前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Jim Hall Trio featuring Tom Harrell / These Rooms

These Rooms  Jim Hall (g)
  Steve LaSpina (b)
  Joey Baron (ds)
  Tom Harrell (fh, tp-6)

  Recorded at Sorcerer, New York City Live 2 track digital February 9-10, 1988
  32CY-2297 (DENON) 1988

  01. With a Song in My Heart
  02. Cross Court
                    03. Something Tells Me
                    04. Bimini
                    05. All Too Soon
                    06. These Rooms
                    07. Darn That Dream
                    08. My Funny Valentine
                    09. Where or When
                    10. From Now On

昨年、これからクリスマスにという12月、旅立って行ったJim Hall(B1930)。ついこの間のことだ。
あれから、彼のアルバムも何枚か聴いてみたりしていたのだが、自然、当時の状況を思い出すやら昔を振り返ってみることになる。
Hallに初めて出会ったのは、"Chico Hamilton / Blue Sands" というアルバム。
知的でモダンでアカ抜けたタッチは、ブルース小僧あがりの少年には、Evansに初めて出会った時と同じように、何か惹かれるものがありながらも、とっつ
きにくさと敷居の高いものを感じたものだったが、ブルースの感覚が染み付いていた感性には、当然の反応だった。
このHallやらEvansの白人の感性を何の違和感もなく受け入れられるようになるまでには、時間を要し、本格的に彼らを聴くようになったのもそれからなの
だが、そこに至るまでには、自分の中で染み付いたブルース臭が邪魔になり排除しようとする感性の衝突があったりと、すんなり事が運ばなかった事をよく
覚えている。
この Chico Hamilton のグループからは、Jim Hall以外にも有望な新人ギタリストがデビューしており、Gabor Szabo, Larry Coryellなどに初めて出会った
のもこの Chico Hamilton のアルバムを介してであり、私のJazz初期においては、何かと関わりのあった存在なのだが、Hallのギターから、そんな当時の
ことがいろいろ思い出されてくる。

本作はHallの音楽史を振り返った時、特別な意味を持つ重要な作ではないのかもしれないのだが、こうしてHallを偲び、昔を辿りつつ何枚か聴いたりしてみ
ると、Harrellの温もりも感じられるフリューゲルホーンの参加もプラスに作用し、全体に地味なまったりとした印象もあるアルバムだが、今、この時期に
触れ、染みるものもあった。
Hall曲4、Harrell曲1、他スタンダードなどで全10曲。ソロ(t05)、デュオ(t07)、トリオ(t08)が各1曲ずつというつくりになっている。

Hallが58才の時の録音となる本作、一般のミュージシャンだと、前に進むのが億劫にもなってくる年代だが、Hallのプレイからは、当時としては新しい響き
も感じられ、アルバムタイトル曲 t6 "These Rooms" などでは、結果はともかくとして実験的試みも感じられるのだが、彼のプレイのこうした前を向いた
姿勢は、ラストまで持続しており、守りに入ってしまうという流れが多い中、何よりもその点でミュージシャンそしてアーティストとして評価できるのだ。
トリオでの t08 "My Funny Valentine" など、地味ながらモダンで新鮮なHallのセンスがキラリと光る。
Hall独自のタイムや和音の感覚、シングルトーン及びコードによるソロ、バッキングなどを駆使した歌い回し、そのどれもが知的で極めて洗練された響きだ。
あらためて、合掌!

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Jim Hall / These Rooms
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Comments

Edit
これも好きですね。
この時期のジムホールもホントいいんですよねぇ~。
僕も久しぶりに聴いてみようかな。
EditRe: タイトルなし
今回、こんな形で、しばらくぶりにHallを聴くことになって
しまったのは残念でしたが、
ギタリストとして、あらためていいシゴトをしてきた
そして残したものも大きいなどと感じているこの頃です。
自分の方向性を、年の初めにちょっと軌道修正してもらったような感じ、
ありがたいことです。

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