前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: Other Instrument  

Manuel Valera / Urban Landscape

  Manuel Valera (Fender rhodes, minimoog voyager, DSI prophet 08, Hammond organ)
  John Ellis (ts, bc)
  Nir Felder (g)
  John Benitez (b)
  E.J. Strickland (ds - 1,3,4, 6,7,8,9)
  Jeff ‘Tain’ Watts (ds - 2, 5, 10)
  Gregoire Maret (harmonica - 3, 6)
  Maurico Herrera (perc - 5)
  Paulo Stagnaro (perc - 4)

  Recorded by George Shalda at Water Music in Hoboken, NJ on February 10-11, 2015
                     DR0006 (DESTINY) 2015

                     01. 121st Street
                     02. Coming Down
                     03. Gliding
                     04. All Around You
                     05. Geometrico
                     06. Five Reasons
                     07. Never Absent
                     08. As I Listen
                     09. Little By Little
                     10. New Ways

キューバのピアニスト Manuel Valera(B1980)は、特別に好みで追ってきたというピアノではない、加えてこのジャケット、印象は極めて悪い。それでも関心
あるメンバーが入っていたことや、そのメンバーを起用して、慣れ親しんだピアノではなくムーグ、エレピ、オルガンなどを使いValeraは、どんな音を創ろう
としているのか、その辺にも関心があって手を出してみた。

Valeraも、いつもとは違う何か新しいものも求めてのこんな楽器の選択であったとも思うのだが、一通り聴いてみて、目新しいものは特に見当たらない旧態依然
とも思えるサウンド。ただ、プレイ自体は、やたら巧い。ビシビシとユニゾンで決まるテーマ、 それに続くそれぞれのソロもキレキレ、 キメもバッチリ..........
と申し分の無いプレイなのだが...................
本作全体に感じられるのが、かつて聴き覚えのあるような、ある種の懐かしさもあるサウンド、ハーモニカなども入れての思いっきりメロウな曲調のものや
かつての一時期をイメージさせるチョッパーベースを生かしたものなど、本作の中でけっこうなウェイトを占めている。
新しい何かを狙ってのこの結果と考えるとちょっと?ということにもなってしまうが、一歩譲って良い方に取れば、あえて狙った「レトロ感」と受け取れない
こともない。そう考えれば、両極持ちの John Ellis の起用もなんとなくつじつまは合うのだが................
狙ってそのイメージが創り出せたということであれば、それはそれで一応プロジロェクトは、成功したということにもなるのだろうが、後は狙った結果に満足
できるか否かは、リスナーの感性、好みしだいということだ。

私的に、求めていたものは、何らかの新しく創り出したものや発見など、そこは残念だが叶わなかった。そして自分の現在の感性、好みから、特にこのサウンド
を嫌うということもないが、特別に強く反応するというサウンドでもなかった。Nir FelderやJohn Ellisなど、彼らの先進性もある能力を考えれば、そのいい
部分(あくまで私的いい部分だが)が引き出されていないとも感じる。(自分のこうあってほしいという極めて私的な願望も多分にあるが)特に、この音楽の
持つ質感の中にFelderをあてはめるのは違和感があり、彼らしからぬベタなフレーズが随所に見られるのは、残念な気持ちにもなってしまう。はたして100%
自分の意志によるものなのかは、疑問も残るが、何か折角の才能が、もったいないとも思えるのだ。そんな状況から、後味の悪さのような感覚とともに、その
音創りの過程と結果に関し、考えさせられる一枚でもあった。

JAZZ-other instrument 32
Manuel Valera
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