前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Havard Stubo / Spring Roll Insomnia

Spring Roll Insomnia  01. Ringormens Vals

  Bjornfjell Suite
  02. Part 1:Shooting Against the Light
  03. Part 2:Insomnia
  04. Part 3:The Wheel

  05. John, Dear
  06. 3 AM Meltdown
  07. RED
  08. Kappvandarens Sang

Havard Stubo (g)
Knut Riisnas (sax, fl)
Torbjon Zetterberg (b)
Hakon Mjaset Johansen (ds)
Recorded at Store Studio, Bodo February 13-15 2011
BLGCD016(BOLAGE)

Havard Stubo(ホーバール・ステューベB1977)は、ノルウェー北部Narvikの生まれ。名
門トロンハイム音楽院出身のギタリスト。
このブログでは、彼の所属するグループ "Jupiter"(別頁あり)での記事歴があるが、この
Jupiter盤では、ゲスト参加のJonas Kullhammar(ts)やオルガンのSteinar Nickelsenを
目当ての購入でしたが、初の出会いとなったHavard Stuboのギターには、惹かれるもの
があり、この予期せぬ出会いに、ひとりほくそ笑んでおりました。
私の場合、Blues, Rock系からJazzになだれ込んできたというあたりもあるのか、このギ
ターというものには、その中に、ダーティー、ラフといったような質感を求めてしまうと
いうような性癖があるのだが、このStuboのギターには、伝統的Jazzを基本としながらも
今を生きるギタリストにふさわしいコンテンポラリーな感性とともに適度にダーティー、
ラフといったエキスも混入されており、このギタリストの持つ言わば性格といったところ
に私のアンテナが反応を示したといったところでしょうか。もっともこのダーティーやら
ラフといった質感も過ぎたるは何とやらで、あくまで程度問題、微妙な混入のサジ加減が
好みに大きく影響してくるのは言うまでもない。
この点で、ついちょっと前にLive感想として記事とした同じノルウェー出身のギタリスト
Lage Lundに相性の悪さを感じたのも、彼らが持つ性格からくる微妙な音楽の質感の違い
なのかもしれない。

内容は、Stubo曲6(内3曲は組曲仕立て)、Zetterberg曲2の全8曲。
メンバーだが、Knut Riisnas(クヌート・リースネス)は、ノルウェーでは、有名な60年代
にデビューしたというベテランのサックス奏者、他はいずれも若手という編成になってい
るが、いずれもスカンジナヴィア・ジャズ・シーンでは名のしれた存在である。(ノルウェ
ー名の名前がいずれも上手く入力できず正確性を欠いているが悪しからず)

さて、本作ですが、JupiterでのStuboと比べると、私が惹かれたという部分、かすかな
ダーティー、ラフといった質感は薄れてきてはいるものの、その分、洗練度を増している
と思えるようなものがあり、その薄れたのもその結果と納得できるもので、その前に進ん
できていると思える彼の音楽には好印象を持ちます。
特にギタリストには、ダーク、ダーティー、ラフ.........といったノーマルな美の基準には
反するような質感を求めがちな私の好みからは、本作での明るさとともに爽やかさも感じ
られるStuboのギターは、やや遠ざかる方向に進んできているとも感じられるものの、普
段忘れがちなギターが弦楽器であることをあらためて思い出させるような、弦の弾性を感
じる反発力と活力あるギターは、練習によって得られるようなものでもなく、天性のもの
であり、過去この感覚を覚えたギタリストというと、感性の質は全く違いますが、あの天
才Django Reinhardtを思い出してしまいます。近いところでは、Pat Methenyなども浮
かんできますが、やはり限られた存在とも思えますが、何よりも基本にノリの良さと溢れ
る歌心を持っていることが彼の強みでしょう。

また、ギタリストとしてのみならず、コンポジション面での能力にも高いものが感じられ
るこのキタリストの可能性は大だ。不安要素を上げるとすればその上手さであろうか。
上手すぎることが、感性面での伸びの妨げになることはめずらしいことではない。そうな
らないことを願うばかりである。
本作は、メンバーのレベルは、いずれも高く、北欧でもとりわけこのノルウェーJazz、要
注意をあらためて感じたしだいである。



Håvard Stubø Quartet - live at Victoria/Nasjonal jazzscene, Oslo, 26.03.2010.
Håvard Stubø: guitar, Knut Riisnæs: sax,
Daniel Franck: bass, Håkon Mjåset Johansen: drums.

JAZZ-guitar 39
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