前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: oldies  

Saxophone Colossus / Sonny Rollins

Saxphone Colossus  Sonny Rollins (ts)
  Tommy Flanagan (p)
  Doug Watkins (b)
  Max Roach (ds)
 
  Recorded June 22, 1956 in N.Y.
  LP7079(PRESTIGE)

  1.St. Thomas
  2.You Don't Know What Love is
                    3.Strode Rode
                    4.Moritat
                    5.Blue Seven

年の初めの記事ということで、私のJazzにおける原点とも言える何枚かの一枚である本作を題材として記事にしてみたいと思います。書き初めといったところ
です。すっかり評価の定まった定番中の定番である本盤を記事にする人もほとんどいないと思いますが、当ブログのサブタイトルともなっている「感性の変遷
の歴史」の説明には、やはりこういうのを間に記事として突っ込んでおかないと、いけません。新しい感性を追う一方で時々過去を振り返る作業も必要になり
ます。温故知新です。Jazz突入期の頃、Jazzの何たるかを叩き込んでもらったという大変お世話になった一枚ということでカテゴリー "oldies" からということ
になります。

現在は、CDとして持っていますが、最初に入手したのは当然のことながらLPの時代。入手先は上野の蓄晃堂という店。もちろん中古。この店、現存してるか
定かではありませんが、昔は穴場で、数々のレア盤をここでゲットしました。というのもJazz専門店ではなく演歌〜歌謡路線からPOPS、クラシックまで何で
もありでしたが、特に場所柄、演歌〜歌謡系が充実しており、熱烈な演歌マニアも多く、何事にも控えめな性格の私は、肩身の狭い思いでJazzコーナーを漁っ
ていたもんでした。まあ、そんなところだから逆に何でこんなレア盤が無造作にと思うような場面に出くわすこともあり、漁盤の醍醐味をイヤというほど味わ
せてもらった心臓に悪い店だった。宝に出っくわした時ってえのはドキっとするもんです。しばし味わってない感覚だ。LPの時代、この蓄晃堂以外にもトガワ、
オザワ、マルミ...........等々ヤバイ店がいっぱいあり、振り返って見れば漁盤の楽しさに溢れたいい時代だった。今のネットは味気ない。中にはダンボール箱
に無造作にレコードを入れたりなんかして、しかも下は土間というスゴイのもあった。この手作り感がいいんだよねぇ。雰囲気もダーティーで怪しく、極めて
ダーク、私の音楽の指向性と同じかもしれない(笑)。

さて、本題のSaxophone Colossusですが、Jazz突入間もない頃、Blues, Rockの世界から入ってきた私は、GuitarやらOrgan、いわゆる電化楽器に馴染みが
あったわけで、Jazzの花形楽器とも言えるピアノやら吹きもののアコースティック楽器は、何となく近寄りがたい存在でした。そんな私にSaxの味を教えてく
れた一枚が本作だったわけです。これをきっかけとしてDolphyやらいろんなSax奏者に出会い、最終的には、怒濤のColtrane期へと流れ込むのが第一期Sax期
です。この第一期Sax期が終わると、Saxそのものからしばらく離れることになります。あまりにもColtraneの印象が強かったため、いざ離れるとColtraneの
匂いのするものは、全て避けるようになったのだ。Coltrane以降のtenorはScott Hamiltonなどの例外を除き、ほとんどが何らかの形でColtraneの影響が見ら
れるという時代、自然Saxそのものから離れることになったというわけだ。長い月日が経ち、Coltraneアレルギーから開放された私に、再びSaxを聴ける日が
訪れたわけだが、そんな中でも一時期Tenor Balladを追いかけた時期があり、その時このSaxophone Colossus中のBallad "You Don't Know What Love Is"
は、倉庫から引っ張り出して2期に渡りお世話になったという私にとってはTenor Ballad史上はずせない一曲ということになる。
この盤中、よく話題になる曲は "ST. Thomas" やら "Moritat"だが、私にとってSaxophone Colossusと言えばもう "Strode Rode" と "You Don't Know
What Love is"、これしかありません。
テナーらしい太く力強い響き、練りに練って創り上げたと思われるほどアドリヴとは、思えないバランスのとれたアドリヴパート、約半世紀前の録音という時代
背景を考えれば、やはりJazz史上に残る名盤だろう。

             You Don't Know What Love is
             

             Strode Rode
             

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Saxophone Colossus
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Comments

Editお宝漁り
J Worksさん、こんばんは

レコード漁りの醍醐味、誰もが同じ感覚を持っているものなのですね。 
自分だけの穴場、これも良く分ります。 穴場はジャズ専門店でないことも。 上野の蓄晃堂は知りませんでしたが、新宿のトガワには一時期お世話になりました。 

 懐かしさもありますが、LP収集を継続している者には手を汚しながら自分だけのお宝を発見した時の喜びは放棄できません。 CD中心に移ったJ Worksさんは羨ましいでしょう!
EditRe: お宝漁り
tam.raさん こんばんわ

確かにCDに移行してから漁盤の楽しみは極端になくなりました。
その辺は、自分はコレクターではないから、それでいいのだ........
などと無理矢理自分に言い聞かせて納得させてます。
そうは行っても漁盤は楽しいもんですね。
いい楽しみを持たれて羨ましいです。
今は300円、500円のコーナーからお宝を発見するところに
楽しみをシフトさせてます。特に私の求めるような不人気盤は
こんなところに転がっていることがあります。
それにしても"Liberte Surveillee / Daniel Humair"が780円と
いうのは安かったですね。ちょっと前までは1600~2000円
ぐらいの値がついてました。
でも、自分が高評価をしている盤が二束三文で転がっているのは
うれしい反面腹立たしさもあり複雑です。

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