前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Jan Menu / Mulligan Moods

 Jan Menu  Jan Menu (bs)
  Jesse Van Ruller (g)
  Clemens Van Derfeen (b)
  Joost Van Schaik (ds)

  Recorded October 2007 at Fattoria di Musica, Osnabruck, Germany by Chris Weeda.
  FNCJ-5530 (55Records) 2008

  01. Night Lights
  02. Festive Minor
  03. Flash
                     04. Theme for Jobim
                     05. Ontet
                     06. Bernie 's Tune
                     07. Tell Me When
                     08. Walkin' Shoes
                     09. Soft Shoes
                     10. Motel        All compositions by Gerry Mulligan, except "Bernie's Tune" by Bernie Miller.

オランダのサックス奏者 Jan Menu(B1962)の自身初となるリーダー作、サイドに同じオランダジャズ界の後輩として関わりも多い Jesse Van Ruller(B1972)
を配してのクァルテット編成というのも魅力だった一枚。先日 Sam Yahel 関連作を集中聴きする中で Jesse Van Ruller の "Circles" や "Views" を聴いたら
芋づる式にJesse 関連のものも聴いてみたくなり、久しぶりに引っ張り出して聴いてみました。

Jan Menuは、テナーもプレイするが、メインはやはりこのバリトンサックス、90年代からオランダジャズシーンを牽引してきた存在であり、メインストリ
ーム系では、現在欧州の代表的バリトンサックス奏者と言っていいだろう。
このブログでは、"Fay Claassen sings Two Portraits of Chet Baker(2006)" でサイドメンとして中心的存在となり彼女のアルバム成功に大きな力となっ
ていたが、ちょうど同時期、彼の生のプレイも聴く機会に恵まれ、確かな力を持ったバリトンサックスの実力者として好印象を持っている。
本作は、そんな彼の敬愛するバリトンサックス奏者 Gerry Mulliganへのトリビュートアルパムとして、1曲を除く他9曲をMulliganのオリジナルで固めた
Menu自身も前々から望んでいたアルバムでもある。

さて、中味の方だが、冒頭1曲目のバラード "Night Lights" から心を鷲掴みにされてしまう。低く太くありながらも高い方は消え入るほどの繊細さも見せる
Menuのバリトン、それに続くJesseのギターも泣きのフレーズを散りばめてくるという展開は、何とも粋な幕開けだ。
追い打ちをかけるように、私的には、本作中のベストキラーチューンt2 "Festive Minor" により速攻で完全に一本をとられた格好だ。バリトン特有のハード
ボイルド感に哀愁がブレンドされ、続くJesseも泣きのツボを的確にヒットしてくる攻めを見せ、極上の1曲となっている。

気負いもなく、ひたすらストレートに歌うことに徹したプレイは、凝縮されたJazzの旨味を含んだ味わい深い一作としており、かつてのMulliganとHallの
世界も思い出されるのだが、MenuのバリトンとJesseのギターとが織り成す世界は、それとはまた違って、伝統を維持しつつも今の空気感を漂わせた違う
世界を創り出しており、音楽として、その辺のバランス感覚にセンスを感じるとともにそこに価値があるとも思えるのだ。
普段は、コンポラ系のシリアスな音に接することも多いのだが、自分自身の脳内をリセットしバランスを整える意味でも、たまにこういったある意味安心
してJazzの旨味に浸れる音に触れる必要ありなどと感じたしだいである。意味ある一枚だった。う〜む!

JAZZ-sax 55 amazon quick link
Jan Menu
スポンサーサイト

Newer EntryJesse Van Ruller / Catch !

Older EntrySean Wayland / South Pacific Soul

 

Comments

Edit
これ名盤ですよ!
おっしゃる通り1曲目から参ります。
ジェシもソロに伴奏に大活躍ですよね。
EditRe: タイトルなし
あらためて聴くと、
バリトンとギターの相性がいいですね。
それにJesseの巧さ、再確認です。

Leave a comment







1
2
4
5
6
8
9
11
12
13
14
15
16
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
> < 06