前向きに Jazz!

日々進化し続けるJazzとともに歩んできた終わりのない旅

Category: sax (第2期)  

Voladores / Tony Malaby's Apparitions

Voladores-2.jpg

Tony Malaby (ts, ss)
Drew Gress (b)
Tom Rainey (ds)
John Hollenbeck (ds, perc, marimba, vibraphone, xylophone, glockenspiel
melodica, small kitchen appliances)
Recorded June 30th, 2009 at Systems Two Recording - Brooklyn, NY
CF165CD(clean feed)

現在、ニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンのファースト・コール・テナーとも言え
る存在のTony Malaby(B1964)は、メキシコ系アメリカ人。
このブログでは、初の顔見せということになるが、本来ならば、真っ先に登場してもらうべ
き存在である。が、彼の音楽をこうして言葉を並べて伝えることなど到底不可能と思えてし
まうのである。言葉を重ねれば重ねるほどウソに染まってしまうとも思えるのである。
土台、音楽を言葉で表現し、伝えること自体が無理なことなのであり、それができれば、音
楽の存在価値など無くなってしまうとも思えるのである。
特にMalabyのような抽象性の強い音楽は、具体的な意味のある言葉を並べるほどに、本来の
彼の意図するところとは、遊離したおかしなものとなってしまうとも思えるのである。
彼の音楽について言葉を並べることの無意味さは十分わかっているのだが、それではブログ
が成立たなくなってしまうので、とりあえず言葉を並べお茶を濁させていただくことにする。
以下は、印象である。極力余計な飾り言葉は避けたつもりである。読者がイメージを膨らま
すのに役立てば幸いである。

サックス・トリオにdsをはじめ、あらゆる鳴りものを担当するJohn Hollenbeckが加わった
カルテットという編成で展開される本作は、時にはtwin drumsになり、時にはあらゆる鳴り
ものによる味付けなど、終始、多彩なサウンドとリズムの変化を見せながら流れていく。
Malaby独特の金属的ではない、木質の柔らかいが、太い音色のテナーには、彼の中に流れる
血の成せる技であろうか、米国系Musicianとは、明らかに異質のものが潜んでいるいること
を感じ取ることができる。この部分を独自性として過大に評価することは慎みたいが、多くの
tenor sax奏者の中での異質の感性としてこの部分が魅力の一部となっているのも否定できな
いところであろう。
一音で、その場に不穏な空気を充満させてしまう、その圧倒的存在感を前にして、我々は、
ただただひれ伏すしかできないのである。そして新しい何かが生まれつつある期待感を持た
せてくれる音楽でもあり、その部分こそが終わりのない旅をしているJazz道楽者にとっては、
Jazzを聴いている意味を感じる一瞬でもあり、ある意味、一時の達成感を享受できるところ
でもある。
何よりもそういった出会いを求めての旅なのだから......................。

JAZZ-sax 11
Tony Malaby
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Comments

Edit一押しテナー
こんにちわ、

元々テナー好きなのですが、Tony Malabyは一押しですね。 最近軟弱なジャズが多いなかで、芯がしっかりあって、なにか影のある不思議な音が何とも魅力的ですね。
EditRe: 一押しテナー
tam.raさん こんばんわ

土日と出かけておりました。返事おくれて申し訳ありません。
malabyは、私もずっと注目してきたテナーですが、記事にしにくいところもあり
初の登場となりました。
当方としても、開拓しがいのあるテナーで、楽しみな存在です。
軟弱、オシャレ路線のテナーは、私も受け入れがたいところです(笑)。

「今日のブツブツ」は、なかなかいい企画ですねぇ。なかなかのガンコぶりで、
いつも楽しく見させてもらってます(いや、失礼)。
もらってます。

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