前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Rez Abbasi / Third Ear

Third Ear  Rez Abbasi (eg, ag, synthsized g, synth perc & tabblas)
  Peter Erskine (ds)
  Marc Johnson (ab)
  Billy Drewes (ss, as. ts)
  Bob Mintzer (ts, ss)
  Kenny Werner (p)
  Ben Perowsky (ds)
  Scott Colley (ab)
  Marc Copland (synthsizers)
  Russ Lossing (p)
  Jamey Haddad (perc)
                     Satoshi Takeishi (perc)

Recorded at Skyline Studios, NYC, in 1992 by Paul Wickliffe, except Peter Erskines drums, set up by James Farber. (2, 3, 4, 7, 8)
Recorded at Sound on Sound, NYC, in 1991 by Malcolm Pollack. (1, 5, 6, 9)
OZ008 (OZONE) 1994

1. Look Around
2. For The Birds and The Bees
3. Memorial Daze
4. Mood Sketch
5. Resonance
6. Elephant Island
7. Sheets
8. Third Ear
9. A Passage for You       All Compositions Written by Rez Abbasi

私が Rez Abbasi(B1965) に初めて出会ったのは、2003年録音の "Snake Charmer"、それは楽器編成なども含めて彼の出身であるパキスタンを中心
とした南アジアの影を色濃く残した音楽となっていた。その後、隣国インドと関わりを持つ Rudresh Mahanthappa(as) や Vijay Iyer(p) なども巻き
込んで、こういった傾向の流れは、加速しつつしばらく続いていくのだが、私が感じていたのは、Mahanthappa や Iyer はともかくとして、Abbasi に
ついて、彼は4才で米国のカリフォルニアに移住してしてきており、これまで人生の大半を米国で過ごしてきたという状況を考えると、こういった濃いアジ
ア色を放つ音楽に多少の不自然さと違和感のようなものを感じていた。この初めて出会った当初のAbbasiは、Methenyの影をわずかに残しながらも、独
自性に溢れた感性と高速フレーズも難なくこなす確かな技術には魅力を感じながらも前述の不自然さ、違和感などがネックとなり、のめり込む存在とはな
らなかった。そんなAbbasiですが、彼の初期段階では、その音楽も不自然とも思えるようなアジア色はなく、もっと彼の自然な感性が出ていたはずとの
思いもあったので、いずれチェックしてみたいと思っていたのが彼の初期作、ということで遅まきながらゲットしてみました。

内容は、全てAbbasiの手による全9曲となっており、曲により4〜7人編成といったスタイルになっているのだが、一通り聴いて、やはりの思いである。
私が最初に出会った頃の2000年代前半頃の濃いアジアン・テイストは無く、音楽は、当時のコンテンポラリー・テイストに溢れたJazzとなっているので
ある。しかもいずれの楽曲もアンサンブルも見事な緻密に創り込まれた感もある楽曲揃い。クセになるような美曲も入っているという内容には、本作録音
当時20代という年令を考えれば感心させられるものがある。そして自身のギタリストという部分に抑制を利かして、音楽をトータルに見ることのできる強い
意思も感じられるのだが、彼のコンポーズ面での高い能力を、あらためて確認できた本作である。今になって思えば、最初にこれを聴くべきだった。

ギタリストとしてコンポーザーとして独自性も備えたハイレベルの存在だったAbbasiですが、以降、思うように知名度が上がらなかったのも、その後のそ
ういったアジア色を強く出した活動も多分に影響したと思われるのは、不運でもあり残念なところです。

尚、enjaレーベルに移ってからの近作では、それまで続いた濃いアジア色もやや薄れ、音楽は自然な発露の結果とも思えるコンポラ色に溢れたものとなって
きており、私的には、やっと肩の力も抜け音楽は、良い方向に向かいつつあると考えている。彼のアジア色に溢れた音楽を否定するわけではないのだが、
私的には、彼の感性がより素直に自然に表れていると思えるのだ。

その他のRez Abbasi関連作は → こちらから

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Rez Abbasi
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Comments

Edit
以前のJ worksさんの記事から、僕もこの盤他を入手しました。
背景に濃い民族テイストを感じた盤もありましたが、
これは1曲目の出だしがやけに軽めでフュージョンっぽくて、肩透かしをくらいました。

かと、言ってルーツ色をストレートに反映されちゃうと拒絶反応も出ますし、
コスモポリタンすぎると、お前、誰?みたいな
感じにもなりそうだし、今って敏感な時代でなんですかね^^)


EditRe: タイトルなし
kuramaeさん こんにちは

Rez Abbasiは、ポテンシャルを感じつつ、
なかなかベストの状態に出会えていないといったところです。
あの濃い民俗色は、売るための手段としての個性演出だったのか、
あるいは自然の流れで出てきたものなのか、図りかねています。
もうしばらく見守ってみたい、そんな感じです。

民族色というのも他から見れば、あまり馴染みのない異質のものに
惹かれる部分と拒否反応が出る部分とに分かれますが、
Abbasiの場合、私的には、そこんところ相性悪かったです。

全く逆のケースですが、日本人Jazzメンが、現地のミュージシャンの中に
混じって、あまりにもNYライクなソロをとったりするのを聴いて
しまうと、たしかにアンタ、誰といった違和感もあるのは事実です。

この民族色も他から見て心地良く感じる部分とそうじゃない部分とが
あるようですが、その辺をうまく嗅ぎ分けるというのも
結局はミュージシャンのセンスということになるんでしょうかねえ。

このあたりの受け取り方も、人それぞれ、生きてきた過程で
大きく変わるところではあると思いますが。
この受け取り方の差の大きさというのも、世の中のグローバル化の中で
逆にその部分が目立ってきたという印象もありますね。

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