前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

David Dorůžka / Wandering Song

Wandering Song  David Dorůžka (g)
  Albert Sanz (Hammond B-3 organ)
  Jorge Rossy (ds)

  Recorded November 9 & 10, 2007
  (FSNT 352) 2009

  01. Els Gats
  02. Agnessong
  03. House Party Starting
  04. Wandering Song
                     05. Una Muy Bonita
                     06. Liebeslied
                     07. In a Deserted Land
                     08. The Gig

River Side House さんのところで見かけた記事がきっかけで、出会った本作ですが、メンバーとしてオルガンのAlbert Sanzが入っており、知らないオルガ
ンは、すべからく聴くべしを基本路線としている当方としては、間髪入れず発注となったしだいです。
このスペイン出身のAlbert Sanz(B1978)に関しては、ピアニストとしてアルバムを残していることは記憶していたのですが、オルガニストとしても活動し
ていたことは、迂闊にも見落としてました。上記記事のおかげで出会え感謝です。
そんな本作ですが、リーダーは、チェコ出身のギタリストDavid Dorůžka(B1980)、今まで出会ったことのない感性を強く求める当方としては、この若手の
初物ギタリストというのも魅力で、ドラムスに初期メルドー・トリオでおなじみのJorge Rossyがしっかり支えるという布陣。
Dorůžka曲4、Herbie Nichols曲2、Kurt Weill曲1の他、Ornette Coleman曲が1曲入るというあたりもちょっと気になるところ。

さて、この3人のつながりですが、DorůžkaとSanzは、同時期をバークリーで過ごしたという間柄、メルドー・トリオ後、故郷スペインに戻っていたRossy
は、同じスペイン出身のSanzとは、何かと接点もあったといったところなのでしょう。

一聴してみると、DorůžkaにしてもSanzにしても、欧州でも特にチェコやスペイン出身ということで、なるほど米国系ミュージシャンの感性とはだいぶ異質
のものがあり、まずその点で新鮮に耳に入ってきます。
Dorůžkaのギター、ベースとしてしっかりしたテクニックがあるので、まず安心して聴いてられます。質感としてややクール、ややダーク、やや湿度感あり..
.....................と、いずれもこの極端ではなく、ややそっち寄りというあたりが本作での彼の印象ですが、特にBallad系の曲においてその感性の質がよく表れて
いるようにも感じます。ノリにまかせてテクニカルに弾き倒すといった感じでもなく、思索的とも思えるような部分もあったり、またアルバムを通しての一
貫した強いコンセプトみたいなものは、あまり感じないので、どういった方向性を持っているのか本作のみで、判断しかねますが、本作録音時27才という年
令を考えれば、今後、非常に楽しみな存在となる気配。

Sanzのオルガンについては、過去のデータとしてインプットされていない感性でもあり、大いなる関心を持って聴きましたが、一般的によくイメージされる
ような従来型のギター・オルガン・トリオにおけるオルガンの役割であるグルーヴィー、ファンキー、ブルージーといったようなものはなく、その点では、
他のコンテンポラリー系オルガニストに通ずる部分も多いのですが、出自が大きく関わっていると思われる、独自性ある感性、そして他と比べると比較的
フレーズを細かく刻むまず、オルガンの特徴でもある持続音を生かしたフレージングなどが特徴として感じます。しかし、これらもこれまでの経歴から、あ
くまでピアノをメインとしての活動により、オルガンでの経験は浅く、まだ未開発の部分を多く残しているとも感じられ、それだけに彼の考え方しだいです
が、感じる可能性も大きいというのが本作録音時点での彼の印象です。
夢と理想は、一流のピアニストでもあり、なおかつ一流のオルガニストでもあること......................永遠のテーマですね。
可能性あるSanzには、ぜひいい選択をしてほしいものです。

Rossyのドラムスは、全体をきっちりシメており、その辺も本作の見逃せないポイントでしょうか。

JAZZ-guitar 50 amazon quick link
Dvid Doruzka

スポンサーサイト

Newer EntryYou Are So Beautiful / Katrine Madsen

Older Entry201211

 

Comments

Edithttp://bldg2010.exblog.jp/
こんばんは。

David Dorůžka
まず、読めないじゃん・・っていうインパクトがありますねw 僕はこれのFSNTの前作から聴いたので、寒い国のジャズ?という印象がありました。派手ではないですが聴き込むと味がでてくる感がありました。

ふと思うと、ジャズは演奏する側・聴く側がワールドワイドになった時間って浅いんでしょうかね。
EditRe: http://bldg2010.exblog.jp/
kuramae さん こんばんは

未体験の感性との出会いを強く求めている私としては、
DoruzkaにしてもSanzにしても非常に新鮮に聴け、楽しめました。
いずれも今後の楽しみとなる存在に出会えて良かったです。感謝です!
それにしても未だにDoruzka、ちゃんと読めないし、
PCでの入力もままなりませんw
Doruzkaの前作は、ジャケットの雰囲気、Kendrick Scott参加もあり
いずれ聴いてみたいと思ってます。
おそらく、Doruzka本来の感性は、こちらの方が強く出ているのでしょう。

> ジャズは演奏する側・聴く側がワールドワイドになった時間って浅いんでしょうかね。

Jazzを聴き初めた頃、特殊な世界と感じていた欧州Jazzも
今では、まったく普通のものと感じるようになり、米欧その他の
垣根もしだいになくなりつつあるとも感じますが、
最終的に音として表れてくる、生まれ育った血の違いという部分は、
なかなか隠せない。
なので、おもしろいのかもしれませんね。

Leave a comment







2
3
4
5
6
7
8
9
10
12
13
14
15
16
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 07