体験もあるよく知った存在ながら、あとの2名については、たぶん初めてだと思う。
全曲彼の手による8曲、録音は彼のルーツでもあるウクライナで行われたようだ。

Maksymiw のギターは広く見れば、現在のコンテンポラリー系ギターの流れの中心ともなっている Kurt Rosenwinkel(B1970)から派生した流れの1つと
見ることもできるが、感性面では、やはり多くのアーティストに見られるように血の部分、そしてこれまで活動の中心としてきた欧州という土壌が彼の音楽の
テクスチャーに微妙に影を落としているように思え、米国系ギタリストのそれとは異質であり、暗いとまでは言わないが、決して明るくないテイストとともに
クールで抑制の利いたギターワークが魅力と感じる。
本作では、Marcusのテナーを前面に押し出し、自らはバックにまわってのコードワークといった展開が目立つが、その辺も彼のミュージシャンとしてのスタンス
がよく出ているのではないだろうか。ギタリストとして弾きまくってしまうタイプではなく、それ以前にトータルな形での音楽ということなのだろう。それだけ
に何か独特のコード感覚による響きがつくり出す空間とともに意志の通った音楽になっているとも思える。

Marcusのテナーは、快調だし、本作における貢献度も大で、特に問題もないのだが、あくまで私的好みと外野目線での受け取りではあるのだが、このアメリカン
な感性がMaksymiwのギターとの相性面にいまいち感が残る。この辺の微妙なところは、受け手の好みでどうにでも転ぶといったところだが、ちょっと影のある
ようなダークなトーンを持った欧州系のテナーでも合わせたら、Maksymiwの音楽もひと味違ったものになり、より魅力も増したのではないだろうか.......?
私的好みで勝手なことを妄想してしまったが、悪しからず。

ベース、ドラムスのリズムセクションもキレ、対応力もよく、本作もまずまずの内容となっているが、Maksymiwのギターは、まだまだほんの一部だけしか
見えないといった感じで、ちょっと次作も気になる存在だ。

             

JAZZ-guitar 156     
Alex Maksymiw
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Comments

Edit
ギターがよく日本のLIVEハウスなどで聴いたフレーズで懐かしかったです。
サックスはこの曲ではソプラノですね。リフがシンプルな、どこか日本的な牧歌調でもあり、もしや前衛?のような感じもしてどうなるのかなあと思ったんですけど、ギターが自然な入り方で普通の展開で聞き易いと言うか懐かしい空間を創り出したといいますか。
ソプラノサックスも初めはオーネットコールマンか?みたいな感じもしましたが、案外フレーズがブルージーで進むにつれ、やはり日本の主流派のようで、これもまた懐かしくピットインにでもいるようでした。
ここはキエフなのかな?
昔、ジョージ川口さんがロシアに演奏旅行に招かれて行った時のオモシロ話を思い出しました。ウクライナでもジャズ好きが結構いるという事なのでしょうね。日本では滅多にジャズをTVで聞けないですね。
EditRe: タイトルなし
地震大きかったようですね。
そこは断層が直下にあるところだから、
その時のことは考えておいた方がいいかもしれませんね。

特にここ数年、政情不安定なウクライナでJazzというのも
何か不思議な感じですよね。
そんなことやってられるの? とも思ってしまいますが、
日本では、情報も少ないこともあり、あまり知られてませんが
ウクライナや東欧圏、特にポーランドあたりには、
才能豊かなミュージシャンがゴロゴロいるのには驚かされます。
生まれ育った血の部分が反映されてくるのが常という音楽において
米国系とはまた違ったテイストを持ったそんな音楽にも
どちらかというとダークな傾向のものに反応してしまう自分には
魅力の要素かもしれません。

今の時代のスタンダードなスタイルとなってしまった感もある
このギタリストのプレイスタイルも、感性面では微妙に米国系とは
違い、この先どうなっていくのか、ちょっと見ていたいといったところです。
でも、今のJazzばかり聴いてるとイラつくこともあるので、
たまに自分のルーツをさかのぼってみることも必要と感じてます。
Wesの “4 on 6” あたりを聴いてトリップ、いいリフレッシュになりますw

ジョージ川口さん............いい時代でしたね。

年末以来、塩辛にしたくなるようなイカに、なかなか出会えません。
困ったもんです。


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