前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Loren Stillman + Bad Touch / Going Public

Going Public  Loren Stillman (as)
  Nate Radley (g)
  Gary Versace (Hammond B3 organ)
  Ted Poor (ds)

  Recorded in Brooklyn, NY, September 10-11, 2012 at The Seaside Lounge Recording Studios.
  FSNT434 (Fresh Sound New Talent) 2014

  1. The Preachers Ophelia
  2. Verse
  3. New Three
                     4. P
                     5. Gnu
                     6. Dream Therapy
                     7. Holiday of Un- Numbered Tears
                     8. Letters and Jewelry

Loren Stillman(B1980)率いるBad Touchによる "Like a Magic Kiss(2008)" に次ぐ2作目、この前作とは同年に同メンバーにてStillman名義で
"Winter Fruits(2008)"もリリースしている。
Bad Touchとしては、およそ4年半ぶりの録音となる本作、内容はメンバー持ち寄りの全てオリジナルで固めた全8曲となっており、その4年半という時の
流れが彼らの音楽にどんな変化をもたらしているのか、非常に楽しみなところである。

一聴してみれば、前作が゜メインのソリストに他のメンバーがかなり自由に絡むことでのやりとりから、そこにスリリングな緊張感を生み出していたが、
本作においては、その音楽のスタイルもJazzの一般的な形へと変化してきている。しかしそれはあくまで形の上でのことであって、音楽が普通になった
というようなことではない。
おそらく明確な方向性も定まっていなかったであろう当初のBad Touchにおいては、自由なやりとりの中から何かを見つけ出していこうといった動きも
見えたのだが、本作においては、方向性も定まり、はっきりとした意志のもとに音楽は成されているとも感じられ、その流れで自ずとスタイルも変わった
ということなのだろう。
これまでクール、繊細で思索的といったイメージも強かったStillmanですが、時にエモーショナルといった部分も加わり、そのプレイは、音楽とともに
より表情の豊かなものになってきたとも感じられ、本作も彼のリーダーとしての一貫した意志の通った一枚になっているとも感じられる。

前作では、その音楽のスタイルからソロらしいソロもとっていなかった Radley や Versace ですが、本作においては、あくまで抑制の利いた、必要に
応じてという展開ながらソリストとしての出番もあり、私的には、極めて興味深い内容となっている。
Radley のギターを聴くと、あらためて音楽は感性そして技術はそれに従うものでしかないといったことを確認させられる。ハイテクで多弁なギタリスト
がウケる世の中だが、寡黙だが自分のことばを持った独自性あるこういったギタリストにも目を向けてもらいたいものである。
Versaceも他のプロジェクトでは、あまり見せない動きをしており、目の離せない状態になっている。大体がこのエリアでオルガンがこういう形で使われる
こと自体、前例が少なく、このBad Touchの音楽もまさに未踏の地を開拓しているようなものかもしれない。

そんな流れの中で、終始ヘビー級のパワーを見せながらも軽量級の俊敏な瞬発力も感じさせるPoorのプッシュ、そしてタイムロスなしの瞬時の反応が光る。

進化し、音楽の深度も増したと思えるBad Touch、オルガン入りのこの編成でこの種のJazzをこなすグループも他にいないだけに、ますます目の離せない
存在になってきた。

             )
             Loren Stillman(saxophone alto), Gary Versace(orgue), Nate Radley(guitare), Ted Poor(batterie)

その他のIoren Stillman関連作は → こちらから

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Loren Stillman
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