前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: Other Instrument  

Alchimia / Zsolt Kaltenecker


  1.Full Moon
  2.Groove by Socrates
  3.Unsui
  4.Mexico
  5.Silly Walks
  6.Pasolini's Dream
  7.Playing for Her
    Postcards from The Camino
  8.Estella
  9.Castrojeriz

Zsolt Kaltenecker (synthesisers)
Peter Paprsch (b)
Andras Des (ds)
Recorded 2004 KCG 013 (gatspro)

ハンガリーのZsolt Kaltenecker(B1970)は、一般的にはピアニストとして認知されてい
るようですが、シンセサイザーをはじめキーボード全般、そして最近では、アナログ感
もあるHammond OrganのプレイやVocalistを交えるなど多彩な活動をしており、マル
チ・キーボーダーといった呼び方が適切かもしれません。
本作は、そんな彼が全編ショルダータイプのシンセを駆使しての一作。
ピアニストから見ると、フロントでスポットを浴びるギタリストや吹物師は華があり羨
ましい存在でもあったらしい。本作でのKalteneckerは、ギターよろしくショルダーシン
セをピッチコントロールでギターのチョーキング効果も交えるなどして、ガンガン弾き
倒しており、本人もギタリストの気分も味わえさぞ気持ち良かったのではと思います。

さて、こんな展開になると必ずや好奇の目で見たり、際物扱いする輩が出て来る、そして
ともするとピアニストとして疑問視するという見方まで出て来るというのがこの世の中、
このアルバムもリリース当時は、批判的意見も多かったように記憶している。
いろんな経験を積むことは、特に発展途上の者には、逆にプラスになるという、広い受け
止め方ができないのだろうか、いつも思うことである。
そして彼をあくまでピアニストとして決めつけてしまうから、その他の楽器をやることが
そのためのステップとしか見れなくなってしまうのではないだろうか。彼にとっては、そ
の時その時扱う楽器こそが、常に彼にとってのメインの楽器なのだろう。
目的はあくまで音楽、ピアノもシンセもハモンドも彼にとっては手段にすぎないものであ
り、そこに純粋に音楽を求める彼のゆるぎない姿勢を見ることができる。
こういったボーダーレスの感性をボーダーを張り巡らし垣根を作った感性をもって推し量
ろうとしても無理があるというものだろう。

内容の方ですが、クレジットなくわかりませんが、ほとんど彼のオリジナルと思われる
全9曲です。
ハードでありながらも、どこか哀愁が漂うのは彼のハンガリアンとしての感性なのでしょ
うか。
他盤の曲でも、詩人でもあり映画監督のPasoliniの名がありましたが、彼のファンなので
しょうか、本作でもT6 "Pasolini's Dream"は、ハイライトとも言える一曲となっており、
そのシンセによるたたみかけるようなフレーズは、彼のキレ味鋭いピアノを思い出させて
くれます。

いろいろ挑戦する姿勢は大いに結構と思ってますが、ただ、こうして結果としてできあがっ
た音楽は、私も100 %満足できるものではないし、不満もあるというのが私見ですが、今後
も結果を恐れる事なく、攻めの姿勢は忘れないでほしい、そして単なるピアニストとしてで
はなく、ミュージシャンとして大きくなってほしい。頼むよ!


"Unsui" / BJC, 2010 07 09

Zsolt Kaltenecker - keyboards, András Dés - perc.
本作にも入っている同曲の "Unsui"、6年の時を経てのそのプレイには、心動かされるものが
ある。

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Zsolt Kaltenecker
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