前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Joey DeFrancesco / Wonderful! Wonderful!

  Joey DeFrancesco (org, tp)
  Larry Coryell (g)
  Jimmy Cobb (ds)
  
  Recorded at Van Gelder Recording Studio, Englewood Cliffs, NJ on March 22, 2012
  HCD 7241 (HighNote)

  01. Wonderful! Wonderful!
  02. Five Spot After Dark
  03. Wagon Wheels
  04. Solitude
                     05. Joey D
                     06. Love Letters
                     07. Old Folks
                     08. JLJ Blues

早熟の天才として10代でのデビュー以来、しばらく追いかけてきたJoey DeFrancesco(B1971)ですが、私の期待する方向には、思うように伸びてくれず、以前は全作チェックしていたアルバムも、ここしばらくは、そこまでの気力はなく、かすかな期待をたよりに、たまにチェックするというオルガニストになっていましが、久しぶりの新作で懐かしい名前も入っていたので、近況チェックついでにちょっと手を出してみました。
このメンバーでは、普段はまず手を出すことはないんですが、異例の購入です。クレジットをよく見れば、Rudy Van Gelderの名前も、懐かしいものがあります。

一聴して、まずDeFrancescoのオルガンに、相変わらずの上手さを感じます。ハモンドの音もいい音を出しているし、キレもある。オルガン界トップクラスのテクニックもあらためて感じます。何よりもノリが良く、スウィングする、彼の最も売りとするところでしょう。なので、彼の音楽に何を求めるのか、それによっては、彼こそベスト・オルガニストと考える人も多いのではないがしょうか。人の感性は皆違い、求めるものも違って当然、十分理解できるところです。
しかし、こうして彼の新作を聴くにつけ、彼の進んで来ている方向は、やはり私にとっては、求めている方向性のものではないことを感じます。技術面に関しては、あくまでそこは手段であり、そこで評価はできません。
DeFrancescoもいわゆるオルガンらしいオルガニストとしてファンも多いでしょうから、これ以上の負のコメントは控えますが、彼もデビューが早く、活動してきた期間も長いので、もうかなりのベテランとも思われがちですが、まだ40そこそこ、GoldingsやVersaceよりも若く、Sam Yahelとは同じなんですね。まだ彼の考え方しだいで可能性はいくらでもという年令。悪しき流れを変えるためにも、うまくキッカケを掴んでほしい。聴く度に、そんな思いにさせられるオルガンですが、でもそれは外野である私の気持ち、本人は王道を行くオルガンが楽しいようだし、まあ、しょうがないことなのでしょう。でも、つくづく惜しい!

Larry Coryellですが、2008年作のオルガンにSam Yahelを迎えたトリオ作"Impressions"(別頁あり)以来ですが、このアルバムでは、昔のイノヴェイターとしての面影は全くなく、がっかりというよりも何かショックでもありましたが、本作もそれから5年後となる録音になり、年令面を考慮しても音楽に向かう姿勢があれから好転しているとは考えにくく、冷静に考えれば期待できる要素は限りなくゼロに近いのですが、その昔、異種間交配からJazz Guitarの新しい形をつくり出したという革命家としての仕事ぶりは、評価されてしかるべきものがあり、そんな限られた人の現況も知っておきたいという思いが本作購入にもつながった一因でしょう。
一聴して、やはり状態は悪いと感じます。これがごく普通のベテランギタリストであるならば、そこそこやっているということになるんですが、かつて限られた人であった彼ですから、どうしても高いハードルをもって見てしまいます。決してミスではないのですが、極々わずかなピッキングのズレがミスピックに聴こえてしまったり、使い古したフレーズで新鮮味に欠けたりと、こうしたLarry Coryellとの出会いは、ちょっとつらいものがあります。

楽しく演っているだけの音楽は、聴く側としては楽しくなれない。創り出すことの厳しさがあってこそそれが楽しみにもつながるというのが私の感性、そこには忠実にありたい。でないと道楽にはならない。

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