前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: piano (第3期)  

Bugge Wesseltoft / Songs

 Songs-2.jpg

1. Darn that Dream
2. My Foolish Heart
3. How High the Moon
4. Moon River
5. Chicken Feathers
6. Lament
7. We'll be Together Again
8. Like Someone in Love
9. Giant Steps

Bugge Wesseltoft (piano solo)
Recorded in Bugge's Roo, April-September 2011
(JAZZLAND 279 173-3) 2011

かつて、この私にもピアノ・ソロのCDにもよく手を出していた時期はあったのだが、ここ何年
かピアノ・ソロCDの購入歴は無く、あまり聴く機会もなかった。あったとすれば、近年では、
わずかに生でG.ミラバッシ、A.ガラティ、ハクエイ・キム、守屋純子、西山瞳、佐藤允彦、秋
吉敏子........などの記憶がある程度で、それも何年に聴いたのかはっきりした記憶は無い。そ
れぐらいピアノ・ソロとは縁の無い日々を過ごしていたという私である。
ということで、久しぶりのピアノ・ソロである。このBugge Wesseltoftに関しては、エレク
トリックBuggeの部分では、お気に入りのミュージシャンとしてけっこうつき合いもあり、
かなりお世話になってきたのだが、アコースティックBuggeの部分に関しては、過去、
Samsa'raやTore Brunborgの盤で購入歴がある程度で私にとっては、いまだ未知の部分なの
である。今回、彼にしては、らしくないとも思えるスタンダードを並べたという内容のアルバ
ムということで、お気に入りのミュージシャンだけに、その結果によっては、お気に入りでな
くなってしまう場合もあり、ある意味フタを開けるのをためらうアルバムでもあったのです。

このブログでも、時々述べてきたことなのですが、近年、一般に必要以上の音数を使う傾向が
あることに、不満を感じていたのですが、表現上の必要があってのことなら納得できるもの
の、のべつ幕無しにこれをやられると、本当に必要な場面でのインパクトが弱くなってしまう
というようなことを感じていたのです。ことば少なくして多くを語るを理想と考える私は、こ
のBuggeのアルバムにも、ある意味そんなようなピアノ・ソロ・アルバムであってほしいとい
う漠然としたイメージを期待しての購入でもありました。

ということで、吉と出るのか凶と出るのか、場の空気は一瞬ピンっと張りつめた感じになりま
した。聴いてみると、一般的スタンダード集のイメージは無く、また饒舌に語るでもなく、ま
さに私がこうあってほしいというようなプレイにまずは、お気に入りのミュージシャンとして
今後もつきあっていけそうな気配にホッとしました。
通して聴いてみると、かなり音数も絞った、選び抜かれた音というよりは、余分な音を極力排
除したというようなイメージを私はするのですが、それにより音の無い間の部分も感じる音楽
になっており、それだけに彼の音楽(Jazz)に対する思い、考え、気持ちといったようなものが
ストレートに表れているとも思える音の並びです。しかも全曲1枚を、一貫してこの姿勢で押
し通してのプレイには、表現者としての強い意志を感じることもできます。まだ何度も聴きこ
んだという段階ではないのですが、私的にはSteve Kuhn曲のT5 "Chicken Feathers" がお気
に入りになりました。
自らを否定することにもなりかねないので、ブログの主が、こんなことを言うのも何ですが、
このシンプルで端正な音の並びに、これ以上の飾り言葉を並べて語ってはいけないとも思わせ
るような凛としたものがあります。このピュアな音に接する前に、こんな胡散臭くも怪しい
マイナーブログの余計な情報など、百害あって一利なしというもの、まずは、まっさらの状
態で素になってダイレクトに聴くべし、そう思わせるアルバムである。

ただリスナーとしての私には、独り言になってしまっていると思えるような部分も感じられ、
そこに表現の先にいる存在に何らかの思いを伝えたいというような意識がもう少しあった上で
のプレイであったなら、聴く私にももっと伝わる何かとともに、より楽しめる音楽になったと
思えるのは、ちょっと残念に思えるところでもある。暗さとともに怪しさ、ダーティーな質感
は好みの世界なのだが、暗さに清さが入ると話は別であり、私の指向とは別の世界になる。
内容的には、Buggeの極私的アルバムといった印象もある本作は、自身、レーベルのオーナー
だからこそできたいい意味で我を通せたアルバムとも言えるのだろうか。
総括すれれば、私が最もこだわる音創りの姿勢では、大いに共感できるものの、結果として
できた音楽には全面的に共感できるまでには至らなかった。しかしまずは、全ての基本と
なる過程を重視する私としては、彼の音創りの真摯な姿勢を確認できたことは、何よりの
収穫であり、今までお気に入りのミュージシャンとしてきたこともまちがいでなかったと
思えたことは、うれしいところです。
十人十色、きっとこの辺のところは、受け取り方にも違いの出るところなのでしょう。

いずれにしても、Buggeのいままであまりなじみの無い部分に出会えてよかったと思う。た
ぶん何も無ければ聴く機会があったかどうか、「聴くべし!」とすすめててくれた"秘密の部
屋"のおかみにまずは、感謝、感謝である。

JAZZ-piano 56
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Trackbacks

今日は冷たい雨で雪かきがありません。 と、思ったのですが、、 家の前の小路は雪が

 

Comments

Editおぉ。。よかった。。
J worksさま、、

わたしもこのアルバムは、このかたのクリスマスアルバムと並んで家宝にします。

>それにより音の無い間の部分も感じる音楽になっており、それだけに彼の音楽(Jazz)に対する思い、考え、気持ちといったようなものがストレートに表れているとも思える音の並びです。

だよねぇ。
わたしもとてもきにいったので、今はぶろぐにあげられません。。(汗)
先日書いた紹介程度の文章ですがとらばしますね。
EditRe: おぉ。。よかった。。
女将どの

腰の重い方なので、何かきっかけでもないと、
なかなか動かないという私にとっては、普段あまり
なじみのない部分のBuggeを知るとてもいい機会になったと
思ってます。
動きを得るためにもやはり刺激は大事ですね、
ということで、おかみの圧力に感謝!

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