前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

Katastrof / JP's






  J-P Virtanen (Hammond C3, Wurlitzer, p)
  Pekka Lehti (b)
  Janne Haavisto (ds)
  Recorded ? 
  TEXCD 027(Texicall)

このアルバムは、今回の大震災のちょっと前あたりに、ブログの記事として取り上げてみよ
うかと思い、何度か聴いたりしていたのですが、そんなことをしていたらあの3月11日です。
このアルバムタイトルが "Katastrof" だけに、そしてこれを聴いていた時に、昔見た同名タ
イトル映画の地面が波打つシーンなどが画像として不思議なほど鮮明にイメージされていた
などのこともあり、ちょっと記事にすることができなくなりました。単に偶然と言ってしま
えば偶然なのですが、その時、何でこれを記事にしてみようと思ったのか、今考えるとよく
わかりません。時々こんなことがあります。いやなイメージをいつまで引きずってるわけに
もいかないので、それを吹き飛ばすためにも、記事としてみました。

JP's はフィンランドのファンク・グループ、その中心人物が J-P Virtanenである。
全9曲 Virtanenのオリジナルでスタジオでのライブレコーディングという内容になっている。
Rec. クレジットなく、推測ですが2000年頃と思われます。

このグループの編成を見ると、オルガントリオとしては、Medeski Martin & Woodのように
少数派とも言えるベース奏者を入れたトリオとなっている。この辺は私も常々感じていること
なのですが、オルガン奏者が自ら刻むベースラインは、かなり負担になっており、他楽器と同
様、ベースはベース奏者にまかせるという考えに立てば、オルガンにおいてもまた新しい世界
も広がってくるのではないだろうか。マイナー、あるいはその他の楽器というような不当な扱
いをされるオルガンの地位向上のためには、ベースにこだわるオルガニストの意識改革も必要
なことかもしれない。ベースの負担から解放されることで、そこからもっと大きなプラスを創
り出せるようなオルガニストの出現を期待しよう。もちろんその考え方が全てのオルガニスト
にとってベストの選択肢だとは思わないが。

さて本作ですが、アルバムタイトルを"Katastrof(災害)"としているように、全体にダークな緊
張感があり、彼らの得意とするイケイケのファンキーなサウンドとは多少ニュアンスの違った
質感を持ったものとなっている。もっともファンク・グループとは言っても北欧フィンランド
産ということで米国のそれとは、もともと違った冷ややかな質感を備えているということで、
本作の魅力も米国系とは異質のややクールなファンク・グループがさらにダークなタイトルイ
メージのものに取り組んだというあたりなのではないだろうか。
Virtanenのオルガンの音のチューニングや曲調により絶えず底流に切迫感のようなものが流れ
ており、それが全体にいい意味での緊張感をもたらし、このアルバムにひと味違った魅力をプ
ラスしているようである。

下記の同メンバーによる前作 "Do You See What I See (Love)" は、本作とは違ったフアン
キーでハジけたサウンドが魅力。

Do You See What I See






  Do You See What I See (Love)
  TEXCD 018(Texicall) 1998

JAZZ-organ 66 
スポンサーサイト

Newer EntryOut with It / David Ashkenazy

Older EntryTragicomic / Vijay Iyer

 

Comments

Leave a comment







2
3
4
5
6
7
8
9
10
12
13
14
15
16
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
> < 07