前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Movin' & Groovin' / Jake Langley

Movin  Groovin  Jake Langley (g)
  Joey DeFrancesco (hammond B3)
  Byron Landham (ds)
  
  ACD62212 (ALMA) 2006 Tronto, Canada

  01. Dis Here
  02. Jeanine
  03. Who Can I Turn To
  04. Uptown
                    05. Canadian Sunset
                    06. Jingles
                    07. Take It Easy
                    08. Minor League
                    09. Crazy She Calls Me

Jake Langleyはカナダのギタリスト。このブログでもSam Yahel(org)参加の"Here & Now"(別頁あり)で記事歴がありますが、本作では、オルガンにJoey Defrancesco(B1971)が参加しており、このコンビでは過去に2004年にアルバム"Diggin' In"のリリース歴があり本作は2作目ということになります。
Defrancescoに関しては、早熟の天才として10代でのデビュー以来、大きな期待を持って見守ってきてはいるのですが、私が思うような変化を見せてくれな
いこともあり、以前は、ほとんどのアルバムをチェックしていたのですが、最近は、全作をチェックする状態ではありません。しかし、こうして時々その進化
を期待してはチェックしているというオルガニストで、本作も購入のターゲットは、Joeyです。

さて、本作でのDeFrancedcoですが、父親がやはりジャズオルガニストということで、小さい頃からオルガンに接してきたこともあり、そのオルガンの扱いも
手慣れたもので非常に上手いと思えるものがあり、テクニックも、オルガン界トップクラスと言ってよいものを持っています。
彼のオルガンは、初期段階で御大Jimmy Smithの多大な影響を受けており、それが彼のオルガンのベースでもあり、出発点ともなっていますが、その辺は、
彼の初期アルバムを聴けば、そのほとんどに濃厚なSmithの影を見ることができます。彼の少年時代のアイドルは、JimmySmithであり、大きな存在であった
ことも伺い知れ、この辺は、ほとんどのミュージシャンがそうであるように、彼の場合はJimmy Smithの影響下からプロとしてのキャリアをスタートさせた
と言っていいでしょう。
そんなことで、10代でのプロデビューでもあり、大きな可能性を秘めたオルガニストということで、Smithの影響圏から徐々にはずれ、独自の形を見せて
くれるものと大いに期待し見守り続けてきているのですが、初期段階からは、多少の変化は見せてはいるものの、本作でもそれは、私の感覚からは独自の形
とは認めがたい範疇に入るものであり、これだけ上手いオルガニストでありながらもったいないとも思ってしまうのです。そして穿った見方をすれば、この
上手さ、器用さが進化にブレーキをかけてしまったとも思えるのです。
これまでの彼の状況と年令、そして音創りの姿勢においてeasyな方向に走りやすいという彼の資質を考えると、その可能性も徐々に小さなものになってきて
いると言わざるを得ないのですが、Smith 直系の上手いオルガニストとして終わってしまったとしたらあまりにも惜しい才能とも思ってしまうのです。
本作でも曲により、コンテンポラリーな質感を漂わせたキレキレのプレイが飛び出し思わず身を乗り出すような展開も見せたりと、この部分で本人の強い
意志があれば、元来持っているそのすばらしい才能も開花されるだろうとも思えるのですが、と思うと曲によりSmithそのものといったオルガンが飛び出し
たり、どうも理解に苦しむところです。
先人の創り出したスタイルの中で単に楽しければというeasyな方向に走りやすいというのが彼の資質でもあるようですが、本人の意識改革さえあれば、
その才能も生きるであろうと思えるのですが..........。デビューが早かっただけに、すごいベテランであるかのように感じますが、まだ40、ここで奮起して
何とかこの流れを変えてもらいたい、そして何とか一発逆転の大ホームランを期待したい。頼むよ!

さて、遅くなってしまいましたが、リーダーのJake Langley、前述のSam Yahel参加のアルバムで見せた、かすかなコンテンポラリー感は、やはりオルガン
がJoeyであることもあり、ブルージーなテイストある典型的メインストリーム系のギタープレイで通しており、本作全体の印象も従来型の極めてオーソドック
スなギター-オルガン・トリオと呼べるものになっています。JakeにしてもJoeyにしても、確かな腕を持ったご両人なので、そこにコンテンポラリーな質感、
そして従来なかった新しいものを求めないのであれば、まさに本道を行く上質な楽しめるオルガントリオ盤として高評価の内容となっています。
しかし、前向きにという私の枠からは、ちょっと外れてしまう内容であることが残念です。

追記)Joey DeFrancescoに関し、批判的内容を含む記事となってますが、オルガンに関わりの深い私にとって、また同様に関わりの深い当ブログとして、
   現在オルガン・シーンを語る上で、その中堅的存在として、アルバムリリースも非常に多い彼の評価は、避けて通れないもであり、多くのDeFrancesco
   ファンに対する攻撃的意図は全くありませんので、これもDeFrancescoへの期待の表れとご理解ください。

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Joey DeFrancesco
Jake Langley

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