前向きに Jazz!

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Category: guitar (第2期)  

Lim with Marc Ducret

  Henrik Frisk (sax)
  David Carlsson (eb)
  Peter Nilsson (ds)
  Marc Ducret (g)

  Recorded live, November 28-29, 2010, Gula Studion, Malmo, Sweden
  KOPACD034 (KOPASETIC) 2011

  01. How Yellow Can This Be?
  02. My Flower, Your Power
  03. The Pointer
                      04. The Medallion
                      05. The Tranebird
                      06. How Black Can it Get?
                      all composed by Henrik Frisk

スカンジナヴィアのフリー系sax奏者 Henrik Frisk を核としたグループ "Lim" にMarc Ducret がゲスト参加した形の本作、購入のターゲットは Marc Ducret。
Lim は以前、このスウェーデンのインディペンデント・レーベル "KOPASETIC"にて"Superlim"(KOPACD 010) のリリース歴があり、またレーベルのフェスティバルのライブ盤 "Music from KOPAfestival 2006, Vol.2"(KOPACD016)にて本作同様Ducretをゲストに迎えての音源が含まれている。

さて本作、完全フリーの爆音、絶叫乱れ飛ぶ展開も予想していたのですが、終始ダーク、シリアスな中にも抑制の効いた展開になっています。
その適度な縛りの中で、自由を探り奔放にワザを繰り出すDucretのギターが、なかなかいい味を出している。
完全フリーで、その絡みのやりとりから活路を探るというスリリングさとは違った、こういった展開は、以前記事とした同年録音となる "Samuel Blaser / Boundless"(別頁あり)でも感じていたのですが、その適度な縛りが、これまでDucretが得意としていた完全フリーの中での魅力とは、また違った魅力を引き出していると感じるのである。その予測しがたい音の選択には、インプロの高い品質も感じられる。

考えるに、完全フリーの場合は、相手の発する音に、最大限神経を集中し、それに反応していくといったやりとりの中から共生の空間を構築していくといった展開となるため、フリーとは言え、相手の音に縛られるという点において、そこには当然のことながら拘束感のようなものが絶えず生じ、音楽の向かう方向も自ずと中へといった形になってくる。それに対し、ある程度の決まり事のある上で展開する場合は、その縛りの中から逆に自由に動こうとする心理により、音楽は外に向かおうとする傾向があり、このあたりの心理の違いが、表れたものと分析している。もちろん、これはこれまでのDucretのプレイを聴いて感じたことであり、これが他にも全て同様に当てはまるわけではないだろう。

本作は、完全フリー下での変態全開の快感ではなく、言ってみれば、制御された変態性が心地良くもある1枚と言えるのだろうか。
しかしこんなものが心地良いとは..............やっぱり病んでいるようだ。う〜む.............。


               Lim-2.jpg Lim-3.jpg

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Marc Ducret
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