前向きに Jazz!

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Category: sax (第2期)  

Johnny Aman / 9 Stygn

 9 stygn  Tony Malaby (ts)
  Per-Oscar Nilsson (g)
  Johnny Aman (b)
  Peter Nilsson (ds)

  Recorded May 3-4, 2010 at Varispeed Studios, Klagerup, Sweden.
  FSNT408 (Fresh Soud New Talent) 2012

  01. Blue Tirana
  02. Lappen
  03. Impro II
  04. 9 Stygn
                      05. Refectorium
                      06. The Green One
                      07. Impro III
                      08. Now
                      09. Beneath The Concrete Cap
                      10. Loose Fit
                      11. Circle
                      12. Impro I

本作に関して、販売元の説明ではスウェーデンのベーシスト Johnny Amanのリーダー作としているのだが、ジャケットを見る限りでは、4者同格の表記となっており、プロデュース面でも同様に4者の共同プロデュースという形になっているので、ジャケットで判断する限りにおいては、4者共有名義のアルバムと思えるのだが....................実際のところよくわかりませんが、購入のターゲットは、Tony Malaby(B1964)。

メンバーは、Amanが日頃活動を共にする仲間らしいが、そこに、ちょうど北欧ツアー中だったMalabyがゲスト参加して実現したのが本作だったようである。私にとっては、Malaby以外は、初顔合わせになるのだが、フォーマットとしてギターの入ったクァルテットとなっており、このまったく知らないギタリストがMalabyという感性にいったいどんな絡みを見せるのか、そしてどんな感性を見せてくれるのかといったあたりも非常に興味のあるところでした。今まで出会ったことのない感性との出会いを強く求める私は、自ずと初物買いが多くなるのだが、本作に関してはターゲットとしているMalabyは旧知のテナーマンだが、他は情報なしということで、その能力、プレイしだいでは、クァルテットとしての演奏もガタガタになってしまい、そんなフタを開けてみないとわからないハラハラ、ドキドキ感も楽しみの一つになっている。従って試聴してから、安心して手を出すといった買い方は、私の流儀ではない。自分の経験と勘をフルに働かせた博打買いこそが無上の楽しみなのである。そんな時、勘を働かせる材料の一つとして、ジャケットの面構えがある。モノクロで爽やかでありながらも、一方では何か霊気を含んだ妖しさも見せる、、、、、、、これは買いだ!

ジャケットのイメージにひらめいたが、一聴して、まさにいろんなイメージを膨らまされるような想像性、途切れることなく延々とどこまでも続いてゆくような、ゆったりとそして色彩感の無いダークな流れは、ジャケットのイメージそのものだ。こうして見ると、形の上では、共に活動することの多いギター・トリオにMalabyがゲスト参加しての本作だが、内容的には、完全にMalaby中心となっており、彼のリーダー作といってもいいような内容である。
内容は、フリーな4者共作曲の03, 07, 12とMiles Davis曲の11の他は全てギターのPer-Oscar Nilssonの手になる7曲となっており、この部分では、このギタリストの存在が大きくなっているのだが、プレイの上では、Malabyを支えるといった展開が多くなっている。しかしそのスペイシーな表現での環境づくりをする流れの中にも、時折とるソロのダークで個性的なフレージングには、光るものも感じられます。全体的にミディアムからスローのゆったりした流れが多く、速い展開での彼はわかりませんが、何よりも私が最も重視して求める感性の質という点で何か惹き付けるものを持ったギターだ。Malaby目当ての盤ではあったが、こういう新しい感性との出会いは何にも代え難いものがある。
さて、そんな展開の中、どっしりと構えたMalabyのスケール感と歌心に溢れたイマジネイティブなテナーは、まさにNYアンダーグラウンドシーンを彩る革新派の中心的人物としての堂々としたブローを見せており、凄みすら感じますが、全編に渡り流れる淡い哀感が本作にまた別の魅力をプラスしていると感じられるのである。
私的には、Malabyの近作中でも、出色の出来で、お気に入りになること間違いなしという内容だ。
久しぶりに引き込まれるような感覚を覚えた1枚!

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Tony Malaby
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Comments

Edit
J worksさん、こんにちは

Malabyの名前を見つけると、一言言いたくなってしまいます。
この人、一時はどこへ行っちゃうのと心配でしたが、まだまだ捨てたもんじゃあありませんね。

昨日Ken Filiano - Dreams From A Clown Car
っていうアルバムをマラビー目当てで購入、素晴しい内容でした。

どうもリーダでない方が良いのかも。
EditRe: タイトルなし
tam.ra さん こんばんは

>この人、一時はどこへ行っちゃうのと心配でしたが、

確かに私もちょっと心が離れかけていたような時もありましたが、
本作であらためて見直しました。
理屈抜きで、ただただイイと感じます。久しぶりの感覚です。

>昨日Ken Filiano - Dreams From A Clown Car
 っていうアルバムをマラビー目当てで購入、素晴しい内容でした。

ジャケットのイメージは、記憶してますが、未聴です。
ブログUPされるのを楽しみにしてます。

>どうもリーダでない方が良いのかも

確かに、そういう傾向ありますね。
余計な力が抜けるからでしょうかね。




Edit
J worksさん、こんにちは。

実は本作はずっと買おうかどうか思案していたのですが、
ちょうどレヴューを拝見したので来てみました。

>内容は、フリーな4者共作曲の03, 07, 12~

ちなみに上記の3曲は、フリージャズみたいな感じでしょうか?
それともこれら3曲だけでなく、
アルバム全体にフリーっぽい雰囲気なのでしょうか?

どんな感じか教えていただけると幸いです。
よろしくお願い致します。
EditRe: タイトルなし
松岡さん こんばんは

4者共作の3曲については、タイトル通りのフリーの
インプロになってますが、私的には、本アルバム中では、
あまり重い意味はなく、本題となる残り9曲の間に挟んで
気分を変えるといったような...........と、感じてます。
さて、9曲の方ですが、フリーという展開ではないです。
全体に、かなりきっちりとした縛りの中での抑制の利いた
Malabyのブローが魅力の本作になってます。
感じるのは、リーダー作ではないというあたりが、いい方に
作用したのか、そこに余計な力も抜け、ヘタな作意もなく、
小難しいことも考えることなく素のブローとなっていることが、
好結果につながったのかと。
そんな中でのMalabyの歌心を楽しむアルバムと思いますが、
記事中でも書きましたが、そこはかと流れる淡い哀感が、
本作の魅力を一段高いものにしていると感じてます。

また、ギターのPer-Oscar Nilssonは、Shepik, Cardenas,
Radley.............あたりにに反応する感性の松岡さんであれば、
ウケると予想してます。
全く無名の存在ですが、この感性は魅力です。
このギターで、本作のMalabyがあるのかとも思います。

評価というよも好き嫌いのレベルで、
私にとっては、泣きの一枚、聴くべしですが、
人の好みも驚くほど違います。私の受け取り方がそのまま
松岡さんにあてはまるかどうかわかりません。
もし、お気に召さなくても、当方一切感知しません(笑)。

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