前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

TGB / Evil Things

Evil Things  Sergio Carolino (tuba)
  Mario Delgado (eg, ag, dobro-4. fretless g-9)
  Alexandre Frazao (ds)
  special guest
  Paulo Ramos (voice-10)

  Recorded by Nelson Carvalho, September 2009 at Valentim de Carvalho Studios, Paco d'Arcos
  CF181CD (clean feed) 2010

  01. The Weird Clown (part 1)
  02. Planet Caravan
                     03. The Weird Clown (part 2)
                     04. Bozzetto's Song
                     05. Nameloc
                     06. The Mule
                     07. Nao Obstante
                     08. Close Your Eyes
                     09. George Harrison
                     10. Aleister Crowley
                     11. Tangram
                     12. Interplay
                     13. De Onde Sopram Os Ventos ?

Tuba(チューバ)、Guitarra(ギター)、Bateria(ドラムス)の頭文字をとったグループ "TGB"としてのデビュー作(2004)から6年を経た2作目であり、目下、
TGBの最新作となる本作だが、目当てはギターのMario Delgado(B1962)。

内容は、Delgado曲6、Frazao曲1、3者共作曲1他で全13曲。
前作では、方向性が定まっていない感もあり魅力ある音楽にはなっていないとの印象もありましたが、あれから6年経過しての本作ということで、そこにど
んな変化が見られるのか興味はその一点につきるのである。
一聴して、残念ながら印象はよくない。その辺は繰り返しても変わることはなかった。演奏がヘタとかマズイとか、そういった問題ではない。いや、むしろ
技術面では、高いレベルを感じる面々である。
要は、彼らの語る内容が、単に私の関心事では無かったということなのかもしれない。また、関心を持たない私に関心を持たせる、目を向けさせるといった
強い吸引力が彼らの音楽に欠けていたという見方もできるでしょう。

変則的とも言えるこのTGBの楽器編成ですが、あえてこうしたことでのメリットや好結果が見えてこない。もちろんこれを始めた彼らも最初は手探り状態で
そこに今までとは違う何かが生まれるのを期待してのことだったのでしょう。その姿勢は大いに買うのだが..........................
この変則編成の中心人物ともなっているtubaのSergio Carolinoは、ポルトガルでは、通常、クラシック方面での活動がほとんどらしい。したがって、この
ダーティーなエキスも十分に吸って来たと思われるDelgadoのギターとの相性面においても、結果を見れば、グループTGBとしての音楽的方向性に曖昧さを
残したままになっていると思えるのである。
ある方向に音楽が進もうとしてハズす、クズすといった兆候が見られても、とことんそうなりきれない何らかの歯止めがかかるといったような..................

目当てとしたギターのDelgadoに話を変えますが、最初に出会った "Lokomotiv(2003年作)" そしてその直後の "Radio Song(2002年作)" 以来、彼関連作
をかき集め通算6枚のアルバムを聴いてきたわけですが、結果を見れば、この最初の2枚の一種の刺激臭を放ち危うさも漂わせるギターの魅力を超えるアルバ
ムに出会うことはできなかった。本作にも、このジャケットのような得体の知れないダークさを発揮してくれるものと期待したのだが叶わなかった。残念だ
が、これがMario Delgadoの現状と受け止めなければならないのだろう。
しかし、極めて部分的ではあるのかもしれないが、私的には、そうそう出会うことのない感性面で波長の合う部分を持っているのは、まぎれもない事実。
こういった結果が共演者の持つ感性によるものなのか、あるいは彼自身のパフォーマンスの低下によるものなのか、何とも判断に迷うところでもあるのだが、
上記2枚のアルバムには、ゲストとしてFrancois CorneloupやLouis Sclavisといった刺激剤として誠に魅力的な感性が共演者として参加していたことを考え
れば、その刺激が作用しDelgadoの感性のある部分を引き出したとの推測もできよう。
6回に渡り、集中的にMalio Delgado関連作を記事としてきましたが、今回のこういった結果を考えれば、今後、Delgado関連作の全てをチェックしていく
のは到底無理、今後は共演者の感性の質なども十分考慮した上で見守っていくこととして、とりあえずは、ここで一区切りつけることにしよう。


Mario Delgado関連記事一覧 → こちちらから

JAZZ-guitar 76 amazon quick link
TGB
スポンサーサイト

Newer EntrySamba Triste from the CD "Stan Getz & Charlie Byrd / Jazz Samba"

Older Entry201308-1

 

Comments

Leave a comment







1
2
3
5
6
7
8
9
10
11
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 08