前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

世紀末からのOrgan - この一枚 part 2

● Love Letters / Barbara Dennerlein (Rec. 2001)

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enja, Verve時代を経て、自身のレーベルBEBABに戻っての一作目。
dsとのデュオという最小の編成ながら、それまでのキャリアの総決算とも言えるような濃密度
でスケール感のある音楽からは、違う段階に入ったかと思えるほどのものを感じる。
本作は、現時点での彼女のベストアルバムであるばかりでなく、広くJazz organの歴史を振り
返っても、この欧州独特のロマネスクの香りも漂うような彼女の創り出した独自のorganミュ
ージックの世界は、史上に残る価値ある内容と評価できる。初期流通の問題もあり、一般に
は、非常に認知度も低いという本作ですが、内容は驚くほどの高水準、広くJazz Organ史を見
渡しても光る一枚。こういった盤が、あまり知られることもなく、相応の評価を得てないのも
残念。
なぜか、この後の作は、緊張の糸が切れてしまったかのように、彼女のOrganに冴えが感じら
れなくなっているのは、寂しいところである。守りに入ったら終わり、奮起を期待したい。

記事は → こちら

● Saudades / John Scofield - Larry Goldings - Jack DeJohnette (Rec. 2004)

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自身のリーダー作よりも、先進性あるリーダーの元で、より高い能力を発揮する傾向があると
いうGoldings、一枚選んだのが本作になったのも、彼らしいところか。
Smith 以降の次代の感性を持ったOrganist として、真っ先にシーンに表れたのは、やはり彼
だろう。そんな彼も中堅からベテランに入っていくという年代、そろそろリーダーとして迷わ
ずベスト盤として選べるような力作をお願いしたいものだ。

記事は → こちら

● Reminiscence / Gary Versace (Rec. 2006)

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Organistとしてのデビューは、GoldingsやYahelより遅いが、Goldingsとは、同年代となる。
内容としては、本作より良いと思えるものはあるのですが、あまり話題になることもないと
いうことで、また理屈ぬきに楽しめる一枚ということで本作を選んでみました。
メロディー・メーカーとしてのセンスも感じていた Versace ですが、本作では、ストレート
な展開の中、粋なフレーズを連発させ、自身も楽しんでいるかのようなプレイで、文句無く
楽しめるという内容の一枚となっています。
従来の黒っぽさを売りとするOrgan Jazzに代わり、ある意味、今現在の楽しめるOrgan Jazz
のスタンダードな形を提示してくれた内容と見ることもできる。

記事は → こちら

● Back Home / Pat Bianchi (Re. 2009)

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まだまだ途上を思わせる彼だが、次代の主流となり得る可能性という点で、選んでみました。
プレイ自体にもバラツキがあり、まだ方向性も定まっていない感もありますが、共演者との
相性によっては、スピードにのったモーダルなプレイにはすばらしいものがあるなど、一級
品の素材であることはまちがいなく、何とかうまく伸びてほしいところですが、それには先進
性あるコンセプトを持った共演者の選択も重要と思える。

記事は → こちら

後記
今回、アルバム選出しなかったOrganistにも、あくまで次代の感性という枠でとらえるなら
ば、米国のJared Gold, Brian Chareette.........など、欧州では、organでの活動も増えてきて
いるFlorian Rossにも注目したいところです。またorganは、多くの中の選択肢の一つに過ぎ
ないと思われるZsolt Kalteneckerのorganも非常に多くの問題ありと思えるものがありますが
部分的には、光るものがあるなど、いずれも現在進行形で、今後、変化の可能性を秘めている
ということで、その動向にはチェックの必要ありと感じています。
私的には、長年に渡り、ゆるい進化しか見られないこのOrgan界にも、状況を一変させ、大き
く前に進ませるような革命家の出現を期待しているのですが、また、従来のOrganのイメージ
への反動もあるのでしょうか、次代の感性を思わせるOrganistが、いずれも白人系が多いのも
残念です。黒人特有の濃厚なブルース感覚を持ちつつも、新しい時代を切り拓いていける感性
を持った黒人Organistの出現も期待したいところです。

JAZZ-organ 89 
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