前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

InterStatic

  Roy Powell (Hammond organ, moog, electronics)
  Jacob Young (eg, ag)
  Jarle Vespestad (ds, cymbals)

  Recorded by Espen Amundsen
   at Pettersens Kolonial Lydstudio Honefoss Norway August 2nd and 13-14th October 2011
   (RareNoise) 2012

  01. Stills
  02. First Vision
                     03. Flatland 1
                     04. Washed Up
                     05. Reel Time
                     06. InterStatic
                     07. Water Music
                     08. The Elverum Incident
                     09. Americana
                     10. Flatland 2

この3人によるアルバムは、2010年録音の "Anthem" (別頁あり)にて記事歴がありますが、本作は2作目になり、グループ名も "InterStatic" としたようで
す。購入のターゲットは、オルガンのRoy Powell。
内容は、Powell曲6、Young曲2、3者共作曲2の全10曲。

ピアニストとしての能力に高いものを感じていたPowellですが、そんな彼がどんなオルガンを見せてくれるのか興味津々だった前作でしたが、グループとし
ての音楽的方向性が定まっていない感もあり、アルバムとしてやや散漫な印象もありましたが、約1年半後の録音となる本作どうなっているのでしょう。

一聴してみると、音楽は前作にも増して、方向性のはっきりしないものとなっていると感じるのだが.......................。
Roy Powellは、伝統を踏まえたストレートなプレイ良し、一方では高い先進性も持ち合わせているという広い音楽性と対応力を備えているがために、共演
者のタイプにより、時に同じ人とは思えないほどの全く違ったプレイを見せるというめずらしい存在なのだが、本作でも、前作を含め、私がこれまで聴いた
彼関連数作からは、イメージしがたい内容となっている。そのこと自体はよいのだが、音楽の方向性に迷いがなく、3者の力が同じ方向に向かって結集され
ているのかといった疑問がわくのである。私がこうして本作を購入するのもPowellの能力を認めており、惹かれる部分があるからこそなのだが、音楽の方向
性に疑問も残り、折角の彼の魅力でもある先進性も備えた能力が出し切れていないと思えるのである。
それは、ギターのJacob Young(B1970)にも言えることで、彼のこれまでを考えれば、この音楽の方向性が、彼の方向性とは合わないとも思えるのである。
本作でYoungのギターは、エフェクトにより、やや歪みを入れたりもしてますが、それがダーティーあるいはラフといった質感を求めてといったものではな
く、単に汚い音とも感じるのは、何を求めてのエフェクトなのかといった疑問もわくところである。

Powell目当ての本作でしたので彼のオルガンを中心に見させてもらえば、そして本作の方向性についてもPowellが中心となって打ち出していると仮定するな
らば、共演者の人選に問題があると思える。すなわちYoungのギターは、この音楽の方向性の中では彼の良さは出てこない。共演者の対話の中から新たな
サムシングを生み出すといった要素の強いJazzにおいてはこの影響は大きく、共演者の刺激により自分からも何かが引き出されるという部分で十分に機能し
なかったと思えるのである。
Powellは、この音楽の方向性で何かを求めようとするならば、Youngのギターから得られるものは無い、そしてYoungもこの方向性では、自分を生かせな
いだろう。
折角の才能が、機能不全を起こして、能力が発揮できないということが何とも残念でならない。もっともそういったこと全てを含めて能力と言ってしまえば
それまでなのだが...................................。
本作は、録音時点で彼らが目指していたものの、あくまでその過程の音としてとらえておくべきなのだろう。いずれにしてもRoy Powellについては、その高
い潜在能力を感じている数少ない存在だけに、今後の展開には、注目していきたい。


             この3人による、初期の頃のスタイル。
             
             Live from Pettersens Kolonial Lydstudio Jan.14 2011


             グループ "InterStatic" となってからのスタイル。
             
             InterStatic live dates in London New York Genova and Oslo

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InterStatic
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