前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Gary Versace / Outside In

Outside In


  01. Dangerous Land
  02. Grand Inquistor
  03. Blue Soup
  04. Now is Then
  05. Poster Boy
  06. Pinwheel
  07. A Thousand Words
  08. Many Places

Gary Versace (org)
Donny McCaslin (ts, ss)
Adam Rogers (g)
Clarence Penn (ds)
Recorded April 11, 2007. (Criss Cross 1298)

他ブログで扱っていないスキマ商品あるいは決してスポットの当たることのない不運な盤
を並べて、そこに存在価値を見い出していくというのが当ブログの一応の基本コンセプト
である。
それが超マイナーブログのそして後発ブログの生きる道と考えたからに他ならない。
従って、他ブログで並んだ商品は、100%とは言わないが極力店頭には出さないという流
れになってしまっている。
そういう意味では、他所さんから見たら共通点も見い出しずらく、極めて絡みずらいブロ
グということになるのかもしれない(苦笑)。
まあ、そんな一応のコンセプトもあるのだが、他で記事となっているのを目にしてしまう
と、記事化への意欲が極端に低下してしまう、モチベーションが維持できないといった私
自身の気持ちの有り様も大いに関係してはいるのだが.................。

本作も、このブログを始めた当時(2010年1月)は、既に他ブログで記事化されていたのを
いくつか目にしていたので、当然のように記事とはしていなかったのですが、無名時代か
らストーカーのように後をつけ、Versaceものはほとんど並べるという当ブログにあって、
彼の作品中でも意味のある本作を記事としていないのは、片手落ちではないかということ
で、本日、晴れてのUPとなったしだいであります。
ということで相変わらずのブチブチと能書きの多さ、ご容赦を。

さて本作ですが、Versace参加作は別として、彼のリーダー作としては、過去 John
Abercrombie, Dick Oatts, Vic Juris, Adam Nassbaum............など先輩格のベテランを
共演者としてきたものばかりで、本作のように比較的近い世代で且つミュージシャンとし
ての方向性にも近いものがある共演者との作品は初めてということもあり、それまでのリ
ーダー作とは意味合いの違うメンツ的な魅力もあったということで、当時、期待を持って
即買いしたものですが、内容の方もその期待を裏切らないVersaceに最も期待している部
分であるコンテンポラリーな質感が、ストレートに出たものとなっており、彼の作品では、
外せない1枚となっています。

本作に至るリーダー作、参加作もほとんど聴いていた中で、彼のコンポジション面での能
力やアドリヴの中で見せる瞬時のメロディーメーカーとしてのセンスなども感じてました
が、本作も全て彼の手による全8曲、リーダー作として勝負のできる今の感覚を備えた
McCaslin, Rogers, Pennという俊英も揃え、クールな仕上がりを見せています。
音楽的方向性も比較的近いということもあり、GoldingsやYahelとはよく比較される
Versaceは、彼らよりOrganistとしてのデビューが遅かったこと、また若く見えるタイプ
ということもあり、彼らより若く見られがちだが、実際はGoldingsとは同じ68年生まれ
ということで、本作は39才時の録音ということになる。決して若手とは言えない年代に入
ってきているVersaceだが、リーダー作としては、モーダルなアプローチも多用してクー
ル、メカニカルに時には変拍子も加えスリリングにと、それまでのものよりも彼のやりた
い音楽をやった感のある1枚ではないだろうか。
ただ、特別のリーダー作としての気負いがあったわけでもないだろうが、捻ったテーマの
ものも多く、もっと素直にやれば、元々のメロディーメーカーとしてのセンスも生きただ
ろうにとも思えるところも多少感じられ、その点本作のように全曲オリジナルではなく、
他人の曲ばかりで臨んだ "Reminiscence"(別頁あり)のような楽しめるアルバムという点
での自身が楽しむかのような奔放な自由さがもう少しほしかった気もするのである。
100%楽しめるアルバムでありつつ、内容も申し分ないもの、この2つを両立させるのは、
難しいテーマだが、Versaceもそういう段階にきているミュージシャンであろう。

ということで100%満足の盤とはいかないまでも、21世紀のスタンダードとも言える
Organ Jazzの形を提示したという点で記憶にとどめておくべき1枚と言ってもいいので
はないだろうか。
ただ、Organを中心に大きく見渡してみれば、これとて半世紀程前のLarry Youngの延長
上のと見ることもできよう。今、待たれるのはYoungもSmithも引き合いに出さなくとも
語れるような革命家の出現だ。あまりにも人材が少ないというOrgan界だが、そこに期待
したい。

その他のGary Versace関連記事は → こちらから

JAZZ-organ 107
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Comments

Edit
オルガンジャズで現代ジャズの要素が強いアルバムを、(記憶違いでなければ)他ではあまり聴いたことがないのですが、これはメンバーと相まって、けっこう面白く聴けた記憶があります。ただ、そればかりで続けるというのも大変なので、このアルバムに記録された音源、っていうことで、またいろいろな方向性の中で録音して行くのでは、と思いますけれど。

当方のブログアドレスは下記の通りです。
すいませんがココログ(有料タイプ)からFC2ブログにはTBがなぜか入らないのです。
http://jazz.txt-nifty.com/kudojazz/2008/03/outside_ingary_.html
EditRe: タイトルなし
910さん 早速のコメント、URL ありがとうございます。

>オルガンジャズで現代ジャズの要素が強い

まさに、私の好物とするエリアです。
ただ、やっぱり絶対数が少ないということで、
新しい感性がどんどん出てくるという他楽器の分野とは
事情が違うようですね。
でもいつか大きな存在に出会うことを期待しています。

ココログとのTB相性は、あまり良くないみたいですね。

リンクに入れさせていただきます。よろしく。

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