前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Exhilaration and Other States / JC Stylles


  01. Knuklebean
  02. I Can't Help It
  03. I Want to Talk About You
  04. Love for Sale
  05. Don't Explain
  06. Tune for Roger
  07. Pinnochio
  08. It Seem Like You're Ready
  09. Samba Steps

JC Stylles (g)
Pat Bianchi (Hammond B3 Organ)
Lawrence Leathers (ds)
Recorded at Showplace Recording Studios, Dover, NJ on December 4th, 2009
MTM-68 (MOTEMA) 2011

オーストラリア生まれで、現在はNYを活動の拠点とするギタリスト JC Styllesのアルバム
ではありますが、購入のターゲットは、現在完全追尾モードに入っているOrganの
Pat Bianchi(B1976)。
Styllesは、これまではJason Campbellという名前でアルバムを残していますが、本作は
MOTEMAと契約し名前もJC Styllesと改名し、心機一転のデビュー盤といったところか。
録音を見ると2009年末ということでちょっと前になりますが2011年7月12日リリースされ
たばかりという本作です。リリースにこぎつけるまでにはいろいろ事情もあったのでしょう。

さて、Pat Bianchi目当てのこのアルバムですが、彼のオルガンも共演者の影響をもろに受け
るというのがJazzという音楽。ましてGuitar-Organトリオというスモール編成、しかもアル
バム名義人は、ギターのJC Styllesということで、この今回が初というStyllesが、どういう方
向性を持った人物なのか、非常に気になるところですが、ジャケ写を見てズルッとコケてしま
いました。人間、外見で判断してはいけませんが、この赤やゴールドのバカッ派手なステージ
衣装、これで一体どんなJazzを演るというのでしょうか?...........そして私服のシャツも紫...
..........これで音楽の指向性も判断しちゃあいけないけど...........ちょっと不安、う~むです。

ということで、その気になるJC Stylles、さっそく聴いてみると、至って真っ当なメイン・ス
トリーム系のギターで、衣装が合わないんじゃないかとも思えますが、それでもなかなかの
目立ちたがりのようで、何かと前に出たがる元気の良い弾きっぷりには、なるほどとも思え
ます。テクニック面でもしっかりしており、速い展開もお得意のようです。歌心も備わって
おり、特にギターでのBallad は、その差も表れやすいのですが、オクターブ奏法を混じえて
の歌心にはなかなかのものを感じさせられます。
そんなことで、このJC Stylles、メインストリーム系ギターとしては、しっかりしたものを
持っているのですが、私が現在求める方向性とは違うということで、お目当てのBianchiの
オルガンもアルバム名義人に合わせたオーソドックスなものとなってしまっているのは、
ちょっと残念です。一般的なギター-オルガントリオとして聴くならば、このBianchiのオル
ガンも師匠格であるDeFrancescoのテクニックにも今や負けないほどの冴えとキレを見せて
おり、好内容の盤として評価できるのですが、これではBianchiの存在価値は無いでしょう。
本作とは、わずか2ヶ月前の録音となる、彼のリーダー作 "Back Home"(別頁あり) で新進
気鋭のギタリストGilad Hekselmanとのコンビでのプレイからは、やっと21世紀にふさわし
い、Jazzのど真ん中で勝負できるオルガニストが出て来たとも思えたのですが、わずか2ヶ月
後の録音でのこの内容を目の当たりにすると、少し前の記事でも書いたような気がしますが、
Jazzにおいては共演者の持つ意味の極めて大きいこと、あらためて痛感いたします。
Bianchiは、またこれとは別にChuck Loeb(g)の最新作"Plain N Simple"にも顔を出していま
すが、こういった流れが、彼自身の強い意志に基づいた、自身の望む方向であれば、それは
いたしかたありませんが、いずれにしても彼自身が望む方向に強い意志を持って進んでほしい
と願わずにはいられません。残念ながら、本作でのBianchiのOrganからは、未来に向かった
繋がりが見出せない。
新主流派としての感性も備えた本格派オルガニストとして可能性を感じる数少ない存在でも
あり、現在、完全追尾モードで追っているという彼だけに、この流れが続くと、特に成長著
しいという段階でもあり極めて心配です。

Stylles-2.jpg Stylles-3.jpg Stylles-4.jpg

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