前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Ellery Eskelin / TRIO NEW YORK II

Trio NY2-1


  
  Ellery Eskelin (ts)
  Gary Versace (Hammond B3 organ)
  Gerald Cleaver (ds)

  Recorded by Jon Rosenberg at Systems Two Studios in Brooklyn, NY on January 31st, 2013.
  prime source recordings CD 7010 (2013)

Trio NY2-2
  
  01. The Midnight Sun
  02. Just One of Those Things
  03. We See
  04. My Ideal
  05. After You've Gone
  06. Flamingo



本作の存在は、3月下旬頃、Eskelin氏からの連絡により知った。前作 "TRIO NEW YORK" を「2012年の極私的この1枚」として選んでいた私は、即発注
したのは言うまでもないのだが、CD到着後、あらためて録音日など確認すれば、今年1月末の録音、リリースまで2ヶ月に満たないというスピードには、驚
きである。私的にこれほど注目していたユニットのほぼリアルタイムといっていい音を聴けること、何とありがたいことであろうか、知らせてくれたEskelin
氏に感謝です。

通常、彼の他作ではオリジナルが多いのですが、本作は前作同様スタンダード中心の選曲となっている全6曲。このあたりにもこのユニットの方向性に関す
る彼の考え方が表れているのかもしれない。
と、そんなことを書いたのも、音楽を聴いて感じるのは、オリジナルでしっかり作り上げたアルバムと違い、メンバー3人が共に、普段、聴き慣れたよく知
っている曲を題材とすることで、曲を作り上げるといった部分での負担なく、テーマ部を含め、より自由なインプロ、そしてそこに集中できる環境を求めた
結果ではというようなことを感じるのである。

音楽は、かなり自由なインプロで成り立っている。とは言ってもフリーでハチャメチャな展開はなく、一定の規律とともに彼が長年関わってきたJazzの伝統
そしてその濃いエキスといったものが感じられるのである。それは、オルガニストであった母親の存在とも関係しているのかもしれない。おそらく幼少期か
ら母親のオルガンを通してJazzと接してきたであろう彼は、本ユニットにオルガニストとして起用したVersaceのオルガンにより、最初から意図したわけで
はないのだが、あくまで自由なインプロの結果として、そこに小さい頃から接してきたJazzが表出したとの推測ができ、Eskelinの音楽としては、他作では
あまり見られないような穏やかでやさしい響きが感じられるのも、そう考えれば納得できるのである。

私としては、このユニットに求めていたのは、かつてオルガンが、あまり足を踏み入れたことのない先鋭性もあるエリアの中で、オルガンの新しい道を切開
いていくきっかけにでもなれば、そしてVersaceにもそんな期待を抱いていたのですが、音楽は未来を向くというよりも伝統への回帰ともとれるような部分
も多分にあり、その点では、自分の求めている方向性とは一致せず、ちょっと残念なところもあるのですが、それは、あくまでJazzという音楽の重要な要素
でもある「自由」の結果としてできたものでもあり、十分理解できるところです。
ただ、求めていた方向の結果ではないものの、Eskelinの自由な音楽の中で見せるVersaceのオルガンには、これまでの彼には、無かった響きも感じられ、
ここでの経験が、今後何らかの形で生きてくるとも思え、そこに期待したいものです。
そして、本ユニットの今後もわかりませんが、いずれにしても自由で流動性もあるユニットだけに、大きな可能性も秘めているユニットとして、注目してい
きたいとも思っている。

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Ellery Eskelin
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