前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Dayna Stephens / A Week Ago Today

  Dayna Stephens (ts)
  Andre Sumelius (ds)
  George Kontrafouris (org)
  Teemu Viinikainen (eg)
  Mikko Innanen (sax - 4)

  PCD110 (PROPHONE) 2011

  1. Paterson Falls
  2. The Ritual and The Blues
  3. Our World
                     4. The Wong Song
                     5. Pacific Coast Highway
                     6. Dah-Dot-Dah
                     7. Village Nights
                     8. A Week Ago Today

本作はアルバム名義人がはっきりしない。プロデュースはドラムス担当のフィンランドのAndre Sumeliusでもあり、彼ら2人の双頭名義といったものなの
かもしれないが、一応パーソネル先頭に表記してあるDayna Stephens(B1978)にしておきます。
内容はStephens曲7、Kontrafouris曲1、Sumelius曲1の全8曲。

ということで、バックを全て欧州系ミュージシャンが務めているが、ゲストのMikko Innanenを除き全て未聴の面々。未知の感性との出会いを求める私と
しては、こういうパターンは望むところでもあり、購入の強い動機ともなっている。特にStephensのバックということで、コンポラ系も予想されるギリ
シャのピアニスト兼オルガニスト George Kontrafouris(B1967)やギターの Teemu Viinikainenなどは、関心の向くところである。
Sumelius がブレーク前といった時期のStephensと共に米国で活動したことがきっっかけで、Sumeliusの声かけでフィンランドのPROPHONEレーベル
でのレコーディングとなったようだ。2011年である。

一聴して、内容は今のメインストリートを行く、尖った部分も特になく無になって気持ち良く聴けるといった音楽に仕上がっている。
Stephensのテナーは、ミディアム、スローと終始安定したプレイで若手ながらベテランの雰囲気さえ感じるのだが、私的イメージでは、本作においてそれ
ぞれの曲の道筋、カラーを指し示すといった感じもあり、曲のハイライトといった部分ではKontrafourisのオルガンやらViinikainenのギターに見せ場を
つくるといった印象もある。
それだけに、私的には初顔合わせとなり関心もあったKontrafourisやViinikainenが目立った展開も多いのは、それはそれで良いのだが、ガツンと攻めの
プレイをするStephensにも出会いたかったのである。

ということでバックを固める面々のプレイも良く、楽しめる内容となっている。
まず、ほとんどエフェクト処理をしないでアコースティックに近いナチュラルトーンが印象的なTeemu Viinikainenのギターが良い。北欧圏のギタリスト
と思われるが、その端正、シンプルな響きはクールになり過ぎることもなく適度な温度感とともによく歌っている。技術面でもしっかりしたものが感じられ、
この透明感もある感性の質は、やはり米国では生まれないタイプだろう。
そしてオルガンのGeorge Kontrafouris、ピアノが本職でオルガンは、どうせ片手間だろうなどと甘く見ていたのだが、これがどうして予想していた以上
のクォリティだ。クールに走り過ぎることもなく、適度にジャジーさも入り、バッキング時に時折感じられる濁り成分の音使いがダーティーなテイストも
感じられるなど本作でのStephensの音楽の質にもフィットしており、その辺もこのKontrafourisのセンスなのだろう。
現在コンテンポラリー系の第一線でやっている他のオルガニストと比べても遜色ないポテンシャルも感じられ、これまで耳にする機会がなかったのが不思議
なぐらいだが、年令的にはLarry Goldingsなどと同年代でもあり、これまでの音楽環境によっては、現在の状況も全く違ったものになっていたのではない
だろうか。
常々言ってることだが、即興性も強いJazzにおいては共演者の刺激によって自らの感性が開発される部分も大きい、そういった環境を自ら求めていく前向
きな姿勢は進化には不可欠である。

JAZZ-sax 66
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