前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Rich Perry / Organique

  Rich Perry (ts)
  Gary Versace (Hammond B-3 organ)
  Jeff Hirshfield (ds)

  Recorded February 2014
  SCCD 31805 (SteepleChase) 2015

  1. Toys
  2. I Didn’t Know What Time It Was
  3. Afternoon in Paris
  4. Without a Song
                     5. Thad’s Pad
                     6. Dance of the Infidels

オルガニスト Sam Yahel(B1971) と同じく、久しくオルガニストとしてのリーダー作が途絶えているという Gary Versace(B1968) だが、王道系テナー
Rich Perry のリーダー作参加ということで、私が求める本来の彼の形ではないのだが、少しでも今の状態を知りたいということでゲット。
全6曲、おなじみのジャズメン曲を中心に Perry のオリジナルはない、他作でもスタンダード中心にいい味を出す彼らしい、いつもと変わらぬスタイルだ。

リーダーが王道系テナーということで Versace のオルガンにも、彼本来のコンテンポラリー系オルガニストとして、そこに先進感みたいなものは、本作には
求めていない。4ビート中心のよく歌うPerry のJazzの中で、どれだけ楽しめる今のJazz Organを聴かせてくれるのかといったところ。

イメージは、予想していた通りの音楽、フルバンド出身という過去を持つPerryのテナーは、キャリア豊富な確かな技術を下地として余裕とリラックスの中、実に
よく歌い、心地良いスウィング感を振りまいている。今、自分が求めている世界ではないが、ここはヤボなことは言いっこ無し、無になって楽しむ、そういう
Jazzだ。この種のテナーも、かつてはよく聴いていたこともあり、どっぷり浸かっていた時代もあったのだが、久しくごぶさたしていたこともあり、新鮮に耳に
入ってくる。王道系とは、いっても、そこは今を生きるテナーマンということで、そのプレイには絶えず、今の空気感を漂わせており、古い、辛気くさいといった
ような印象は無く、これが今のメインストリームを行く、スタンダード な音と言ってよいのだろうか。

そんな王道を行くJazzの中で、Versaceもバッキングにソロに、実に安定したプレイを見せている。デビュー当時には、音出しに安定を欠くといったようなこと
も、わずかに感じるようなこともあったが、こうした少々のことではブレない、どっしりした安定感あるオルガンを聴くにつけ、それだけ成長してきているという
ことなんだね。
元来、メロディメイキングにも長けた Versace だけに、いずれもソロは、アイデアとともに均整のとれたものとなっており、Perryの音楽の質もあり、
自身それを楽しむといった余裕もあるのか、本作では、楽しめるJazzとして、手堅い1枚に仕上がっている。

ということで本作は、あくまで参加作ということで、これはこれで良いのだが、久しく出してない、オルガニストとしてのリーダー作、そこでは、自分の色、
そして方向性を全面的に出し、コンテンポラリー系オルガニストとして、進化した姿をぜひ見せてもらいたい。それが彼の本来のシゴトであり、そこで
結果を出してこそ評価されるというものだろう。
こういったコンテンポラリー系オルガンの流れのど真ん中にいた Versace, Yahel, Goldings......などにあまり新作リリースがなく、活気に乏しいという
状況は、オルガン界全体の停滞感にもつながり、芳しい状況ではないのだが、彼らの奮起とともに、流れを変える新種の感性の出現にも期待したい。

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JAZZ-sax 69
Rich Perry
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