前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

John Basile / No Apologies

No Apologies  John Basile (g)
  Pat Bianchi (org)
  Carmen Intorre (ds)
  Kevin Winard (perc-2,6,7,10,11))

  Recorded November 16th and December 7th 2009
  String Time Jazz 001 (2010)

  01. S' Bout Time
  02. Stop Look Listen (to Your Heart)
                     03. Everything I Love
                     04. Where are You
                     05. Sideshow
                     06. Perugia
                     07. Unit Seven
                     08. Chinema Paradiso
                     09. For All Time
                     10. Dream Dancing
                     11. Summer Night

John Basile(B1955)の名義作だが、Pat Bianchi(B1976)目当ての購入。
Basileのオリジナルが2曲(6, 9)の他は、Porter, Morricone曲、ジャズマン曲などバラエティーある選曲の全11曲となっている。

父親もギタリストだったというJohn Basileは、バークリー音楽院、ニューイングランド音楽院で正式に音楽教育を受けているが、ニューヨークに出てから
は、ジム・ホールなどのサポートもあり、プレイにはその影響も見られる。
繊細でシンプルな味わいがあり、従来メインストリーム系のテイストを色濃く残すそのスタイルは、現在、私が求める方向性とは違うのだが、気になるオル
ガニスト Pat Bianchi 参加ということで手を出してみました。

Bianchiは、共演者によりだいぶ印象が変わるところもあり、モーダルなプレイで先進感ある感性を見せる一方で、師匠DeFrancescoの影が色濃く出てしま
い、Smithから続く従来のオルガン臭を強く残すプレイも多い。
本作もJohn Basileというギタリストの感性から判断すれば、後者の顔が現われると考えるのが妥当なところだが、そんな予想を軽く裏切って新しいものを
見せてほしい、そんな期待もあっての本作でした。

さて、一聴してみると、Basileは、デリカシーある滑らかなフィンガリング、歌心............と、なかなかの上手さを持っています。が、感性面では、予想して
いたように、従来ジャズギターとの繋がりも強く感じられる、ごくオーソドックスなタイプと言えそうです。
したがって、それに合わせるかのように、Bianchiのオルガンも先進感ある感性の部分は封印してしまい、ごくオーソドックスなプレイに終始しているとい
った展開にちょっと残念なものもありますが、気持ちを切り替えて接すれば、楽しめる内容となっています。あまりJazzでは、とりあげられることもない
Morriconeの「ニュー・シネマ・パラダイス」のテーマなど、Basileのギターは、ベタなラインながら結構染みるものがあり、職人的上手さも感じられます。
Bianchiにとっては、参加作ということで、しょうがないところもありますが、こういった状況があまりにも多い。折角、磨けば光る感性を持ちながら、そ
れを磨く場面が無いことが問題です。彼も30代後半、今が一番それが必要な時期だと思うのだが...................

Bianchiは、つい先日もPat Martino Trioの一員として上記Carmen Intorreとともに来日しましたが、Martinoが近年よく使ってきたオルガニストとして
Tony Monaco, Joey DeFrancescoなどがいますが、Bianchiに求めるのも彼らと同じような感性のオルガンなのでしょう、Martinoのもとで見せる
Bianchiのオルガンからは従来型のオルガンの響きしか聴こえてきません。やはり、この状況が何とももったいない、この感性のオルガンで終わってはいけ
ないオルガニスト、そういう存在であるというのが私見です。
自身名義の作においては、新しい感性を持った共演者の刺激により、自分の感性もどんどん開発していってほしい。やはり感性の先端部分ギリギリのところ
で勝負する場面が無いと、新しい"something"は、なかなか生まれてこない。そろそろ分岐点にさしかかるという重要な時期にあると思う、方向性が定まっ
てしまうまで、残された時間は、そんなに多くはない。

その他のPat Bianchi関連記事は → こちらから

JAZZ-organ 133 amazon quick link
John Basile
Pat Bianchi


スポンサーサイト

Newer EntryCarolino-Delgado-Frazao / TGB

Older EntryMatchbox Art Gallery-29

 

Comments

Edit
こんばんは

このギタリスト大好きです!

AbercrombieのDVDにサイドで弾いているのですが、彼の弟子っていうことなんでしょうかね?(音の組み立て方がアバクロっぽくて、良いですね)
EditRe: タイトルなし
こんにちは

このギタリスト、今回初めて聴きましたが
なかなかの上手さを感じてます。
AbercrombieのDVDも、機会あればチェックしてみたいです。
2人に共通したJim Hallつながりなのかなぁ、などと推測してます。
Basileの滑らかなフィンガリングには、言われてみると
Abercromvieを感じるようなところもありますねぇ。
もう少し若い時のプレイも知りたいところです。

Leave a comment







2
3
4
5
6
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 10