前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

New for Now / Jonathan Kreisberg

New for Now

  01. Gone with the Wind
  02. New for Now
  03. Stardust
  04. Peru
  05. Five Bucks Bungalow
  06. From the Ashes
  07. Ask Me Now
  08. All or Nothing at All

Jonathan Kreisberg (g)
Gary Versace (org)
Mark Ferber (ds)
Recorded October 13, 2004
CRISS1266CD (CRISS CROSS)

Jonathan Kreisberg(B1972)のCriss Cross 2作目となるリーダーアルバムですが、当
時はVersaceを追いかけていた時期でもあり、もちろんVersace目当ての購入でしたが、
お初となるKreisbergのチェックも兼ねてといったところでした。
内容は、Kreisberg曲4、他スタンダード等で全8曲。

当時、初めてこのKreisbergを聴いた時は、昨今のテクニシャンがゴロゴロいるギター界
にあっても、そのしっかりした鮮やかなテクニックに歌心も備えたギターには、楽しみな
ギタリストが出てきたとも思えたもので、ちょうどタイミングよく、ほどなくして彼が
Matt Penman(b), Mark Ferber(ds)を従えたトリオでの来日時には、生を確認しに行き
ました。生で見る彼の印象は、CDで聴いていた通りの技と歌心を確認できましたが、わ
ずかに彼の持つ感性の質という点で自分の求める指向とはズレを感じたものでした。
ストレートで素直という表現が適切でないかもしれませんが、私的好みからダーク、ミス
テリアスでちょっと屈折した質感が入ったものを好む傾向にある私は、このオープンで影
の無い質感に全面的に共感できるというレベルには至りませんでした。
しかしながら当時の彼のキャリアを考えれば当然のことなのかもしれません。この辺のと
ころは、キャリアを積むことによる変化を期待すべきでしょう。
その後の状況なども踏まえて、現時点で可能性を感じるギタリストの一人であることに違
いはありません。若手と思っていた彼も今年40、もう中堅になるんですねぇ。

さてVersace(B1968)ですが、同じ時代に生きる同世代、同系列オルガニストとして
Larry Goldings, Sam Yahelあたりとは、ついつい比較してしまいますが、能力的には、
3人は、いずれも一長一短あり、甲乙つけがたいといったところですが、Goldingsはア
ルバムにより波があり、Yahelは、オルガニストとしてのリーダー作がしばらく無いなど
不安要素がある中でVersaceは、数多くの異種プロジェクトへの積極的参加により少しず
つではありますが順調な伸びを見せているのはホッとするところです。
しかしながら、いずれも現在のオルガンシーンのベースとも言えるLarry Youngを大きく
飛び越えて、全く新しいオルガンのかたちを創り出すような革命家タイプではないので、
私としては、そういった新しいオルガンの時代を切り拓いていくような感性の出現をひた
すら待ち望んでいるところです。
御託が多くなってしまいましたが、本作のVersaceですが、これから多くを吸収し伸びて
いくところでもあり、多少の不満も残りますが、随所に光るものがあり、コンテンポラリ
ーオルガンシーンの中心に入っていくであろうといったものを予感させられる1枚といっ
たところでしょうか。
本作も、ベースをしっかり支えて好アルバムにしているのも、彼の働き大でしょう。


今回、Jonathan Kreisbergのアルバムを記事としましたが、先日ちょうど同じコンテン
ポラリー系のギタリトLage Lundのライブがあり、生を確認してきました。今を生きる
同じ若手ギタリストとして、Kreisbergとは、比較検討の対象となる存在でもあるので、
ついでにちょっと書いておきますが、場所、日時はいろいろ差し障りもありますので伏せ
ておきます。あの時のあいつかなどと面が割れてしまうと、今後の自由な行動に支障をき
たしてしまいますので悪しからず(笑)。ということで今までにも"Live Report"というよう
なカテゴリーは、特別に設けてこなかったのですが、Musicianを知る上で生の様子は貴
重な情報でもありますので、必要に応じ機会を見て記事に含められればと思っております。
Live好きの皆さんのことですから、今までにもきっと、どこかでお会いしている方もたく
さんいるでしょう(笑)。
Lundは、私の中では、信頼度あまり高くありません。とは言ってもコンテンポラリー系
ギタリストの中では、平均レベルを軽く超えた少ない存在と認める中での話ではあるので
すが、そういったレベルの中で好みを分けるのは、やはり感性の質です。
今回は、その相性があまり良くないと感じていたLage Lundを生であらためて確認する
というのがミッションです。もちろんそれまでLundに抱いていたイメージを覆すような
生Lundを大いに期待しての参戦です。
正味1時間半ぐらいの生のプレイを聴いていると、いいとこ、悪いとこ、はたまたクセま
で見えてきたりします。で、その小さなクセまでもが好みに影響したりもするわけですが、
結論から言えばCDから受けていた印象とあまり変わらないタイプのようで、技術面でも
何度もテイクを繰り返すプレイのクォリティと変わりなく、プロとしては、当たり前のこ
とでこうして書くまでもないですが、非常にしっかりしたものを持っていること再確認し
ました。しかし、重要な感性面で最後まで、思わず身を乗り出して見入ってしまうような
場面を作ってくれなかったこと残念でした。その点、共演者のAaron Parksの感性には、
尋常ではないものが感じられソロの度に目が釘付け状態となり、Parksを生体験できたこ
と何よりの収穫であったと感じています。

このLundのギター、技術面では申し分ないほどのものを十分見せてくれました。しかし
それが最終的に音楽的魅力につながっているのかというと、私にとっては否なのです。
感性の質、この点での性格的相性といったことなのでしょう。個性面でもいまいちガツン
とくるものがなく物足りなさを感じます。繊細なプレイが彼の長所でもあり、あまりハー
ドなものを求めてはいけないのかもしれませんが、ソロが終わる度にしゃがみ込んで、神
経質にチューニングしている様子に彼の性格とプレイの質が表れているとも感じられまし
た。大胆、ワイルドといった要素が、もう少し備われば無敵のギタリストに.........とも思
えるのですが、いずれにしても全ての面で高いレベルにあるギタリストであることは間違
いなく、わずかに感じる不満もあくまでその中での話ということではあるのですが、その
わずかな部分こそがJazz道楽者としての好みに大きく関わってくるのがこの世界、理屈抜
きで己の感性が瞬時に受け止める感覚こそが頼りであり、その感覚を大事にしたいとも思
っています。周囲の評価がどうあろうとも、ひたすら己の楽しみを求める道楽においては、
自分の感性での好き嫌いが全てであり、そのわずかな部分にこだわらないと道楽にはなら
ないということでしょうか。
やはり、自分が求め、追いかける感性ではないと、現時点では感じていますが、これだけ
の好素材、今後のLundの進化による変化にも期待したいところです。

JAZZ-organ 104 amazon quick link
Jonathan Kreisberg
スポンサーサイト

Newer EntryOliver Friedli / Inside Outside

Older Entry美鈴(鎌倉)

 

Comments

Edit
Aaron Parks

わたしも、生を聴いて、繊細さと不思議なグルーブ感を生み出せる想像を遙かに超えるピアニストだと思いました。すげぇなぁ、と、感嘆した。で、CD聴いていいなぁ,って、思うのとは、また、違うイメージだったのでびっくりした。
なんだろう。。あれって。。
生だからいいとか、目の前で感動したとか、そういうことでなくて。
大げさに言うと、別の生き物みたいな感じだったですよ。結構、粘着質な音だったんだけど。。トリオで来たら、モッカイ聴きにいきたい。。って、思いました。
EditRe:Aaron Parks
こんばんは

やはり、Parks生体験してるんですね。

鍵盤上を指が高速で這い回ってるといった感じで、
ピンッと意志の通ったプレイぶりが、印象に残ってます。
何よりも感性面で、普通でないものを見せてもらったこと、
今後の私の歪んだJazz ライフにも生きると思います。
Parksも10代でのデビュー当時から、激しく進化してきて
いると感じていますが、それにしても、まだ20代であること
スゴいですねぇ。
逆に早く燃え尽きてしまわぬか心配にもなります。

おかみも、イイもの見れたようで、何よりです。
ハンパない盛り上がり...血管ブチ切れんで良かったですねぇ(爆)!
手下を従えた姉御の登場に
Cottonにも戦慄が走ったのでは?(爆爆々.....)
Edit
手下を従えた姉御の登場

だから、おおいに勘違いしてるって。(爆)
一人歩きができないだけですって。
EditRe: タイトルなし
> 一人歩きができない

信じられませ~ん、おおコワっ!
Edit
はじめまして。j wors様 kuramae2010と申します。

ラーゲ・ルンド行かれたんですね。
CDを何枚か聴いて、どこまでマジなのか、途中で別のこと
考えてんじゃないかと過ぎったりする気になるプレイヤーです。

一度ナマでどんなプレイをするのか確認したかったんですが、
当日は行けなくなりましたが、CDから受ける印象なんですね。。。

アーロン・パークスは他のピアニストと立ち位置ちがう感覚です。


勝手ですがリンクをさせてもらってました。
よろしくお願いします。

EditRe: タイトルなし
kuramae2010 さん はじめまして

訪問ありがとうございます。

それまでパッとしない印象を持ちつつも、それを覆すような
何か..........と、そこに期待しての生 Lundでしたが、
最後までモヤは晴れませんでした。

こだわった綿密なチューニングから出される音も
キレイだし、手さばきも見事..............でもね~といった感じで、
その理路整然と展開される話には最後まで引きずり込まれる
ことなく終わってしまいました。

完璧主義、優等生(いずれも悪い意味で)といった印象が残って
しまいましたが、今後、完全に関係を断つといった強いものでも
なく、時々チェックしながら、変化、改善が見られれば、
関係修復の余地ありといったところでしょうか。

LundとParksの感性面での相性も?でした。
Moreno - Parksのシックリ感はありません。

しかしながら、この辺の受け取り方は、ほんのわずかな好みの
違いによるところも大きく、逆にこのあたりの感覚がスキという
方も多いのでしょうねぇ。
トリオによる近作の "Small Club - Big City"(MP3,DL), これも
どうも私の世界ではありませんでした。

ブログの方、見させていただきましたが、
興味惹かれる品揃え、同質の匂いを感ずる部分も多々あり、
当方もリンクさせていただきます。
こちらこそ宜しくお願いいたします。

exblog、イイですね、乗り換えたくなりました。






Leave a comment







2
3
4
5
6
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 10