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前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: organ (第2期)  

East Coast Roots / Pat Bianchi

East Coast Roots

Pat Bianchi (org)
Mark Whitfield (g)
Byron Landham (ds)
Recorded on May 7, 2005 by Scott Griess at Mile High Music
JM1022(JAZZED MEDIA)

Pat Bianchi(B1976)は、バークリー出身の若手白人オルガニスト。
このブログでも "Looking Back / Dan Schwindt"(別頁あり)にて記事歴がありますが、本
作は、同年これより4ヶ月ほど後のライブ録音で記事としては、これが初めてのリーダーア
ルバムとなります。
本作のメンバーからもBianchiのオルガンの原点となるものが見えてくるような気がします。
Mark Whitfield (g)からは、御大Jimmy Smith、そしてByron Landham (ds)からは、
Joey Defrancescoの影が見えてきますが、このDefrancescoはまたJimmy Smith直系とい
うオルガニストでもあります。
そんなわけで、DefrancescoにもBianchiにもこのJimmy Smithの影を色濃く感じるわけで
すが、その辺がBianchiに関し、その存在はだいぶ前から知っていたにもかかわらず、あま
り積極的に聴こうとしなかった理由でしょうか。
もちろん、それはJimmy Smithを軽視しているわけではありません。過去に散々聴いてお
り、彼がJazz Organ Sceneに一つのスタイルを創り出し、多くのフォロワーを生み出して
いることなどを考えれば、やはりイノヴェイターとして評価すべき存在であることも、十分
理解しているのですが、このSmithの時代があまりにも長く続いてしまい、Organ Sceneも
停滞感があり、冬の時代といってもいいような時を長く過ごしてきました。organ界も前に
進まなければなりません。私としても、ここ10年ほどSmithの影響下から抜け出し、全く新
しいOrganの世界を創り出してくれるような革命家の出現を期待してきたのですが、Organ
界は絶対数が少なく、慢性的に人材不足の感があり、歯がゆい思いをしています。でもいつ
か出会うと信じてます。
前置きが長くなってしまいましたが、このBianchiも年齢的にはまだ若手もいいとこですか
ら、いずれSmithの影響下から飛び出して、独自のスタイルを創り出してほしいというよう
な期待をこのBianchiには、持っていたのですが、私にとって2作目となる本作を聴いて、こ
れまで私の抱いていた彼のイメージもだいぶ修正しなければならないというのが本作を聴い
ての率直な感想です。やはり、イメージだけではなく、実際に聴いてみないことには始まら
ないこと、反省とともに痛感したしだいです。

内容は、Bobby Hutcherson, John Coltrane, Jimmy Heath, Bill Evans.........などによる、
従来Organistが、ほとんど取り上げることのなかった全8曲です。
この辺にも従来のorganのイメージには、縛られたくないというような彼の意思が表れてい
るように思います。
オーソドックスなオルガン-ギター・トリオという編成、Jimmy Smithをアイドルとしてい
たであろう痕跡も感じます。Smithを1つのステップとしながらも、ここで展開されている
音楽は、明らかにBianchi独自のものが芽生え始めている音であり、そこは素直に評価して
あげたいとも思うのです。
よく歌い、そして繰り出すフレーズのラインにもセンスを感じます。この辺は、メロディー
メーカーとしてのセンス溢れるGary Versaceあたりにも通じるものがあります。
年齢的には現在30代半ばということで、まだまだ伸びる可能性もありますが、その辺は
Bianchi本人の音創りの姿勢も大きく関係してくるところでしょう。現段階では、革命家に
なるという感性ではないものの新主流派というエリアで爆発できる可能性は持っていると
思います。決してメインストリームの中でとどまって終わってほしくない、ぜひ、大きく
伸びてほしいという思いです。
いずれにしても、遅まきながら最新盤とともに過去盤掘り起こしにより、彼の全てをチェッ
クしてみたいと思っています。望む展開です。


Pat Bianchi(org) Steve Kovalcheck(g) Jim White(ds) Recorded live August 2008
2008年のBianchiからは、さらに進化が見られます。


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Pat Bianchi
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