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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: trumpet  

Cuong Vu / It's Mostly Residual

 Its Mostly Residual



  01. It's Mostly Residual
  02. Expressions of a Neurotic Impulse
  03. Patchwork
  04. Brittle Like Twigs
  05. Chitter Chatter
  06. Blur


Cuong Vu (tp)
Stomu Takeishi (b)
Ted Poor (ds)
Recruited Guest - Bill Frisell (g)
Recorded January 2005
intx-1007 (intoxicate)

本作は、ベトナム出身のトランペッター Cuong Vu(B1969)の自身名義通算5作目、Pat
Metheny グループ以降の初めての作となり、全曲、彼のオリジナルという内容、彼のトリオ
にゲストとしてBill Frisellを迎えての意欲作となっている。
そのFrisellが、近年多いキレイ系ではなく、エフェクトを効かせた歪むプレイを見せているの
も本作の魅力となっているが、それを引き出したのも歪んだtpで仕掛けるCuong Vuによると
ころも大いにあるのだろう。
独特のうなりを見せる武石のエレベが不穏な空気を振りまき、それをバックに絡むトランペッ
トとギターが作る鋭角的なサウンドは、歪みとともにどこか危うさもある空間を創り出してい
る。集団即興演奏といった展開で全員が暴走するようなシーンも見られるが、通して聴けば、
スケール大きな創り込まれた一貫した物語性も感じられ、そこにVuのコンポーザーとしての
確かなセンスも感じられる作品となっているのではないだろうか。

その他のCuong Vu関連作は → こちらから


(雑感)

Brad Mehldauの新作(とは言え2008年録音も含まれる)となる "Ode"は、聴き手の受け取り方
の違いも顕著に表れおもしろいものがある。
そもそも人の感性の違いというものは、驚くほどのものがあり、この受け取り方の違いという
のも、正常な形ということだろう。これが皆同じような反応しかみせなかったら、ちょっと怖
いものがある。私のような変わり者は、他人の嫌いなものが好きで、好きなものが嫌いという
こともよくあり、人の感性の違いというものを日々実感している。
このブログも、マイナーを1つの売りとしているところもあるので、他で記事としているもの
は、著しく記事化の意欲を失うこともあり、実際聴いていてもあまり記事としないことが多く
その辺が、あまりお友達が増えない原因ともなっているのだろう(笑)。
ただ、これは、単なる変わり者だからということばかりでなく、マイナーな世界に興味を引か
れるおもしろいものが多く存在すると感じることも多く、そこに真実があると感じることも
多々あったことも事実である。

ちなみに、Mehldauは、過去そこそこ聴いてきたピアニストなのだが、彼のビアノに神を感じ
たことはなく、だから私にとっては、神の終わりではなく、元々神ではなかったという存在で
ある。これは彼の評価というよりも私の感性が理屈抜きに自動的に反応する好みの問題であり
私の感性との相性がよろしくないということなのだろう。なのでやはり、そこそこのつき合い
にしか発展しなかったし、おそらく今後も彼を追いかけるような事態にはならないと予測して
いる。
"Keith Jarrett年金トリオ"、確かに言い得て妙だ。そう言えば何度も厚生年金ホールで彼らを
目撃してきた。その昔、Keithに初めて出会った時は、ただならぬものを感じ、神としてずっ
と追いかけてきたものだったが、今あのトリオに、寂しいことだが当時の輝きを見い出すこと
はできない。あらゆるリスクに勝る新しい美の創造への意欲、優れたアーティストとしての資
質だと私の基準では考える。安定を選んだことを責めることはできないが、私の中では、もは
や神として存在することは許されなくなった。音創りの姿勢は、最終的に音になった時、驚く
ほど正直にそこに表れるものである。前を向いた音か否か、ひたすら楽しみを求める道楽にお
いては、そこにこだわらないと道楽にならない。
まあ、もっとも何を楽しみとするか、その基準が違えば、求めるものも全く違ってしまうが、
人それぞれ人生いろいろである。  

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Cuong Vu
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Comments

Edit
メルドーの新譜

>これが皆同じような反応しかみせなかったら、ちょっと怖
いものがある。

そうなんですよ。これにつきますわ。

自分は、自分の感性でジャッヂしてるって、思っていても、、
実は、気がつかない部分でかなり洗脳されてたりしますよね。
わたし、、ブログをはじめる前にも、ネットで遊んでたんですが、、
その時は、今、巷ではやってるものを取り上げないようにしてました。
わたし、軟弱なので、頭のいい人の言葉に弱いんです。

でも、大騒ぎした今世紀最大の作品だって、、ちょっとすると、大概沈静化して(笑)。。随分、自分勝手な発言できるようになるんですわ。。。

ブログを始めてから、更新量も回数も増えちゃったんで、そういうことはしなくなってしまいました。それと、人との繋がりが濃くなった分、この人の推薦なら、って、逆に信頼関係もできましたし。。
改めて、これはアンテナの一本に過ぎないもので、やはり自分が好きなものを見失ってはいけないな、って、考えル機会にもなりました。

で、、ほら、今回はね、たまたま、リンク先に、このアルバムの評価に関して、極右翼、極左翼がいらしたので、今回は特にそれを感じました。
EditRe: タイトルなし
こんばんは
SuzuckさんもMehldauに関しては、程よい距離感を保ちつつ
の関係を続けてきたようですね。
まあ、この世の中、すべからく正負があって、一歩離れて大きな
目で全体を見てみれば、それらが実にうまくバランスされて
まあるい地球が成り立っているってことなんでしょうね。
そして、バランスをとるためには、時には極右、極左の存在
も必要であり、それがあって全体として前に進むことも
できるということなのでしょう。
それにしても、いろんなおっちゃんがいておもしろい。
皆さん、ちゃんとJazzと向き合ってるし、
おいらも、見習わないと...............................。

>やはり自分が好きなものを見失ってはいけないな、って、
 
同感です。流されない自分でありたいと思っては、いるのですが、
当方も生来の軟弱者なので、知らず知らず洗脳されてたり...........
.............魅力的なことば、フレーズには気をつけたいものです。
入れ込みすぎて、自分を見失うことも...............まあ、多少は
人間らしくていいのかも。

>この人の推薦なら、って、逆に信頼関係もできましたし。

広い世の中ですが、なかなか感性のフィットする人は見つかり
ませんね。これはぜひ気長に行きたい。
ただ、一方で自分とは違った異質の感性にも目を向けていたいという
気持ちは大いにあります。いままで出会ったことのない、新しい
美との出会いを求める私にとっては、とても大事なところです。

ちなみに、音楽においては、常に「今まで食べたことないもの」
を求める私であります(笑)。

それにしても、さすが、おかみは客の扱いがうまいですなぁ!


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