前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Kalle Kalima & K-18 / Out to Lynch

 OutToLynch-2.jpg

Kalle Kalima (eg, perc)
Mikko Innanen (as, bs, fl, perc)
Veli Kujala (quarter-tone accordion, perc)
Teppo Hauta-aho (b, perc, doors)

TUM CD 030 (TUM Records) 2012

01. Bob
02. The Elephant Man
03. Mulholland Drive
04. Laure Palmer
05. Eraserhead
06. Lula Pace Fortune
07. Alvin Straight
08. The Mystery Man
09. Agent Cooper
10. Sailor
11. The Man from Another Place
12. Frank Booth

ギター・トリオ “Klima Kalima” や “Johnny La Marama” としての活動、各種参加作の他、Kalle Kalima名義での活動などアルバムもコンスタントにリリー
スしている感もあるフィンランドのギタリスト Kalle Kalima(B1973) の同一メンバーでは数年続いている変則編成プロジェクト “K-18” による2012年作。
タイトルの「Out to Lynch」は、ドルフィーの「Out to Lunch」をモジったのでしょうかね?

12曲中、10曲がKalimaの手によるもの。
個性派でしかもこういった変則的な編成となると、日本ではおそらく、ほとんど売れてないんじゃないかとも思えるこの盤ですが、どちらかというと、内容的
には、ギタートリオとしてのKlima Kalimaよりも、こちらのプロジェクトの方がややフリー寄りのものが多く、4者入り乱れてのインプロの応酬は、一筋縄
ではいかないような展開も多く、ビジネス面でも、やはり厳しいことになっているんだろうなあと思わせるものもあるのだが、私的には、その辺の事情は全く
関係なく、振り返って見れば、関心が向くのは結果的に、あまり売れない面々といった過去の傾向があったと同時に、そんな中にこそ、自分が求めているもの、
本物..........が潜んでいることが、意外と多いことも、そういった過去の経験から、薄々感じている。
ということで、全く売れてないと思われる本作ですが、内容の方は、なかなか充実の中味となっている。冒頭曲でいきなりKalimaのギターが刺激臭を放ちながら
激しく吠える展開に、この流れでずっといくのかと思いきや、以降は個は抑えぎみに、インプロの応酬を含めつつ、大きく見れば、4者トータルのサウンドで
勝負といった印象。この分野で経験豊富な Innanen の吹物に絡むアコーデオンやギターの音の対比もあり、変則編成ものにありがちな退屈感はない。

初めて Kalima のギターに出会ったのは、15年程前のリリースになる “Kalima Trio with Marc Ducret / Hippycone”、こうして近年の彼の状況などを
その20代当時の状況と比べてみると、進化の跡とともに音楽的深度も増しているとも感じられ、またクリエイティブな姿勢を維持しつつ、売れる売れない
といった世界とは距離をおいたところで精力的に活動していると思えるのが、うれしいところでもある。
やたら速弾きで煙に巻き、音楽をごまかすといった傾向もなく、感性を大事にするギターは、この世界では地味なタイプだが、行き着く先を見届けたいという
ギタリストだ。

Jazz-guitar 147
スポンサーサイト

Newer Entry201509-2

Older Entry201509-1

 

Comments

Leave a comment







1
2
4
5
6
8
9
11
12
13
14
15
16
18
19
20
21
22
23
25
26
27
28
29
30
> < 06