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Gilad Hekselman Quartet Live

Gilad Hekselman (g)
Mark Turner (ts)
Joe Martin (b)
Marcus Gilmore (ds)


Tokyo Jazz 2012で来日のGilad Hekselmanですが、国内数カ所でライブをやるということで、ちょうど良い機会、生Hekselmanをチェックしてきました。

Hekselmanについては、過去、彼のリーダーアルバム3作より、サイドメンとして参加していた盤で見せる彼の感性に惹かれるものを感じていましたが、
数ヶ月前にやはり生をチェックした同じく若手ギタリストのLage Lundと同様、いまいち自分の中で評価の定まらないというギタリストでした。
1回のライブで、もちろんそのミュージシャンの全てがわかるはずもありませんが、生に接することにより、CDでは見えにくい小さなクセを含めた性格的な
ことからプレイ状態など実に多くのことが見えてきます。Jazz道楽者にとっては、極めて貴重な情報源です。

メンバーは、彼のアルバムでもおなじみの顔ぶれだが、Gilmoreについては、2008年に生初体験しており、今回が2度目の生体験ということで、この4年の
月日が彼にどんな変化をもたらしているかも非常に楽しみなところである。実際に見るHekselmanは、小柄だった。ちょうど雰囲気的に渡辺香津美を思い出
してしまうといったらわかりやすいだろうか。いきなり飛び出すギターは、CDで体験していた通り、その微塵の乱れもない鮮やかさは、トップクラスのテク
ニックを実感できるもので、まずはそこに納得。間でBluesを1曲挟みましたが、その新鮮かつモダンなBluesの解釈もなかなか見事なものがあったと思いま
す。一言で表現するならば、ハイテクニックをフルに生かしたテクニカルなプレイをしても音楽としては、メカニカルで無機質になることもなく、良く歌う
ギターからは、温かみも感じられるものとなっており、それが彼の長所とも言えるのだろうか。しかし、その点に関しては、聴き手の感性によっては、それ
を素直に良しとしない場合もあるのではないだろうか。私のような素直でない人間は、そこは、温かみなどはいらない、顔色一つ変えずクールに無機質に
そして少々荒っぽくてもいいから大胆に攻めてほしいと思ってしまう場面も度々あった。自分の感性はそちらにより反応するようだ。これは自分では制御不
可の部分なので、いたしかたないのである。

その点では、テナーのMark Turnerは、終始、無表情、もの静かな振る舞いで知的、クールに決してホットに舞い上がることもなく、妖しげなフレーズ連発
する様は、CDという音情報だけからは得られない何かを感じ取れたのは、大きな収穫と思っている。指のケガの後遺症は、全く感じられない、よかった。
普段ダークな音楽をやっているのに実際に生で見たらハッピーこの上ないシャベリと性格で、何だよ〜ということもよくあるが、彼の場合は音楽同様、何か
ミステリアスなものを漂わせる魅力あるキャラクターでした。

Gilmoreは、間ではCDで聴く機会も度々あったのだが、こうして生で見ると、4年前とは別人になっていた。めまぐるしく変わるリズムのバンドサウンドの
中にあって、彼の役割と効果は大きく、そのバネを感じる瞬発力とキレは、更なる可能性もイメージさせてくれる。成長著しいこの時期の4年間、彼にとって
は濃密な4年間であったことだろう。そしてRoy Haynesの孫といった紹介のされ方ももう必要はないだろう。

そして Joe Martin, 存在に気がつかないほど地味な印象もありますが、ムダの無い端正なベースワークで、しっかりとボトムを支えていたことが、逆に印象に
残りました。

さて、最後にHekselmanに話を戻しますが、おそらくMethenyを通過してきたであろう質感のこのギターは、技術面においては、この若さにして既に何ら問題
のないレベルと感じられるのだが、そこはあくまで手段であり、求めるのは、その高い技術をいかに使うかというソフトの部分。この点で受け手である私の感
性と、わずかにしっくりしない部分があるようだ。先に、いまいち評価の定まらないギタリストと書いたが、この生のステージを体験しても、その点はあまり
変わらなかったようだ。
全く想像での話だが、おそらくギター一筋、まじめに突っ走ってきたこれまでの人生、その一筋な生真面目さが今の彼の音楽に表れていると思う。一皮むけ、
より魅力あるギタリストになるには、一度汚れてみることも必要かもしれない。これは、私の感性での誠に勝手なもの言いである。悪しからず。
ただ、年齢的にもまだまだ過程の音であり、大きな可能性を秘めていることは間違いなく今後どういう方向に変化を見せるのか、気になるところでもあり、
監視下におかなければならない存在であることに変わりはないと考えている。
これは、全くの私的好みだが、現時点で、キレイで明るさと爽やかさも備えたこのギターが、ダーク、ミステリアスな方向へと舵を切ってくれれば、この
Mark Turnerとベストマッチになるのだが..................などと妄想してしまうのである。
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Comments

Edit
生ヘクセルマン、行きたかったです。
2度、予約が遅れましたw

ヘクセルマンは基本とても優しい青年なんですかね?
アリ・ホーニッグのライブ動画やCDで聴かせるプレイと、
本人リーダー作ではかなりキャラがちがう感じがします。

>ダーク系いいですねw ニューヨークで数年揉まれると
音に出てくるんでしょうか。。

若手でジュリアンレイジとマイク・モレノがジャムってるのがあるんですが
(youtube :ご覧になってたらすいません)、
http://www.youtube.com/watch?v=jqG201IQsfg&feature=related

昨年、レイジを初めて聴いた時も末恐ろしい
インプロバイザーになると思いましたが、かなり加速してる感じです。

それでは失礼します。
EditRe: タイトルなし
kuramae さん こんばんは

生ヘクセルマンをこの時点で体験できたことラッキーでした。
コンテンポラリーなギター・シーンの視界が多少開けたという
感じがします。
ステージで見るヘクセルマンは、私の見立てに狂いがなければ、
とても気持ちの優しい好青年といったところでした。
表面上のクールさとは別に、彼の音楽にもそれがストレートに
表れ、温もりも感じられるものになっていると思います。
その点で、音楽には非日常的な世界も求める私には、
全面的に支持とはならなかったですが..................

しかし、優れたギタリストと思える数少ないうちの一人で
あることは、間違いなく、NYで揉まれて、いい方向に変化
してほしいですね。そこに期待してます。

レイジとモレノのムービーは、初めて見ました。
シャープなレイジと普段あまり見れないモレノ、一気に見てしまいました。
情報ありがとうございました。
青空の下、チェックのシャツも爽やかなモレノが眩しいw

レイジ、モレノ、ヘクセルマン、ルンド...............このあたりの若手は、
現在ジャズ・ギター・シーンのメインストリートの先端付近を行く
感性として、注目していたい存在ですね。

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