前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

John Abercrombie / Speak of the Devil

Speak Devil-1 Speak Devil-2

01. Angel Food
02. Now and Again
03. Mahat
04. Chorale
05. Farewell
06. BT-U
07. Early to Bed
08. Dreamland
09. Hell's Gate

John Abercrombie (g)
Dan Wall (org)
Adam Nassbaum (ds)
Recorded July 1993 Rainbow Studio, Orlo
(ECM 1511) 1994

John AbercrombieのオルガンにDan Wallを起用しての前作 "While We're Young"(別頁
あり) に続くECM第2弾。
内容は、Abercrombie曲3、Wall曲3、Nassbaum曲1、3名共作曲2の全9曲。

前作からほぼ1年後になるという本作ですが、前作に引き続きAbercrombieの耽美的世界
も感じられる好内容のギター・オルガントリオ盤に仕上がっています。
この種のオルガン入編成のものについては、当時は、オルガンらしくないクール、温度感
の無いといった表現がされてましたが、これはオルガンと言えば、暑苦しい、泥臭い、黒
っぽい.........といった、一種の特殊分野的見方が蔓延していたことの表れでもあり、これ
は現在も多分にこの傾向にあると言えるのではないでしょうか。
ここでのDan Wallは、至極真っ当なJazzをプレイしており、感性面でも当時のコンテン
ポラリー・オルガン・シーンをリードしていたであろう感性を見せており、世代的には、
Jeff Palmerとともに、Larry Youngから現在のGoldings, Versace, Yahel, Bianchiなど
へつながる間の世代のオルガニストとして、地味ながらもその果たした役割は大きかった
のではないだろうか。
部分的にドイツのオルガニストBarbara Dennerleinのドローバー・チューニングやフレ
ージングに見せる感性に非常に似たものを感じ、ハッとするようなところもあり、世代的
にはWallが上になるが、オルガニストとしての活動時期は重なり、もしかしたらどちらか
が、その影響を受けたといったこともあるのかもしれない。

私的ベストチューンは、T4 "Chorale" 、ギターのエフェクト音には、時代を感じさせる
ものがあるが、ストレートな展開で見せる彼らのノリ、特にAbercrombieのギターから
くり出される先進感もあるフレージングは、今の時代にあてはめても全く古さを感じさせ
ないものがあり、あらためてAbercrombieというギタリストの独自性と先進性を再認識
させられる。新しいおもちゃのごとく若手ばかりがもてはやされるが、時代を切り拓いて
きて、なおかつその前向きな姿勢を維持し続けるベテラン、この存在は大きい、やはり限
られた人であろう。
90年代前半という時代を考慮し、オルガン史を振り返ってみるならば、当時の先端を進ん
でいたギター・オルガン・トリオと言えるのではないだろうか。

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Dan Wall

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