前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: piano (第3期)  

Tokka / Kantonen-Herrala-Hassinen

Tokka-2.jpg

Seppo Kantonen (p)
Ville Herrala (b)
Mikko Hassinen (ds)
2009 Impala Records (IMPALA 017)

1.Hillcape
2.Hell Boy
3.Tokka
4.8.1.
5.Rumputus
6.Ota-ota
7.Hall of Puritans
8.La Barca

Seppo Kantonen(セッポ・カントネン B1963)は、フィンランドのピアニスト、各種キ
ーボードでの先鋭性に富んだプレイも多く、私的要注目の存在。NAXOSレーベルなどに
もリーダー作を残している。本作は、フィンランドの俊英3人が結集しての意欲作である。

私が初めて彼のピアノに出会ったのは、スウェーデン出身で現在ヘルシンキ在住という
ヴォーカリスト Emma Larssonのアルバム "Irie Butterfles" (Rec.2006)。
その滅多に出会えるとも思えないピアノが非常に気になり、機会があれば是非リーダー
アルバムを、そしてできればトリオぐらいの編成のものを聴いてみたいと思っていたの
ですが、念願叶ってやっと出会うことができたのが今回の本作です。

結論から言えば、Larssonの歌伴から期待していたイメージ、それを裏切らない期待以上
のピアノに、驚きとともに、ある種、一時の達成感を覚えました。
すべては、こういう出会いを求めての旅だったわけですから。

よく北欧系のピアニストに使われる「硬質」そして「透明感」といった形容詞、この
Kantonenのピアノにも、もろに当てはまります。しかしながらこのピアニストに限って
は、その硬質、透明感といった感覚も、他では感じ得ないような尋常でないものがあり、
その2つの形容詞の前にさらに「究極の」といった形容詞を付けてみたくなります。
また、よく「叙情性」といった表現が使われますが、その辺になると、だんだんこのピア
ニストのイメージからは、遊離したものになっていってしまいます。彼のピアノには、情
に流されることなく、冷たいとも思えるが、ブレの無い意志の強さが感じられ、そんなと
ころも惹かれるところでしょうか。
微塵の甘さもない機動性に富んだこのピアノは、温度感の無い青白い炎とともに、終始
緊張感を持続させながらも、あくまでクールにそして激しく燃え上がり、そこに展開され
たJazzは、3者の絡みも緊密で、非常に高密度である。
鋭いキレ味を見せる氷の刃を持ちながらも、その技を完全に感性のコントロール下におい
ているpianist、なかなか出会えない存在です。

JAZZ-piano 27
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Comments

Edit
こんばんわ、

この所ジャズ雑誌もほとんど読んでおらず、取上げられている殆んどのミュージシャンは知りません。

この2-3年で強く推薦できるアルバム、いくつか挙げてもらえますか? (J Wokrsさんの好みで判断して)
購入時の参考としたいと思います。

無理を言って申し訳ないです。
EditRe: タイトルなし
tam.raさん こんばんわ

私も長年Jazz関係詩は買ったことがなく、CD購入もほとんど経験と勘に頼ったギャンブル買い
というスタイルを基本としてます。従ってハズレも多いです。
元々、周りの評判とは関係ない購入の仕方をしてきたので、他から見れば非常に片寄ったもの
かもしれませんが、自分の好みに忠実にというのが道楽の基本ということで、まあいいのかな
と思ってます。
ということで、ここ2~3年ぐらいでちょつと気になったところピックアップしてみますが、
これもあくまで私の感性で選んだものなのでお口に合うか甚だ疑問ですが................。

piano)現在開拓中ですが、昔、出会ったKeithやEvansのような大きな存在には出会えており
ません。今まで出会ったことのないような音を求めるため自ずと初物が多くなるのですが、
あまりにも彼らのフォロワーが多いのには驚きとともに、ちょっと食傷ぎみです。決定的
お奨め盤が浮かびませんが、ここ2~3年、ちょっと気になっていたのがVijay Iyer、しかし
これもインド系ということで非常に強い個性を持っているということで、嫌う人も多いかと。
彼のアルバムは、いずれも高レベルの内容ですが、人に薦められるかとなると、全く自信
ありません。
また、ちょうど記事として扱ったSeppo Kantonenも、気になる存在ですが、何しろCDが、
日本ではほとんど出回っていないのでお手上げです。年齢的には、ベテランといってもいい
年なので、本国フィンランドでは、ある程度のリリースはしていると思うのですが.............。

sax)Chris Potter, Tony Malabyあたりは、おそらくお聴きかと思いますが、その他Eli Degibri、
Donny McCaslinなどもおもしろいです。McCaslinは、クセが強く好みの分かれるところです。
ここ2~3年で私的注目は、スウェーデンのJonas Kullhammarでしょうか。ハード・バップから
フリーまで、なんでもOKの対応力と年令面で若いので、非常に可能性を感じるテナーです。
彼は、自分でレーベル(Moserobie)を起ち上げるなど、ビジネス面でもなかなかやり手ですが、
プレイヤーとオーナーうまく両立していけるのかちょっと心配なところです。リーダー・アルバム
他、参加作など結構ありますが
彼の今を知るということで2005年以降ぐらいのものをお薦めします。上述のVijay Iyer絡みで
Rudresh Mahanthappa(as)もおもしろい存在です。

organ)Jimmy Smith以降のorganとしては、2000年頃からLarry Goldings, Sam Yahel,
Gary Versaceなどに注目してきましたが、Goldingsは、年齢的にもこの先、大きな進化は
望めず、Yahelは、どうも最近はピアノでの露出が多くなっており、姿勢に疑問を感じます。
ということで、Versaceが、今が旬で狙い目かと。
前述のEli Degibri名義の「Live at Louis 649 / Eli Degibri」、あるいはVersace初めて
という方には、既知の曲も多く理屈抜きに楽しめる「Reminiscence / Gary Versace」
あたりもお薦め。
また、ちょっと前の作ですが、Barbara Dennerleinの「Love Letters」は、絶対お薦め盤です。
誰も取り上げることのない盤ですが、彼女独自の世界を創り出しており、organ史に残る内容と
勝手に思ってます。

guitar)裾野が広く、深入りすると抜け出せなくなるので、気をつけてます。ちょっと捜して
いくと気になるようなのがゴロゴロおり、困ってしまう世界です。
出会ったのは10年程前ですが、ここ2~3年、ちょっと気になるのがBen Monderです。おそらく
tam師匠もお聴きかと思いますが、アルペジオが多いのがファン泣かせ、やっぱりあの目の覚める
ようなソロをたっぷり聴きたいのですが...........。
そうなると、決定的お薦め盤と言えるものが無いというあたりが、日本で ファンが少ない理由
になるのでしょうか?
ちょっとメジャーになってしまいましたがKurt Rosenwinkelあたりも。

ビッグネーム、メジャーなもの、人気のあるもの、一般受けの良いものなど意図的に避けて
いるつもりはないのですが、結果的にいつの時代もそうなってしまうという非常に偏向的指向で、
あまり参考にされない方がよろしいかもしれません。

Edit
丁寧な紹介、ありがとうございました。 知らないミュージシャン(ほとんどですが)は一通りYou Tubeで聴いてみました。 J Worksさんの耳の確かさが確信できました。(というか好みの一致)

特に、テナー、アルトはどの人も凄い。 Rudresh Mahanthappaのインド臭は癖になりそうです。 この数年はピアノよりもホーン系、ギターあたりに素晴しいミュージシャンが集中しているようですね。

オルガンのBarbara Dennerleinは1枚だけ持っていますが、「Love Letters」は未聴です。

どの盤も発見が難しそうですが、購入の参考にさせて頂きます。 ありがとうございました。

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