前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Apti / Rudresh Mahanthappa's Indo-Pak coalition







 Rudresh Mahanthappa (as)
 Rez Abassi (g)
 Dan Weiss (tabla)
 Recorded January 21, 2008 (innova709)

1.Looking Out, Looking In
2.Apti
3.Vandanaa Trayee
4.Adana
5.Palika Market
6.IIT
7.Baladhi
8.You Talk Too Much

これが今年最後の記事になります。そしてこのブログをスタートさせてから一年が経過しま
した。当初、その後続けるか否かは、とりあえず一年経過した時点で、自分にとってどうな
のかを考え決めようと思っていました。振り返って見れば、短いようで長くも、長いようで
短くもあった、そして得るものもあれば、失うものもあったという一年でありましたが、い
まだに見えない部分も多く、ブログ存続の結論を出すには、時期尚早と判断したしだいです。
したがって、その見えない部分がもう少しクリヤーになるまでは続けて、またその時考えれ
ばということにしました。相変わらずの優柔不断です。

さて、本年最後のUPということで、今現在、自分としてもそれなりに思い入れのある人物と
いうことでRudresh Mahanthappa(B1971)を選んでみました。
Mahanthappaとの出会いは数年前だったでしょうか。非常に惹かれるものはあるのですが、
それは全面的にというわけでもなく、従って追っかけというほどのものでもなく、その動向
を気にしながら、何をやらかすのか後をついて来たといった感じでしょうか。その辺は共演
の多いVijay Iyerとの関係と似たところがあるように思います。
誠実に音楽と向き合っている彼らですから、音にも嘘がありません。私の中で彼らの音楽が
どういった位置づけとなるのか今後の展開しだい、私にもまだ見えてきません。いずれにし
ても自分の中で、何がしかの結論がでるまでは、つき合っていくことになるでしょう。

Ind-Pak coalition(インド-パキスタン連合)は、Rudresh Mahanthappaを中心として、この
ブログでも記事歴のある "Snake Charmer" (別頁あり)のパキスタン系アメリカ人ギタリスト
Rez Abassi とドラマーの Dan Weiss によるtablaという編成となっている。
Mahanthappaのアルバムは、このブログでは、"Codebook"(別頁あり)に続き2作目となりま
すが、本作では、tablaとguitarとのユニットになり、よりサウス・アジア色が強く感じられ
るものとなっている。
Abassiは、前述の "Snake Charmer(Rec.2003)"では、かすかにメセニーの影を残す、ま
だ独自性という点でも不満を感じるものがあったが、ほぼ5年の月日を経た本作では、強い
個性も感じられるギタリストへと変貌を遂げ、Mahanthappa, Vijay Iyerなどと共に、まさ
にこのサウス・アジア旋風の中心と言える存在へと成長を見せている。

アルトサックスをこれほどまでに民族楽器的響きにしてしまうMahanthappaの感性も強烈な
ものがあり、楽器を支配するのは、あらためて人の感性であることを再確認いたしました。
そして音楽においては、それを聴く側の自分の感性も関係してくるのですが、本作は
Mahanthappa盤として前回紹介した "Codebook"と比べ楽器編成が大きく変わっているのは
前述の通りですが、dsに変わりtablaが入ったことにより、音楽の表情はだいぶ変わり、サウス
アジアの匂いを強く感じるものとなっていますが、私的感性面から言えば、普段あまり馴染み
のないものでもあり、その辺、今後の聴き込みによりまた受取り方も変わる可能性もあります
が、いまいち入り込んでいけないバリアの存在を感じてしまいます。過度の民族色は、外部の
者から見れば、すんなり入り込めなくて当然でしょう。また、ベースレスという編成により、
音の厚みを失った分、他にプラスの部分があるのかというあたりも、もう少し聴き込みをして
みないと見えません。
音楽は、理屈ではなく、直感的に感ずる部分が何よりも大事と考えています。理屈は後から付
いたものです。そして理屈ぬきにカッコいいことは音楽に惹き付けられる大きな要素の一つで
しょう(もちろんカッコいいと判断する基準は人それぞれですが)。
この部分において、私的感性面から、本作は随所で思わず惹き込まれるような、すばらしいプ
レイもあり、時にゆったりと、時に鋭くスリリングに、そして時にAbassiのギターとユニゾン
でアップテンポで切り込んだりと変化に富んだ展開を見せ、凄みを感じるような場面は、多々
あるのですが、素直にカッコいいのかと問われれば否なのです。
Vijay Iyerのピアノ及びFrancois Moutinのベースが参加の"Codebook"においては、程よくサ
ウス・アジア色がブレンドされ、その現代的感覚溢れる彼らの音楽も非常に魅力的で未来の
Jazzも多少イメージされた思いを抱いたのですが、過ぎたるは何とやらということなのでしょ
うか。この "Ind-Pak coalition" という名前にも、このグループにおける彼らの音楽の姿勢が
表れているのではないでしょうか。
私的好みで言うなら通常の楽器編成でのMahanthappaの方によりJazzとしての魅力と可能性
を感じている現在の私であります。

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Rudresh Mahanthappa

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Comments

Edit2010年
こんばんは、

この数年、先端ジャズの世界が見えなくなっており、J Worksさんのブログを拝見する度にこれではダメだと自分に言い聞かせている次第です。 

今後も購入の参考にさせて頂きますので、継続をお願いします。
(紹介されても中々発見できないのですが)

2011年も引続き宜しくお願いします。

22時40分、もう少ししたら毎年行っている近所のお寺にお参りに行きます。 
EditRe: 2010年
tam.raさん あけましておめでとうございます。

先端Jazzも昔以上に異種交配があり、聴く我々にとっても
なかなか掴みきれないものがあるようです。
私も気持ちは、いつもリアルタイムで先端のものに触れて
いたいという気持ちでいるのですが、ちょっと気になる人が
出てくると、過去盤掘り起こしなどがはじまり、逆行作業などで
なかなか行動は伴っておりません。

tam.raさんのところも、他ブログでは、まず見れないような
レアなものがいっぱいあり、貴重なブログとして大変参考に
なります。

こちらこそ本年も宜しくお願いいたします。

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