前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: guitar (第2期)  

Joel Harrison - Lorenzo Feliciati / Holy Abyss

Holy Abyss

  01. Requiem for an Unknown Soldier
  02. Saturday Night in Pendleton
  03. Small Table Rules
  04. Faith
  05. Solos
  06. North Wind (Mistral)
  07. Old and New
  08. That Evening

Joel Harrison (g)
Lorenzo Feliciati (b)
Cuong Vu (tp)
Roy Powell (p, Hammond B-3)
Dan Weiss (ds)
Recorded at Peter Karl Studio, Brooklyn, NY, November 2010.
Rune 334 (Cuneiform) 2012


はっきりとしたクレジットがなく曖昧な判断ですが、たぶんJoel Harrison とLorenzo
Feliciatiの共同名義となるアルバムとなるのでしょうか。
世紀変わり目あたりからNYをベースとして活動してきたHarrisonは、Jazzをベースとしなが
らもその音には多様な音楽を吸収してきたと思われるものがあり、独自の立ち位置と音楽性を
持ったギタリストと言えるでしょう。
内容は、Harrison曲3、Feliciati曲3、Vu曲2の全8曲。

本作は、Harrisonに加えてトランペットのVu、そしてPowellがオルガンも扱っているという
ことで手を出してみました。
一聴した印象としては、全体に電気的音響を生かしたメカニカルで無機質、硬質感のあるクー
ルなといったイメージを抱かせるアルバムである。
多様な顔を持つHarrisonのギターですが、本作では、エフェクトを効かせたロックテイストも
ある歪みにより、もちろんソロもありますが、どちらかというとグループ全体としてのトータ
ルなサウンド創りの面で硬質感のあるクールな空間創りに効果的な仕事をしており、単なるギ
ター弾きにとどまらないものを感じさせてくれます。
過去作から2面性も感じていたVuですが、ノーマルな展開から豹変し、時折見せる凶暴性は、
場の空気を一変させ、シビアーな状況を創り出しており、Harrisonが、共演者であるVuに求
めていたのも、彼のそんなところだったのだろうか。

Powellのオルガンに関しては、本作ではあくまで環境づくりといった使い方に徹しており、ソ
ロはなく、その点では残念でしたが、ここでのPowellのピアノには目を見張るものがありま
す。既聴作の印象としては、技のキレ味には感心しつつも、感性面では、ちょっとメインスト
リーム寄りの比較的ノーマルさを感じていたのですが、本作においては、ピリピリするような
緊張感を振りまきながらのモーダルなプレイぶりで、感性面では、まさにコンテンポラリーシ
ーンのど真ん中といった印象で、今まで知らなかった彼の感性を発見できたことは、収穫であ
り、このキレキレで引っ張る推進力に彼の評価も見直さなければならないようです。
ピアノで見せたPowellのこの現代感覚に溢れたタイトな感性、オルガンに置き換えてイメージ
してもなかなかおもしろいものがあり、いつかそれを確認できる日がくることを願うばかりで
ある。

JAZZ-guitar 34
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