前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Archie Shepp / Blue Ballads

  Archie Shepp (ts, ss, voc)
  John Hicks (p)
  George Mraz (b)
  Idris Muhammad (ds)

  Recorded at ClintonStudio "A" on November 24 & 25, 1995 in N.Y.
  TKCV-79307 (Venus)

  1. Little Girl Blue
  2. More Than You Know
  3. Blue in Green
                     4. Blue and Sentimental
                     5. Cry Me a River
                     6. If I Should Lose You
                     7. Alone Together

Archie Sheppは現在、頻繁に聴くことはない、しかし定期的に聴かなければおさまりがつかないという長年に渡り細く長くつき合っているという数少ない
ミュージシャンである。いろいろな音との出会い、そして時の流れとともに、自分の好みや感性も変化してきているのだが、その変化のリズムやスピード
がそのミュージシャンと合わないと、自然そこから気持ちは離れていく。そういう意味ではSheppとは、お互い変化しても、どこか感性の通ずる部分が
あるのかもしれないが、その辺、自分てもよくわからないのである。まあ、腐れ縁というやつなのかもしれない。

さて余計なことはそのぐらいにして、Sheppの90年代後半からのVenusにおけるBallad4部作の第1弾となったのが本作である。
例によってSheppのイメージにそぐわないVenusの勘違いなジャケットで、Impulse時代からの長年のSheppファンとしては納得できないものもあるのだが、
内容の方は、そんなレーベルの商売上の方針にも染まることもなくSheppは、きっちり自分の色を出しており、流されないハートの強さも見せているのは、
うれしいところである。

とかく後期Sheppには、かつての覇気が薄れたとか、その代表的なものとしてこのVenusのレーベルイメージも手伝って、本レーベルの4部作も批判の的に
なることも多いのだが、そんな不必要なイメージに惑わされることなく素直にプレイに向き合えば、しっかり応えてくれる内容だ。
実際この近辺の他作と比べてもこのVenusにおけるSheppのプレイは、充実したものとなっており、特に本作の次作にあたる "True Ballads" は、
Tenor Ballad として誠に魅力的なプレイが集中しており、私的には後期Sheppを代表する一枚と考えている。

60年代、血気盛んな若かりし頃のSheppは、伝統を破壊するかのような激しさを見せていたが、いつしかその壊してきたものの重さに気ずき、その壊して
きたものをあたかも再創造しているかのようにも見え、特に後期に印象的なBalladプレイのゆっくりとした流れの中、一音一音噛み締めるかのようなブレイ
の中にそれが感じられるのだ。
Sheppの昔のイメージから今をユルいと見る向きも多いのだが、攻めの姿勢の結果としての変化であり、そのゆったりした流れの中に潜む激しさ、凄みは
変わることなく維持している。
変化することを恐れることなく突っ走ってきた一人のテナーマン、その変化をしっかり受け止めたいと思っている。

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JAZZ-sax 65
Archie Shepp
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