前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: oldies  

John Coltrane / "Live" at the Village Vanguard

JC Vanguard

01. Spiritual
02. Softly as in a Morning Sunrise
03. Chasin' the Trane

John Coltrane (ts, ss)
McCoy Tyner (p)
Reggie Workman
Elvin Jones (ds)
Eric Dolphy (bc-01)
Recorded at the Village Vanguard, NYC, November 2 and 3, 1961.
(Impulse) 1962

自分の音楽史を振り返ってみれば、その出会いによって、その後の流れが変わったという、言
わば節目となった存在がいます。大きな節目として数人、小さな節目としてまた数人程度、枝
分かれとなる分岐点をつくったという重要人物がいますが、このJohn Coltraneは、私にとっ
ては、まちがいなくこの大きな節目をつくった存在と言えるでしょう。
本作は、彼に初めて出会った盤ではなく、確か2~3枚購入した後に出会った盤だったと記憶し
ています。
そして、本作中の一曲 "Softly as in a Morning Sunrise" が、その後の流れを大きく変えてい
くきっかけになろうとは、思ってもいませんでした。
Coltraneの入らないトリオでのスタート、Elvinの煽るようなブラッシュワークをバックに
Tynerのピアノがグイグイ盛り上げて、頂点に上り詰めたとき、やおらColtraneのソプラノが
入ってきてハイライトとなっていくというこの展開を何度聴いたことでしょう。
Coltrane病の始まりでした。のめり込むにつれ他の音を受けつけなくなり、終いにはColtrane
以外の音は、何を聴いてもおもしろくないというところまでいってしまいました。今考えてみ
れば、言わばColtrane教の信者になったようなものだったのかもしれません。
こういう状態はしばらく続き、やっと他の音にも関心が向くようになると、不思議なもので、
今度は急速にColtraneから離れようとするようになり、Coltraneの匂いのするものは一切避け
るようになったのです。当時、Coltrane以降のテナーというとS. ハミルトンなどの例外は、あ
ったものの若手テナー奏者の全てが何らかの形でColtraneの影響を受けているといってもいい
ような状況もあり、自然、テナーそのものから離れることになってしまいました。この状況
は、しばらく続き90年頃、あるテナー奏者のアルバムに出会うまで続くことになるのですが、
今考えてみれば、我ながら極端なものがあると思えます。こういったことは他の面にも表れ、
Jazzに入る以前あれだけ好きだったBluesも、エバンスの音に惹かれるようになると、当初、
染み付いたBluesの感覚が邪魔をしてエバンスの音にとまどいを見せながらも、しだいにそう
いった黒っぽさをイメージさせるような音を逆に避けるようになってしまい、Keith Jarrettと
の出会いにより、それはより加速することになります。
こういったことを経て、今現在は、幅広い受け入れがOKとなってますが、ある意味、昔の方
がピュアだったとも言えるし、それが良かったのかどうか、現時点では、私にもわかりません
が、いずれにしても、今まで出会ったことのない種類の美に出会いたいという気持ちだけは変
わらないようです。

前置きが長くなってしまいましたが、一度離れたColtraneも、現在はすんなり入ってきます。
このアルバムも、昔、夢中になったもので、今聴くとものすごく懐かしいものがあり、やは
り、私の音楽史の中では重要な人物でもありアルバムでもある、そこは変わりません。
しかしながら、あくまで過去通り過ぎてきた音で、きっと再び夢中になることは、ないので
しょう。自分の感性も、いろんなものに出会い変化してきているので、いたしかたないこと
なのでしょう。Jazzに永遠の美は無いと思っています。時代と蜜につながりながら生きてき
たJazzは、悲しいかな、時ともに色あせるのが宿命、それは避けられない摂理。だからこそ
の美とも言えるし、一番輝きのあるリアルタイムで出会ってやりたいとも思っています。
生き物であるJazzは、時とともに変化しています。それを追いかけてきた私も変化してきま
した。きっとそれはこれからも続く終わりのない旅なのでしょう。




JAZZ-oldies 12
スポンサーサイト

Newer EntryBugge Wesseltoft / FiLM ing

Older EntryTrio M (Myra Melford) / The Guest House

 

Comments

Leave a comment







1
2
4
5
6
8
9
11
12
13
14
15
16
18
19
20
21
22
23
25
26
27
28
29
30
> < 06