前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Brian Charette / Square One

  Brian Charette (organ)
  Yotam Silberstein (g)
  Mark Ferber (ds)

  Recorded December 3, 2013 at Acoustic Recording, Brooklyn, NY
  Rec. Eng.:Nick O’Toole
  PR8120 (PosiTone) 2014

  01. Aaight!
  02. If
                     03. Three for Martina
                     04. People on Trains
                     05. True Love
                     06. Ease Back
                     07. Time Changes
                     08. A Fantasy
                     09. Yei Fei
                     10. Things You Don’t Mean
                     11. Ten Bars for Eddie Harris

Brian Charette(B1972)のリーダー作としては、久しぶりのオルガン - ギタートリオ作、内容も全11曲中9曲にオリジナルを並べ、現在の彼の状況を
知る上でもプチ注目していた一枚。
ギターは、2009年デビュー作 “Next Page” でも記事歴のあるイスラエル出身の Yotam Silberstein。そのデビュー作では、今自分の求める方向性
ではない王道系の匂いを多分に残したギタリストとの印象もあり、本作もリリースして即、手が伸びず、ズルズルと入手が遅れた理由もその辺にあった。

さて、中味の方ですが、正統派のコンテンポラリー系オルガニストの作として、なかなか気持ちの良い一枚に仕上がっている。漂うのはあくまで今の空気感
であり、まさに21世紀今現在のスタンダードなオルガントリオの形と言っていいだろう。
Charetteのオルガンもデビュー当初からずっと聴いてきているが、目に見えて大きな変化は見せないものの、小さいながら確実に進化してきており、同じ
コンポラ系オルガニストとして先行していた年代の近いGoldings(B1968), Versace(B1968), Yahel(B1971)......................あたりと比較しても、
遜色ないレベルと思えるようになってきたのは、うれしいところである。Charetteは、オルガニストとしてのデビューが遅かったこともあり、後発として
その分開発が遅れたという事情もある。
本作で、かすかに一時期のSam Yahelの音質、音の立ち上げ方、フレージングなどに通じる部分が感じられたのがまた興味深いところだが、あくまで過程
の作ということで、いずれ自身の形も確立してもらいたい。
オリジナル曲にも感じられる曲づくりのセンス。速い展開でのモーダルな攻めなどは、勢いもあり彼のオルガンの魅力となるところだろう。
左手のベースラインの作り出すドライブ感とともに速い展開での滑らかな運指など、技術面でも余裕と安定感が増してきたように思う。

ギターのSilbersteinについては、前述のデビュー作あたりと比べるとコンポラ色も多少出てきたと思えるところもあるのだが、それは、多分に本作の
Charetteの今を漂わせる感性に引っ張られた結果でもあるのだろう。やはり基本に持っている感性は伝統の王道系と言えるもので、Charetteから新たな
何かを引き出す刺激としては、あまり機能していないとの印象も持った。
今を振りまくCharetteのソロの間に、Silbersteinのオクターブが入ったりする場面もあるのだが、私的には、やはり違う気がする。巧いギタリストだけに
惜しい。

本作のCharetteのオルガンを聴いて、つくづく感じるのは、外部からの何らかの刺激によっては、次のステップへの扉が開く予感がするということ。
後は、Charette自身がそのことに気ずいているのか、そしてその扉を開ける強い意志があるのかといったあたりになるのだろうか。
今後の展開を見守りたい。

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JAZZ-organ 171
Brian Charette
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