前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Sang Mele + / Eddy Louiss

Sang Mele1.Le Retour De La Baleine Bleue
2.Blues for Klook
3.Celestin
4.Espanol
5.Romance
6.Sang Mele
7.That Lucky Old Sun
8.Webe
9.Funk Set
10. Miserere
11. Hamac Blues
12. Le Petit Cheval De Belfast
13. Djawa Denam


1~7)from the album "Sang Mele" 1987
    Eddy Louiss (keyboards)
    Dominique Pifarely (violin)
    Michel Alibo (b)
    Paco Sery (ds)
   
8~13)from the album "Webe" 1992
    Eddy Louiss (Hammond B3, keyboards, programming, vocal)
    Paco Sery (ds)
    Sylvio Marie (b)

先日、アイススケートをなにげなく見ていたら、聴き慣れた曲が流れていることに強烈に反応
したのである。高橋大輔が今年のフリーのテーマ曲として選んだ"Blues for Klook", そう、私
が師と仰ぐEddy Louissの本作中の一曲なのだ。
TVなどからまちがっても流れることのないこの、どマイナーな曲が、しかも世界レベルのスケ
ート大会で流れていることに、驚いたのである。どうして、この曲を選んだのか、高橋大輔に
聞いてみたいものだ。高橋大輔は、Eddy Louissのファンなのか?んなこたぁないだろう。
ということで、今回は、必然的に本作を記事にするという流れになってしまいました。

本作は、当初 "Sang Mele", "Webe"として別々に出されていたものを、時代も変わり1枚の
CDとしてまとめたものである。
父親がカリブ海のMartinique島出身というCaribbeanの血も関係しているのであろうか、彼の
音楽は多彩、多面性が特徴ともなっており、また特にプロとして初期の頃はorgan , pianoとい
う鍵盤楽器のみならずvibraphoneやtrumpetなどの楽器の他、vocalまでこなすという
versatileな才能に溢れた活動をしていた。
本作もそういった彼の持ち味であるジャンルにこだわらない天真爛漫さがよく出ており、色彩
感とバラエティーに富んだ内容となっている。
そういった多芸多才があだとなり頭の硬い一部正当派Jazzファンからは敬遠される状況を生み
出す結果となり、また評価を落とす原因となっているのも事実であろう。
しかしながら、特に70年前後のorganistとして初期の頃の真っ正面からJazzに取り組んでいる
(彼にとってはその他のものもりっぱなJazzなので、適切な表現ではないが)作品を、当時の
organ sceneを含めた時代背景を考慮して聴いてみれば、その能力の高さは一目瞭然である。
この時代にこれほど先進性ある表現をしたorganistは、革命児Larry Youngぐらいではないだ
ろうか。カミソリの切れ味を持ち、テクニカルでありながらも、よく歌いエレガントなパリの
香りも漂わせる彼のorganが、欧州organ sceneに残したものは極めて大きなものがある。

本作では、CPプログラミングを利用した彼にとって新しい表現にもトライしているが、
T10 "Miserere" などにおけるスケール感のある表現は、彼独自の世界を創り出しており、私
のお気に入りの1曲ともなっている。

Jazzに垣根を作ってしまう人には、おすすめできない彼の多面性が強く出た作品でもある。

Eddy Louiss に関しては、このブログでは、本作以外にも多数関連記事がありますが、ここに
表記しきれませんので、必要な方は → こちらから

Eddy Louiss / Blues for Klook


JAZZ-organ 87 amazon quick link
Eddy Louiss
スポンサーサイト

Newer EntryGina Saputo

Older EntryAfter the Storm / Matt Slocum

 

Comments

Edit
"Sang Mele"を聴きながら書いていますが、エディー・ルイスのオルガンは一人オーケストラですね。 アメリカの黒人オルガニストとは全く違った新鮮味があって良いですね。 残念ながら"Webe"は未入手、欲しくなりました。
EditRe: タイトルなし
tam.raさん こんばんは

丁度、今日アイススケート・グラナプリファイナルも
あったので、この記事で、一人でもEddy Louissを知って
くれたらと思っていたのですが、反応があり、うれしい
かぎりです。
際物扱いされることも多いLouissですが、私にとっては
大事な存在です。
本作中のMiserereは、大好きな一曲です。
Edit
J worksさん、今晩は。

スケートで反応しました。ブルースで滑るなんてちょっと驚きですね。
少しだけ見たのですが、これまでの選曲とはまったく違っていて新しいアプローチ
でこれからのスケート界が楽しみです。

最近スケートがあまり面白くなく(カナダ勢が元気ないので)見ていなかったのですが。
こういう挑戦(難しい曲目で)をしている日本選手がいて頼もしいですね。

最近聴いたブルースは Clapton の新譜くらいです。あまりピンときませんでした。
オルガンのブルースは私にとってちょっと未知の世界です。
EditRe: タイトルなし
まん丸さん こんばんは

我が師、Eddy Louissですから、反応しないわけには
いきませんでした。

今年のFigure Skating GP Finalは、Quebec Cityでやって
ましたね。
もちろん、高橋大輔が、このLouissの曲をバックに、いったい
どんな滑りをするのか、じっくり見させてもらいました。
4回転は、失敗したものの、私の目には、ミスの多かった
カナダのPatrick Chanより良いと思えたのですが.............。

Claptonを聴く、~様、まあ、頼もしいことです!
Edit
この様な楽曲に巡り会えた事を幸せに思います。
今までもブルースが好きで、少ない情報の中、手探り状態で曲を聴き漁っていましたが、まさかフィギア選手権をみて発掘できるとは夢にも思ってませんでした。
Eddy はギターではなくオルガンなのですね、昔の楽曲も調べましたが古い方がよりjazzしてますね。

でも、私が聴きたいと思っていたブルースは、クラプトンでも満たされず、BBキングでももの足りず、もっと土埃のにおいがするような物でした。
私のブルース好きは、ちょっと変わっていまして、ディープパープルの「レイジー」から始まりました。
昔からマイナー調の曲調が好きで、明るい曲調ではあまり満たされる事がありませんでしたw

しかし、残念な事にこの「sang mele」のアルバムを探す事ができませんでした。いつか、アルバムの作品として丸々楽しめる事を夢見てます。
EditRe: タイトルなし
7kanukanuさん コメントありがとうございます

ブルースがお好きな方からのコメント、大変うれしく思ってます。
しかも、私同様マイナー系のものがお好きなところも共通してますね。
私もJazzに入る以前は、ブルースの洗礼を受けてきました。
Rockを聴いていた頃出会ったPaul Butterfield Blues Bandの
"I Got a Mind to Give Up Living"そしてJimi Hendrixの"Red House"
あたりに出会ったのをきっかけに、Blues狂と化してしまいました。
こうして一度強烈な洗礼を受けてしまったBlues感覚は、体に染み付い
てしまい、生涯ついてまわると思います。自分にはBluesブルーの
血が流れていると思ってます。
この辺のところは、当ブログのカテゴリー "Oldies"内でも、多少
記事としてますので、よろしかったらどうぞご覧ください。

Eddy Louissは、普段は、あまりブルース感覚は、表に出してきま
せん。この曲は彼にとってもめずらしいものと言えますが、普段
あまり表にブルース臭を出さない人でも、オルガニストの場合は、
それを奥に潜ませている場合も多く、普段クールでサラッとした
プレイをしている人が、時に濃厚なブルース・フィーリングを出す
場面に出会い、驚くことがあります。
オルガンの生まれた背景などを考えると、やはりブルースとは、
奥のところでのつながりを感じます。私がこの楽器に惹かれるのも
もしかしたら、そんなところに元があるのかもしれません。

ディープパープルの"レイジー"、もしかしたら同世代なのかも
しれませんね。



Editこんにちは
はじめまして。
ブルースにも、エディ・ルイスさんにも、オルガンにも詳しくない門外漢でごめんなさい。スケートファンで、いつもは選手の側からどういう音楽を選ぶかという視点ばかりなので、逆に音楽ジャンルやミュージシャンのファンの方から「好きだったあの曲がスケートに使われていて驚いた」という視点が新鮮でうれしく、一言コメントさせていただきたくなりました。

高橋君が“Blues for Klook”を選んだのは自分の意思ではなく、イタリア人の振付師さんに「やってみろ」と言われて、初めはかなり渋々だったみたいです(笑) ブルースは難しいジャンルなのでずっと避けていた、と言っていました。スケートとしての音楽表現技術には定評のある選手ですが、元々この曲をよくご存じだったJ worksさんの目には、彼の演技はどのように映ったでしょうか。ジャジーな、ブルージーな…そういう雰囲気を感じられましたか?
これをきっかけに、ブルースやエディに関心を抱いてアルバムを聴いてみた、というスケートファンが世界中に大勢います。わたしもそのひとりです。遅ればせながら…ですが、なんともいえずゾクゾクするような、原初的な何かをかきたてられるような、カッコいい音楽の存在をまたひとつ知ることができてよかった。ほんとうに何も知らない門外漢の書き込みでごめんなさい。ジャズ全般、もっといっぱい聴いていろいろ知りたいな~と思います。
EditRe: こんにちは
sakuraさん はじめまして

スケートファンの方からのコメント、大変ありがたく思ってます。
もしかしたら、実際にスケートに関わっておられるのでしょうか。

このEddy Louissの "Blues for Klook"は、調べたら過去にも
スケートに使われたことがあるようですね。知りませんでした。
今回使われたのも、そういった過去の実績もあり、振付師の方が
彼にすすめたという流れが見えてきました。
しかしながら、Eddy Louissのファンとしては、一般的には認知度も
低いLouissが広く一般の方にも知ってもらえるいい機会になったことは
大変うれしく思っています。

高橋君のGP Finalでのフリー演技は、じっくり見させてもらいました。
現在、世界でもトップクラスの表現力を持つ彼の演技は、それなりの
レベルまで、この曲をこなしていたようにも思えましたが、もう一歩、
曲との関係に違和感のようなものも感じました。
なので「ほんとうにこの曲、好きで選んだの」なのです。
これは、今回の彼だけではなく、他の多くのスケーターにも、常々感じて
いたことです。
スポーツとして技術面は、もちろん大事ですが、最終的にはその技を使って
何をいかに表現できたのかが目的とするところだと考えています。
したがって、その表現の元として心の部分と密接なつながりを持つ
曲選びは、大変重要なことだと思います。
振付師あるいはコーチからのお仕着せで、滑るための材料として
それに合わせて滑るためのものなのか、それとも自分の曲として、
内から湧き出てくるものを感じつつ滑るのか、その差は大変大きな
ものになるのではないでしょうか。
だから選曲は、過去の慣習などにとらわれることなく、もっともつと
自由に、スケーター本人の意思によってされるべきだと考えています。
表現するのは、本人の感性ですから、当然のこと、当たり前のこととも
思えるのですが、実状はそうでないというあたり、スケート界も改善
の余地あり、そして意識改革も必要ではと思えてしまいます。
全くのスケート門外漢が、かってな事ばかり言ってすいません。
しかしド素人には、そんなところがとても気になってしまいます。

これがきっかけでJazzやBluesに興味を持つ方が増えれば
幸いなことです。
Editありがとうございます
丁寧なお返事、どうもありがとうございました。うれしいです。
ほんとうにそうですね、本来ならばスケーター自身が表現したい!という気持ちのみで曲を選べればベストなのでしょうけれど、「わかりやすく盛り上がる曲だから」「ジャッジ受けするから」 あとは「ジャンプやスピンなどの要素を埋め込みやすい作りの曲だから」などといったことで選ばれがちなのも事実です。そういう意味でなおさら、高橋君の選択は「盛り上がりにくい」「構成しにくい」といった面で大冒険だったみたいです。スケートで使われたことがあるといっても、シングル選手の競技用プログラムではほぼ前例のなかった曲なので。(アイスダンスはこの曲で世界チャンピオンになった組がありました) 今では彼もこの曲が心から大好きで、ノリノリで頑張ってるみたいですよ。
今週末には全日本選手権がありますので、どんなふうにエディの世界を表現できているか、音楽との一体感に進歩はあったか、ぜひ厳し~くチェックしてあげてください。あ、わたしは決してフジテレビの回し者ではありません(笑)
かさねがさね、懇切丁寧なお返事ありがとうございました。
EditRe: ありがとうございます
sakuraさん ご丁寧にコメントありがとうございました。

全日本選手権での高橋君、期待をもってチェックしてみたいと
思います。

Leave a comment







1
3
4
5
6
7
8
10
11
12
13
14
15
17
18
19
20
21
23
24
25
26
27
28
29
30
> < 09