前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: piano (第3期)  

Tragicomic / Vijay Iyer






  Vijay Iyer (p)
  Rudresh Mahanthappa (as)
  Stephan Crump (b)
  Marcus Gilmore (ds)
  SSC1186 (Sunnyside) 2008


Vijay Iyer(B1971)は、インド系アメリカ人。このブログでも彼のリーダー作でもあるトリ
オ盤として "Historicity"(別頁あり)、そして彼の盟友 Rudresh Mahanthappa(B1971)の
リーダー作におけるサイドメン参加の "Codebook"(別頁あり)での記事歴がありますので、
関心おありの向きは参考まで。

メンバーとして4人のクレジットがありますが、内容は、全員参加のQuartet曲7、Trio曲4、
Solo曲1という構成の全12曲。またクレジットなく不明ですが、ほとんどあるいは全曲
Vijayのオリジナルと思われます。この辺は、しっかり明記しておいてほしいところである。

やはり彼らしく冒頭からリラックスして聴くことを許してくれない、ピリピリするような
緊張感が流れる楽曲が並ぶ。音楽に癒しを求めて聴くような方には、こういうのは、たぶん
敬遠されるんでしょう。私の場合は、癒しを求めて音楽を聴くようなことはありません。
ただ、音楽にグッと入り込めた時、結果的に脳が活性化され、聴いた後、癒されたという感
覚が残ることはあります。いずれにしても、のめり込むほどに惹き付けられる要素のない音
楽では、単なるBGMでしかなく癒しにもならないというのが私の感覚です。
ということで、本作のVijayの音楽には、一般的に言うところのやさしい音での癒されると
いう要素はありません。
4者交錯してのめまぐるしい変拍子、複雑なキメと一瞬たりとも気を抜けないという展開から
イメージされる殺伐とした音空間は、抜き身が飛び交う真剣勝負の真っただ中に放り込まれた
ようで、心落ち着かないものがありますが、そのエネルギーの源とも言える根底にVijayの強
いメッセージのようなものも感じる音楽である。
瞬間々々を創りあげ、その一瞬に全てをかけるというアドリヴとは、本来こういうものであろ
う。どんなにリラックスし、ゆったりとしたものに見えても、そこには一瞬を攻める姿勢が
なければ、生まれるものはないということだろう。

私がミュージシャンとおつきあいできるかの基本の判断基準としている音創りの姿勢、この
Vijayのその部分には納得しているのだが、次の段階としてその創り出したものが、自分の現
在の美の価値観に照らし合わせどうなのかということになると、非常に惹かれる部分もある
が、同時に受け入れがたいという部分もあるというミュージシャン。
他アルバムのチェックとともに、今後の活動も見守ることにしよう。

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Vijay Iyer
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