前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Bryan Baker / Aphotic

  Bryan Baker (g, composer)
  Aaron Henry (sax, composer-09)
  Bryan Ladd (b)
  Nick Falk (ds)

  Released 16 May 2005

  01. Intro
  02. Lesser Evils
  03. Third Zebra
  04. The Arno
                     05. The Elusive One
                     06. State Lines
                     07. Grids
                     08. Aphotic
                     09. Diverse Ion
                     10. Outro

若手ギタリスト Bryan Baker のクァルテットによる一作。先に2010年作の "This Morning Day" を記事としてありますが、本作が彼のデビュー盤と
なっている。
この盤も入手以来、既に何度も聴いているのだが、こうして記事にするにあたりあらためて聴いてみると、やはり凄い。底知れぬ可能性を感じるギタリストだ。

技術面では、もちろん一級品だが、そこはあくまで手段、あえて触れないことにする。
何よりもこのギタリストの魅力は、その独自性に溢れた鋭敏な感性。ダーク、ダーティー、シリアスといった臭気を放ってはピリピリするほどの緊張感ある
空間を創り出すその特異な感性だろう。
楽曲は、いずれも個性に溢れており、コンポーズ面での才気も並々ならぬものが感じられるのだが、超がつくほどのハイテクの使い手でありながらも、そこに
溺れることもなく、それを創るための道具として制御して使いこなすスベを心得ていると感じられるあたりが、そもそも並のテクニシャンとは違うのだろう。
そこには創り出すことへの強い意志が感じ取れるのだ。

高い独自性も感じられ、誰系とはっきり言えるような似たギタリストも思い浮かばないのだが、同じように、このダーク、ダーティー、シリアスといった
ような質感を持つギタリストとしてフランスのMarc Ducret(B1957 マルク・デュクレ)がフリーフォームが多いのに対し、Baker のスタイルは、形の上では
少し明快さも感じられるといった違いがある。
しかしながら、こういったスタイルも彼らの常に新しいものを音創りに求めていくといった姿勢から、留まることなく変化していくのが常であり、この先
どんな変化を見せるのか予測はつかない。
Jazz においてもこの予測のつかないものを追うのがまた無上の楽しみでもあるのだ。

デビュー作でもある本作の延長上に、彼の進化した姿を期待しているのだが、その後の活動状況を見れば、我々凡人とは全く違う世界を見ていると思える
ふしもあり、なかなかこちらが期待する道を歩んでくれないといった不満もあるのだが、まあこれも天才ゆえ、しょうがないのかもしれない。
ダーク、ダーティーといった一般的美の価値観に反するような負の要素を放ちながらも、それを突き抜けたところにある美を感じさせるようなところもあり、
やはり極限られたギタリストであることは間違いない。

             
             "Live in Amsterdam"
             Bryan Baker - Guitar
             Bob van Luijt - Bassguitar
             Sebastiaan Cornelissen - Drums

JAZZ-guitar 117
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